播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

兵庫県高砂市の高御位山塊

先週の天気予報では日曜が雨だったのですが、週末の予報を見ると土日とも降水確率が低い。土曜はのんびりと過ごしたので、今日は山へ行くことにしましょう。
と思ったら、朝から用事ができてしまい、家を出るのが11時前になってしまいました。

 

そこで、車ですぐに行ける高御位山へ行くことにしました。しかし、歩いたことのあるコースだとつまらないので、私にとって未知のルートである鉄階段ルート(馬の背尾根に西から登るルート)で登って高御位山へ行き、引き返して市ノ池公園へのルート(88m標高点のある尾根)を下ることにします。

 


▲対応する地図は、国土地理院発行の2万5千分の1地形図「加古川」

 

11:20
大鳥居のある鹿島神社駐車場に車を止め、出発。
今日はお気軽ハイキングということで、登山靴も履かず、ウェストパックだけで出発。調理器具も無線機も何もなし。

 

駐車場の東側に見えている尾根の先端から実線道が北へ延びていますが、これを歩いていきます。

 


▲実線道に入ってすぐの分岐。車止めのある太い道が今回のルート。分岐を右へ入ると、一般的なルートで尾根に乗れます。

 

車が通れる幅の広い道を、空を見ながら歩いていきます。というのも、今回の目的である鉄階段ルート入り口は、地形図によると送電線の下をくぐってすぐの所にあるからです。
このルートを歩いたことがないので、入り口を見落とすかもしれないと思い、送電線に注意しながら歩いていきました。

 

11:29
送電線の下を通過してすぐ、目の前に鉄階段が現れました。こんなにわかりやすいとは。
入り口に階段があるとは思っていませんでした。尾根の稜線近くの急斜面に鉄階段がつけられていると思いこんでいたので、ちょっとがっかり。

 


▲高さ数メートルの鉄階段。

 

鉄階段を上りきると、▼こんな急な道が続きます。

 

稜線に近づいてくると、一枚岩の斜面に出会います。これが結構な斜度で、両手両足を使って突破。

 


▲稜線が近づくと、急な一枚岩の斜面。

 

11:37
馬の背尾根に乗りました。
鉄階段から急坂ばかりだったので、すでに全身汗だく。少しの間立ち止まって心拍数と体温が下がるのを待ちます。

 

ここからは歩き慣れたルートです。
馬の背尾根も後半は急坂です。暑くて暑くてやる気がなくなってきました。

 

11:49
馬の背尾根を登り切り、メインの縦走路に乗りました。
何名かのハイカーが休憩をしていましたが、皆さん汗びっしょり。私も頭から水をかぶったのかと思うくらいに汗だく。

 

高御位山に着くまでに熱中症で倒れそうです。

 

道標が立っており、その前に休憩に使えそうな岩場があります。
ここでしばらく休んで体を冷ましましょう。ところが、風がほとんどなくて全然体が冷えません。ただ暑いだけ。
この時点で、2リットル持っていた飲料水の半分を飲んでいました。この調子だと、高御位山へ行ってから引き返し、市ノ池公園へ下るのに残り1リットルで足りるとは思えません。
高御位山はあきらめることに決定。

 

11:55
このまま引き返してもしょうがないので、市ノ池公園へのルートだけは確認しておこうと思い、東へ向けて出発。

 

11:58'
桶居山分岐を通過。
「桶居山」と書かれた目立つ道標が付いていました。

 

12:07
市ノ池公園への分岐に到着。
ここにも道標が立っており、休憩できそうなスペースがあります。

 


▲縦走路にある、市ノ池公園ルートとの分岐を示す道標

 

ここでお昼ご飯を食べることにしましょう。雑木に覆われていて座ると展望がなくなってしまうため、立ったままおにぎりを2つ食べ、塩分補給のために赤だしを一杯飲みました。
(今日は調理器具を持って来ず、代わりに熱湯を入れたサーモスを持ってきたので、あっという間に味噌汁を楽しむことができました。多少は冷めてますが、暑い時期はこれで十分。)
ちなみに、サーモスをテルモスと呼ぶのが個人的に大嫌いなので、私のブログではすべてサーモスで統一しています。

 

市ノ池公園へのルートはマイナーだと思っていましたが、案外利用者が多いようで、私が昼ご飯を食べている間に6人ほどが下っていきました。(下山中、さらに4人とすれ違いました)

 

少し風が吹いていますが、全く服も体も乾きませんし、体温も高いまま。
温度計を見ると、気温は28.6度。
工場群は見えるのに、霞んでいて播磨灘は見えません。ということは、視程は10kmほどでしょうか。
せっかく暑い中を登ったのに展望が良くないのでがっかり。

 

12:30
じっとしていても汗がぼたぼたと垂れてくるし、暑くてイライラしてきたので、とっとと下山しましょう。

 

市ノ池公園へ下るルートの前半は急坂です。

▲縦走路との分岐からすぐはこんな岩の急坂

 


▲こんなところもあります。

 

目の前に茶色く塗られた送電線鉄塔が見えますが、これが間近に見えるようになってようやくなだらかになります。

 


▲鉄塔手前の様子

 

12:43
薄暗い樹林帯に出会いましたが、これを抜けると送電線鉄塔(姫路火力東線34番鉄塔)です。

 

12:44
鉄塔の下に来ました。
道は鉄塔の脇を通過して南西へ下っていくようですが、せっかくなので鉄塔へ寄り道をしてみます。

 

鉄塔の真下に立ってみると、東と南へも道が延びているのが分かります。しかし、南西へ下る道と比べると、利用者が少ないように見えます。
この時期、利用者が少ない道は蜘蛛の巣だらけのはずなので、ただでさえ暑い上に展望がなくてイライラしているところに、蜘蛛の巣を顔面で破るストレスが加わると奇声を発して暴れてしまいそうなので、素直に南西への道を進むことにします。

 

少し急な土の道を下ると、すぐに地形図の実線道に出会いました。

 


▲市ノ池公園へ続く実線道

 

後は南へ進み、大勢の人たちがバーベキューを楽しんでいる市ノ池公園内を通って駐車場へ戻るだけです。

 

12:58
駐車場に到着。

 

とにかく暑かった。