昨年12月28日に鶴嘴山に登りましたが、その時、東の方の山の中腹に瓦屋根が見えました。何だろうと思って調べると、岩国神社だそうですが、地形図には神社への道は描かれていません。
気になったので検索してみると、「播州野歩記」さんと「姫路藪山探検」さんの2件だけがヒットしました。
これらの記録によると、神社の北側、地形図の墓地記号から登れるようです。昭文社の地図を見ると、墓地の奥から階段が始まっているように書かれています。
というわけで、鶴嘴山から見えていた神社の見物をし、ついでにその東にある228.6m四等三角点(点名:川原垣内)ピークを踏破することにします。(姫路藪山探検さんの歩かれたルートをそのままたどります)
これらの記録によると、神社の北側、地形図の墓地記号から登れるようです。昭文社の地図を見ると、墓地の奥から階段が始まっているように書かれています。
というわけで、鶴嘴山から見えていた神社の見物をし、ついでにその東にある228.6m四等三角点(点名:川原垣内)ピークを踏破することにします。(姫路藪山探検さんの歩かれたルートをそのままたどります)
10:30
姫路市街の自宅を出発。
国道29号線を北上し、林田交番のある「林田」交差点を右折します。間もなく左側に火の見櫓があるのですが、その20~30m先に右(南)へ入る道路があります。そこを右折。この曲がり角には40km制限の標識が付いた電柱が立っています。
姫路市街の自宅を出発。
国道29号線を北上し、林田交番のある「林田」交差点を右折します。間もなく左側に火の見櫓があるのですが、その20~30m先に右(南)へ入る道路があります。そこを右折。この曲がり角には40km制限の標識が付いた電柱が立っています。
田んぼの中を南へ進むと、左前にも右前にも大きな工場が見えます。右前の青い建物は鉄骨を造っている工場です。この工場の脇に、地形図の墓地があります。
墓地の左(東)には採石場跡地がありますが、墓地とその採石場の間の1車線幅の道路を少し入ると、墓地の裏にある空き地へ行けます。ここに駐車。
この辺りの道路は鉄工所に出入りする大型トラックの通り道なので、路上駐車はしない方が無難です。
この辺りの道路は鉄工所に出入りする大型トラックの通り道なので、路上駐車はしない方が無難です。
11:18
墓地の裏に車を止めて出発。
採石場と墓地の間の緩やかな上り坂を南へ進みます。
墓地の裏に車を止めて出発。
採石場と墓地の間の緩やかな上り坂を南へ進みます。
11:20
山の北側斜面でちょっと薄暗いところに、神社の入口があります。
山の北側斜面でちょっと薄暗いところに、神社の入口があります。
鳥居は昭和17年のもので比較的新しいですが、石灯籠はなんとも言えない古めかしさを感じさせます。
鳥居をくぐり、苔むした石段を登り切ると、道は石碑に突き当たり、右へ曲がります。ここからはよく踏まれた昔からの参道です。
岩で多少デコボコしていますが、歴史を感じさせるしっかりした道です。
11:28
岩国神社に到着。こぢんまりした神社です。
岩国神社に到着。こぢんまりした神社です。
拝殿の右にはちょっとした広場があり、たき火の跡と小さな祠があります。この祠の裏からしっかりした山道が始まっていました。
11:32
祠の裏からいよいよ山道に入っていきます。
播州野歩記さんが歩かれたときは単なる切り開きだったようですが、今ではしっかりした道になっています。
幅も広く、低木を切った形跡も見られます。
祠の裏からいよいよ山道に入っていきます。
播州野歩記さんが歩かれたときは単なる切り開きだったようですが、今ではしっかりした道になっています。
幅も広く、低木を切った形跡も見られます。
斜度は緩く、平地を歩くのと変わらない速度で歩けます。
11:37
神社の東にあるコブの上に到着。ここには三角点風の標石が埋まっていますが、北面に「山」と彫られているので、境界標石か何かでしょう。
道が左右に分かれているように見えますが、左が登山道で、右はコブの南にある岩場への道。この岩場からは南西方向の展望を楽しめますが、ここで景色を見なくても、これから先、展望は十分に堪能できます。
神社の東にあるコブの上に到着。ここには三角点風の標石が埋まっていますが、北面に「山」と彫られているので、境界標石か何かでしょう。
道が左右に分かれているように見えますが、左が登山道で、右はコブの南にある岩場への道。この岩場からは南西方向の展望を楽しめますが、ここで景色を見なくても、これから先、展望は十分に堪能できます。
地形図では尾根に岩の記号が書かれていますが、まさしくその通りで、ここからは岩場がメインの道になります。岩場といっても馬の背状の岩尾根なので、展望を楽しみながら安全・快適に歩けます。
11:40
馬の背尾根を通過。
馬の背尾根を通過。
11:43
地図中の「展望岩場」に到着。
周囲の山が高いため遠くは見えませんが、なかなかの展望です。山の切れ目からは、雪をかぶった黒尾山がよく見えました。
地図中の「展望岩場」に到着。
周囲の山が高いため遠くは見えませんが、なかなかの展望です。山の切れ目からは、雪をかぶった黒尾山がよく見えました。
パノラマ撮影をしましたが、この当時に撮影したパノラマよりも高画質な物を2017年1月に撮影したので、そちらに差し替えておきます。
展望岩ピークの全天球パノラマ(撮影日2017年1月5日)
今日は軽装(普段着にスニーカー、荷物はトートバッグに入れて肩にかけている)なので、いつものようにお湯を沸かして暖かい食事は出来ません。(パノラマ撮影用具だけでトートバッグがほぼいっぱい)
というわけで、本日の昼食はコンビニのおにぎりx2と、サンマの蒲焼き缶詰x1。冬場に冷たい物だけだとわびしいので、缶詰はエスビットストーブ(固形燃料ストーブ)で温めて食べました。暖かくなるだけでなく、何だか香ばしくなったように感じて美味しかった。
12:35
昼食と展望を楽しんだ後、展望岩場を出発。
昼食と展望を楽しんだ後、展望岩場を出発。
葉を落とした雑木の中の道をいったん下り、真新しい境界杭が打ち込まれた道を軽く登り返すと三角点ピークです。
12:44
三角点ピークに到着。この228.6m三角点は四等三角点で、点名は川原垣内(かわはらかきうち)です。
三角点ピークに到着。この228.6m三角点は四等三角点で、点名は川原垣内(かわはらかきうち)です。
この三角点ピークは南側に2段ほど平らなスペースがあり、そこからは南西方向に展望が開けています。
三角点ピークから北東へはっきりした道がついています。国土地理院の点の記ではここから南へ道が書かれているのですが、そんな道があるようには見えませんでした。この三角点に到達するのは点の記ルートが最短距離でしょうが、歩きやすさから考えると、神社から来た方が良さそうです。
三角点ピークから北東へ続く道は、左側が自然林、右側は植林です。右(南)側が植林のためか、今までより薄暗くなってしまいます。
しかし、歩きやすさは今まで通り。三角点から北東へ下った所はちょっとした鞍部のようになっており、岩がゴロゴロしています。三角点ピークの平坦なスペースといい、この岩といい、ここには昔、何か建造物があったのでしょうか。
しかし、歩きやすさは今まで通り。三角点から北東へ下った所はちょっとした鞍部のようになっており、岩がゴロゴロしています。三角点ピークの平坦なスペースといい、この岩といい、ここには昔、何か建造物があったのでしょうか。
三角点ピークから少し下った後は、地形図の通り、平坦な区間が続きます。
この辺りは道幅が非常に広く、快適に歩けます。ただ、展望はありません。
この辺りは道幅が非常に広く、快適に歩けます。ただ、展望はありません。
12:57
平らだった道が左に向きを変え、下りに転じました。
途中、砂の浮いた場所があり、一度足を滑らせましたが、それ以外は歩きやすい道です。
平らだった道が左に向きを変え、下りに転じました。
途中、砂の浮いた場所があり、一度足を滑らせましたが、それ以外は歩きやすい道です。
鞍部からコブを2つ越え、尾根の形に沿って北西に進んでいくと、尾根の先端付近で突然道は東へ向きを変えます。間もなく舞子池の南側で車道に出ました。
13:15
車道に出ました。
車道に出ました。
ここは舞子池の堰堤の東約50m、「カミイセ8」の電柱が立っている場所です。
後はのどかな田園風景の中を歩き、駐車地へ戻るだけです。