播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

兵庫県宍粟市の天児屋山でスノーシューハイク

本日は「わーさん」と一緒に天児屋山に行ってきました。

 


▲対応する地図は、国土地理院発行の2万5千分の1地形図「西河内」

 

8:25
ちくさ高原スキー場の駐車場に到着。(上の地図中「P」地点)

 

準備を整え、県道72号線を北へ進んでいきます。
辛うじて車が走れる状態ですが、水くみ場(地図中「水くみ場」)を過ぎて間もなくの地点で除雪区間が終わっていました。

 

8:39
除雪終了地点に到着。
ここからは雪が積もったなだらかな車道を歩きます。壺足ではキツイので、スノーシューを装着。

 


▲雪が積もった県道72号線

 

9:14
幅が広くてなだらかな雪道を歩いていると、道が二股に分かれ(左が車道)、右側の細い道の奧にあずまやがあるのが見えました。

 


▲峰越峠近くのあずまや

 

あずまやの先、地形図で峰越峠と書かれている地点から尾根に取り付きます。
やや急な斜面をストックに頼り、あえぎながら登り切ると、後はなだらかなアップダウンのみになります。

 

なだらかなアップダウンとは言っても、重装備+スノーシューでは辛い。
必要最低限の装備に絞って荷物の軽量化を図ったつもりでしたが、普段と大して荷物の重さが変わらず・・・。

 


▲北向きに進む区間の尾根の様子

 

稜線上の様子は特に変化が無く、上の写真のような道がずっと続きます。
一部に植林がありますが、基本的には自然林でブナが多いため、気分良く歩けます。

 

10:36
江浪峠を通過。
登山時には江浪峠へ向けて東へ進路を変えるポイントを通り過ぎてしまい、少し大回りしてしまいましたが、雪で藪が覆われ、どこでも歩けるため復帰は簡単です。
わーさんによると、無雪期にはとても歩ける状態ではないそうです。

 


▲間違えて登った小ピークから江浪峠へ下る

 

東向きに進路が変わってからは、今までとは違って開放的な稜線歩きが楽しめます。

 

木々に雪が積もっている様子は、モンスター(樹氷に覆われた木々)になり損ねたゴーストといった雰囲気ですし、マシュマロのような雪の塊、きれいな風紋・・・ブナはなくなりますが、いろんな形の雪の造形が並び、見ているだけで楽しくなります。

 


▲東向きに歩く区間の様子

 

さらに、下の写真のような美しい斜面もありました。

 


▲何の足跡もない美しい斜面(この後、私たちの足跡が付くことになります)

 

稜線上は、雪庇や奇妙な雪の突起をかわすためにジグザグに歩く必要があります。
北を見ると雪を被った山並み、南を見ると、間近に後山~駒の尾山塊を眺めることが出来、気分は爽快です。

 

無雪期は笹の中の道で、展望どころか自由に移動することもままならないそうなので、雪がたっぷり積もった今の時期しかこの景色を楽しむことが出来ないらしいです。
限られた時期にしか楽しめない展望を楽しめて大満足。

 


▲天児屋山山頂直前の様子

 

11:40
天児屋山の山頂に到着。
視界を遮る物はなく、360度の展望が楽しめます。

 


▲天児屋山山頂からの360度パノラマ写真(北を起点とし、時計回りに撮影)

 

風を遮る物が何もないと言うことなので、風をもろに受けることになります。
私の持っている携帯型気象計によると、気温は0.7度。氷点下にもなっていない割には寒いと思い、風力を考慮した体感温度を計測してみると、-4.5度。カメラが操作しにくいので手袋をはめていなかった両手が痛い。でも、耳は何ともないのが不思議。

 

本日の昼食は、袋入り即席麺「カレーうどん」に缶詰の「焼き鳥(塩だれ)」を入れた「チキンカレーうどん」。やっぱりカレーと鶏肉のコンビネーションは絶妙。

 

食後、OAPさんが私を呼ぶ声が無線機から聞こえてきたので、応答。
実は、私の方からOAPさんを呼ぼうと思っていたのですが、「OAP」の部分しかコールサインを覚えておらず、呼び出すのに気が引けていたのですが、呼んでもらえたおかげで助かりました。

 

OAPさんは、QZCさんとTQFさんと一緒に三室山に登っているとのこと。
私たちのいる天児屋山からは目と鼻の先(三室の山頂までがわずか4km)です。双眼鏡で探索してみましたが、OAPさん達の姿を見つけることは出来ませんでした。

 

12:40
たっぷり1時間休憩して下山に取りかかります。

 

下山途中は、QZCさんから無線の呼びかけ。
立ち止まって応答しましたが、これがちょうどいい休憩になりました。

 

14:56
ちくさ高原スキー場の駐車場に戻ってきました。

 

前半はブナの多い林、後半は楽しい展望尾根。すばらしいスノーシューハイクを楽しむことが出来ました。
今日も送り迎えをして頂いたわーさん、ルートをWebで紹介して下さっているやまあそさん、ありがとうございました。

 


▲コースの高低差を表したグラフ(カシミール3D)中央が天児屋山山頂。