播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

戸倉峠でスノーシューハイク

今日は「趣味色々」というWebサイトの管理人「わーさん」に、氷ノ山へスノーシューハイクへ連れて行って頂きました。
あわよくば三の丸まで行き、時間切れなら適当に撤退するという計画です。

 


▲対応する地図は、国土地理院発行の2万5千分の1地形図「戸倉峠」

 

8:00
道の駅山崎でわーさんと待ち合わせ、わーさんの車で新戸倉トンネルへ向かいます。

 

9:00前
新戸倉トンネルの東側入口に到着。路肩が広くなっているところがありますし、駐車場もあります。
ここに車を置き、準備を整えます。

 


▲新戸倉トンネルのすぐ東側(駐車地点)の様子。写真の上の方に見えている高架橋のようなものが、本日歩いた道。

 

9:01
出発。

 

新戸倉トンネルの東側の道路の北側に、紅白のポールが立っています。これが、地形図に書かれている、新戸倉トンネル東から北へ分岐している道の入口です。雪が積もっているので、道の入口だとは分かりません。ここから道のように見えている所を歩いていきます。

 

車道は融雪設備からの水が流れているため雪がありませんが、私たちが歩く道はもう使われておらず、除雪がされていないため、新雪に覆われています。

 


▲序盤の様子。ここで積雪は40~50cm程度。

 

わーさんはテレマークスキーを装備。私はスノーシューを装備。

 

すでに単独のスキーヤーが歩いたらしく、トレースが付いています。
これが細長いトレースなので、私のスノーシューには全く役に立ちません。フカフカの新雪なので、スノーシューを履いていても結構足が潜ります。
浮力増加用のテールを追加していましたが、それでもほとんど効果はなく、重いだけなのでわーさんの助言でテールは取り外しました。

 

そこからはわーさんが足を広げてスキーのトレースを付けてくれたため、かなり歩きやすくなりました。

 

9:56
廃道になって閉鎖された(旧)戸倉トンネルの脇を通過。

 


▲ぽっかりと口を開けた旧トンネル。

 

雪が柔らかすぎ、歩くペースが非常に遅くなってしまいます。
思っていたほど寒くもなく、全身汗だく。ゴアジャケットのフードを被らずにいると、降ってくる雪で頭と首が冷やされてちょうど良い感じ。(温度計が記録した最低気温は、-3.5度Cでした)

 


▲地形図で実線道に変わった後の道の様子。

 

静かで気持ちの良いスノーシューハイクです。
バフッ、ボフッというスノーシューの足音と、私の荒い息づかいが以外は、何の物音もありません。

 

地形図を見て分かるとおり、この実線道の斜度はかなり緩やかで、無雪期なら平地と同じスピードで歩けそうなところですが、新雪が積もっている(この付近では70~80cm)ため、スキーでもスノーシューでも歩きにくい。

 

10:41
地形図で実線道と破線道が分岐している地点(地図中の「分岐」)に到着しました。
この分岐は右にとります。

 


▲分岐の様子。

 

ここからも特に道の様子は変わらず、緩やかな登りです。

 

11:16
実線道から稜線に乗る地点に到着。ここから東の鞍部へわずかに上り、そこから稜線に沿ってぐんぐんと登って行かなくてはいけません。

 

わーさんがかつて「やまあそ」さんに連れられて歩いたことのあるルートだそうですが、本当にここで間違い無いのかな?とふたりで相談していると、「山登りを楽しもう!」のkokoさんご夫妻が登場。私たちのトレースを利用して歩いてこられたそうです。

 

お二人は氷ノ山に精通されておられるので、ルートを確認。
ここから稜線に登るのが正解だと教えて頂き、今度はお二人にトレースを付けて頂くことに。
わーさんは、ここでスキーからスノーシューへ履き替えます。

 

林道でもあれだけフカフカで歩きにくい雪ですから、尾根の斜面になるとさらに歩きにくい。
その上、雑木や笹の下に雪がない部分があり、それが深い落とし穴になっています。腰どころか胸までズブッと潜り込んでしまい、這い出すのに一苦労。出ようと思って手を突いたら、手も潜り込んでしまいます。

 


▲稜線上の様子。今でこれだけ笹が出ていますから、無雪期は強烈な笹藪なんでしょうね。

 

それにしても、kokoさんご夫妻は凄いパワー。
ラッセル車のように雪の斜面を突き進んで道を付けてくれます。

 

12:00
と思ったら、お二人が立ち止まっています。
笹がこれだけ顔を出しているので、ここから先へ進んでも道の様子は悪くなる一方ではないか、とのこと。
私とわーさんは行けるところまで行ってみることにし、ここでkokoさんご夫婦と別れることになりました(お二人がこの後どちらへ行かれたのかは分かりません)。
別れ際、kokoさんから東山温泉の無料券を頂きました。
帰りに体を温めさせて頂きました。kokoさん、ありがとうございました。

 

我々はさらに北へ進みましたが、行けども行けども景色は変わらず、雪も柔らかすぎて体が沈む沈む。

 

12:20
景色の良い場所を探すのはあきらめて、林の中で食事を取ることにします。

 


▲林の中はこんな感じ。

 

今日のメニューは、わーさんがおにぎりx2、私は日清のシーフードヌードル(メインディッシュ)とフリーズドライのアイスクリーム(デザート)。

 

ずいぶん静かだと思っていたら、無線機のスイッチを入れ忘れていました。
そういえば、出発したときにスイッチの入れ忘れに気づきましたが、「次の休憩で電源を入れよう」と思いながら歩き、休憩になるとそのことを忘れる、ということの繰り返しで結局電源を入れてませんでした。

 

12:50
昼食を終えて出発。来た道を引き返します。
下るのは簡単。4人が登り、2人が下った結果、6人に踏み固められたことになります。これだけ踏まれていれば、わずかに沈むだけでスタスタと歩いて下れます。

 

13:15
地図の「稜線への取付地点」まで戻ってきました。
ここで再びわーさんはスキーを装着。

 

緩やかな下り坂をスイ~と下るわーさんの後ろ姿を追いかけながら、ちょうど1時間で駐車地点に戻ってきました。

 

この後は東山温泉に入って体を温め、国道29号線のドライブインながさわ向かいのうどん屋さんでわーさんに夕食をごちそうになって帰りました。

 

カシミールによる分析表示
 
昨冬はスノーシューを一度も使うことが出来なかったのですが、今日はこれでもか、というほど新雪の感触を味わうことができ、去年1年分のスノーシューハイクを今日1日で補填できたように感じました。

 

送り迎えと案内、夕食までお世話して頂いたわーさんに、この場をお借りしてお礼を申し上げます。
本日はありがとうございました。