播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

兵庫県姫路市の明神山(Aコース~Cコース)

今日は千ヶ峰のマイナーなルートを歩こうかと思っていましたが、目が覚めたのが午前8時。お風呂に入ったりテレビを見ながら朝ご飯を食べている内に9時を過ぎていました。

 

で、今から出かけても時間的に問題が無く、展望の良い山は?と考えると、明神山が思いついたのですが、一般的なルートはすべて歩いたことがあります。同じコースを歩いてもおもしろくなさそう。しかし、よく考えてみると、CコースとAコースはそれぞれ登りと下りにしか使ったことがありません。逆回りに歩いてみたら、全く印象が変わるかも知れないと思い、Aコースで登り、Cコースで下ることに決めて午前9時30分に自宅を出発。

 


▲対応する地図は、国土地理院発行の2万5千分の1地形図「前之庄」

 

姫路市街から県道67号線を夢前川沿いに北上し、中国自動車道の高架下をくぐってすぐの「前之庄西」交差点を左折して県道23号線に入ります。県道23号線を西へ2kmほど走ると、右手側に北へ延びる道が見えてきます。その北へ延びる道へ入り、「夢のさと農業公園」「明神山登山口」の標識に従って進んでいくと、神種(このくさ)の集落に入ります。道が狭くなり、本当にこの道で良いのかと心配になりますが、水車小屋の先で道が大きく左に曲がると、広々としたアウトドア施設が現れます。コテージのような建物の方へ進んでいくと、小さな川を渡ります。この橋を渡ったすぐ左前が駐車場です。

 

10:03
駐車場に到着。

 

10:06
靴を履き替えて出発。先ほど車で渡った小さな橋を渡り、左へ曲がります。川沿いのアスファルト舗装の道路を北へ歩いていくと、道が大きく右へ曲がります。直進して砂利道へ進むことも出来ます。ここには道標があり、直進するとAコース、アスファルトの道に沿って右へ進むとB・Cコースへ行けることが分かります。

▲AコースとB/Cコースの分岐点

 

ここを直進し、奇妙な雰囲気の家(?)の前を通過すると、左側にコンクリート製の小さな橋があります。これを渡るといよいよ山に入っていきます。

 

橋を渡ったところに巡視路標識があるのですが、そこに「お知らせ」と書かれた紙がぶら下がっています。見ると、銃猟禁止区域についての案内で、A~Cコース以外は銃猟禁止区域に入らないので危険。A~Cコースも一部が銃猟禁止区域外と接するため、目立つ服装で山にはいるように、との案内でした。県民局や警察、役場の連絡先が書かれていて、どこが発行した文書なのか分かりません。

 

ちなみに、銃猟禁止区域と銃猟が可能な区域は次の通りだそうです。(「お知らせ」をデジカメで撮影した物です。)

 

10:15
今まで歩いていた道はまっすぐ続いていますが、右へV字形に大きく曲がる道も現れました。これを右へ曲がるとAコースに入ります。ここには道標もあります。

 

少し急な斜面ですが、雑木の中の道ですし、歩き始めて時間が経っておらず、疲れていないため苦になりません。

▲登山道の様子

 

10:19
緑色に塗装された送電線鉄塔の下を通過。ここでは夫婦のハイカーが休憩中でした。このご夫婦と挨拶を交わし、追い越して先へ進みます。

 

10:26
「大黒岩」と書かれた札の下がった岩の斜面を通過。

▲大黒岩

 

10:26
「マンモスの背」という岩場を通過。

▲マンモスの背

 

AコースもCコースも、こんな岩場が何カ所かあるのでなかなか楽しめます。いつもは下っている岩場を登るのは、新鮮な感じがします。

 

10:41
「五合目」の札が下がる地点を通過。ここからは右手側に明神山の山頂が大きく見えます。

 

10:46
登山道が北へ向きを変える小ピーク「西の丸」を通過。
今までは比較的急な上り坂ばかりでしたが、ここからはなだらかになります。

 

10:51
「六合目」を通過。

 

11:02
「夢展望岩」に到着。ここは南の方向にだけ展望が開けています。

▲夢展望岩から南を望む

 

そろそろ登山道の斜度がきつくなってきます。

 

11:11
右手の谷から登ってくるBコースの道と合流する地点を通過。今まで緩やかなアップダウンがあるだけの平坦な道だったのに、ここからは急な上り坂が山頂まで続きます。

 

11:21
莇野コースとの分岐を通過。ここには道標とベンチがあります。

 

11:24
踏み跡が右手に分岐しているのが見えます。木に札が下がっており、この踏み跡を進むとCコースと合流できるそうです。(上の地図で青破線で書いた道)まったく意味のない道ですね。

 

トラロープがあちこちに張られていて登りやすくなっていますが、ちょっとロープが多すぎます。

 

 

この写真のように、登山道に岩が目立ち始めたら山頂はもうすぐです。

 

11:33
明神山の山頂に到着。
北や東方面はガスがかかっており、天気が悪そうです。しかし、南側は空気がすっきりと澄み渡っており、播磨灘の日光の反射がまぶしいほどです。

▲明神山山頂からの360度パノラマ(撮影方向は明神山の北にある雪彦山を基準に、時計回りに撮影。中央付近の木の枝の向こうで光っているのが播磨灘。画像の結合がうまくいかず、一部遠方の山並みがおかしくなっている所もあります。あらかじめご了承下さい。))

 

今日の昼ご飯は、レトルトパックの「牛すじカレー」とアルファ米の「白飯」で作ったカレーライス。南に見える姫路市街地や播磨灘に浮かぶ島々の姿を見ながらおいしく頂きました。

 

展望の良い山を選んだのには、新しく買った双眼鏡の性能を試したいという理由もありました。レティクルと呼ばれる目盛りを利用し、対象物の大きさや距離を測定できるという双眼鏡です。試しに明石海峡大橋の橋脚をレティクルの目盛りで測定すると、6ミルに見えました。1km先にある1mの物が1ミルに見えるので、高さ300mほどの橋脚が6ミルに見えると言うことは、距離が50kmのはずです。地図で調べると、明神山から橋までは、まさしく50km。

 

「距離が分かったからどうなんだ」と言われるとそれまでですが、何だか楽しい。それで十分です。

 

12:41
十分に遊んだし、雨がぱらついてきたので、下山することにします。山頂から南へ延びるCコースへ入ります。Cコースの序盤は急な下りが続きます。

 

12:47
明神の鎖場を通過。名前は鎖場ですが、実際はロープが張られています。

 

13:03
地蔵岳(愛称:前明神)を通過。明神山山頂から南東300mほどにある小ピークです。

 

13:09
「鰐の口」と書かれた札がぶら下がっています。何のことだと周りを見ると、確かに鰐の顔のような形の木があります。

▲鰐の口

 

13:26
「五合目」と書かれた地点を通過。ようやく登山道がなだらかな下り坂になりました。

 

13:30
「くじら岩」を通過。

 

13:41
「大雌岩」を通過。このすぐ上にある観音岩では、小学生くらいの女の子を連れた家族が楽しそうに記念撮影をしていました。

 

13:51
丸太階段が現れました。いよいよCコースも終わりです。

 


▲この道標の場所で右へ曲がる

 

丸太階段を下りきると、アスファルト舗装の道路に出ます。ここから数十メートル歩くと、地図の下の写真の分岐点です。後は川沿いに道路を歩いて下り、駐車場に戻るだけです。

 

今まで歩いたことのあるルートでも、逆向きに歩くだけでずいぶん新鮮な気分を味わうことが出来ました。

 

でも、せっかくの良い山なのに、山頂のにぎやかさ(人の数と人工物の数)は何とかならないものかな。