2005年8月に一泊で登った兵庫県最高峰、氷ノ山の記録です。
対応する地形図は、国土地理院発行の2万5千分の1「氷ノ山」と「戸倉峠」です。
対応する地形図は、国土地理院発行の2万5千分の1「氷ノ山」と「戸倉峠」です。
ガイドブックなどでは東の福定からのコースがよく紹介されているので、南(戸倉峠側)から登ることにします。(人が多いコースはあまり好きではないので、複数のコースがあるときはあえてマイナーなルートで登ることにしています)
氷ノ山の山頂には無人の避難小屋があります。その小屋で一泊する予定で自宅を出発。
姫路の自宅を出たのが午前10時頃。
国道29号線をひたすら北へ北へと走ります。途中のコンビニで昼ご飯を食べ、さらに北へ進みます。そして、新戸倉トンネルの東にある有名な流し素麺のお店を過ぎたところで、右手に北へ延びる道が現れます。
国道29号線をひたすら北へ北へと走ります。途中のコンビニで昼ご飯を食べ、さらに北へ進みます。そして、新戸倉トンネルの東にある有名な流し素麺のお店を過ぎたところで、右手に北へ延びる道が現れます。
12:40頃
この道へ入って少し北へ進むと、「やまめ茶屋」があります。この付近までは舗装道路ですが、ここから北は未舗装の荒れた林道になります。
この道へ入って少し北へ進むと、「やまめ茶屋」があります。この付近までは舗装道路ですが、ここから北は未舗装の荒れた林道になります。
曲がりくねった荒れた林道を時速20kmほどで慎重に走っていると、後ろに大きなRV車が現れたので、道が広くなっているところで端によってやり過ごします。
この後も数台、四輪駆動車に追い抜かれました。氷ノ山に登るハイカーではなく、この林道を抜け道として使っている地元の方々のようです。
坂の谷・殿下分岐(地形図で林道のへピンカーブの先端から実線道が南東へ延びる場所)に到着。明確な道標が立っているので、見落とすことはないでしょう。
坂の谷コースで登頂し、殿下コースで下山しようと考えていたので、この分岐を実線道の方へ入ります。
まもなく坂の谷登山口に到着。しかし、植林の中の薄暗い登山道です。歩いていても気持ちよくなさそうなので、殿下コース往復に予定を変更して先ほどの分岐まで戻り、林道を北東へ進んでいきます。
とにかく路面が荒れているので、車が揺れる揺れる。四輪駆動で地上高の高い車ならこの揺れを楽しみながら走れるのでしょうが、私の車は単なる軽四ですから、車の底部をこすらないように慎重に運転しなければいけません。
13:37
殿下登山口(三の丸の南東にある1275m標高点のさらに南東にある破線道と林道の交点)に到着。この付近は道が非常に広くなっており、道の脇に車を止められるようになっています。
▲登山口付近は道幅が広い
▲殿下登山口
殿下登山口(三の丸の南東にある1275m標高点のさらに南東にある破線道と林道の交点)に到着。この付近は道が非常に広くなっており、道の脇に車を止められるようになっています。
▲登山口付近は道幅が広い
▲殿下登山口
装備を調え、登山開始。
14:26
道ばたに「見返りの丘」と書かれた木の看板を発見。振り返ると何が見えるのだろう?と思って振り向くと、霞の中に播州の山々のシルエットが幻想的に浮かび上がっています。
▲下山時に撮影した写真です。(登山時に撮影し忘れました)
空気が澄んでいる季節に来たら、すごくきれいな山並みを見られるのかも知れません。
道ばたに「見返りの丘」と書かれた木の看板を発見。振り返ると何が見えるのだろう?と思って振り向くと、霞の中に播州の山々のシルエットが幻想的に浮かび上がっています。
▲下山時に撮影した写真です。(登山時に撮影し忘れました)
空気が澄んでいる季節に来たら、すごくきれいな山並みを見られるのかも知れません。
14:29
若桜方面からの登山道と合流。ここにも道標が設置されています。
若桜方面からの登山道と合流。ここにも道標が設置されています。
14:33
丸太を組んで作った展望台のある三の丸(1464m)に到着。展望台の上から景色を楽しみます。ここからなら、氷ノ山の山頂もよく見えます。
▲ガスがかかっている最奥のピークが氷ノ山山頂。三の丸から2.4km
丸太を組んで作った展望台のある三の丸(1464m)に到着。展望台の上から景色を楽しみます。ここからなら、氷ノ山の山頂もよく見えます。
▲ガスがかかっている最奥のピークが氷ノ山山頂。三の丸から2.4km
三の丸からはゆるやかなアップダウンのある気持ちの良い道になります。
前方に山頂やその手前のピークが見えるので、少しずつ山頂が近づくのが分かり、歩いていても楽しい。
前方に山頂やその手前のピークが見えるので、少しずつ山頂が近づくのが分かり、歩いていても楽しい。
15:15
山頂への最後の登り(今までが緩やかな道だったので、この登りはきつく感じます)の途中、「千年キャラボク」と書かれた道標を見つけ、道標の指す方向へ行ってみました。道標から数十メートル入ったところにそれはありました。
全体を写そうと思っても、笹が邪魔でキャラボクから離れられません。
▲千年キャラボク
山頂への最後の登り(今までが緩やかな道だったので、この登りはきつく感じます)の途中、「千年キャラボク」と書かれた道標を見つけ、道標の指す方向へ行ってみました。道標から数十メートル入ったところにそれはありました。
全体を写そうと思っても、笹が邪魔でキャラボクから離れられません。
▲千年キャラボク
15:23
氷ノ山山頂(1509.6m)に到着。
赤い屋根の立派な2階建て避難小屋、一等三角点、ケルン、大きな道標、そして2階が休憩所になっているトイレがあります。
▲避難小屋と道標の間に一等三角点(点名:氷ノ山)
▲これは何?と思った大きな建物はトイレでした(冬季は使用不可)。
氷ノ山山頂(1509.6m)に到着。
赤い屋根の立派な2階建て避難小屋、一等三角点、ケルン、大きな道標、そして2階が休憩所になっているトイレがあります。
▲避難小屋と道標の間に一等三角点(点名:氷ノ山)
▲これは何?と思った大きな建物はトイレでした(冬季は使用不可)。
驚いたことに、山頂の一部はFOMAの圏内になっていました。(通話はしていませんが、メールの送受信は出来ました)。
麓にスキー場があるので、そこに設置されている基地局の電波が届いていたのでしょう。
麓にスキー場があるので、そこに設置されている基地局の電波が届いていたのでしょう。
山頂に戻り、ガスがかかるなか、涼しい空気と(かすんではいますが)展望を独り占めしていい気分になっていると、東尾根の方から中年の男女4人組が登って来られました。
話を聞くと、私と同じ姫路の方々でした。日帰りだということで、記念撮影だけを済ませ、すぐにまた東の方へ下ってしまいました。
話を聞くと、私と同じ姫路の方々でした。日帰りだということで、記念撮影だけを済ませ、すぐにまた東の方へ下ってしまいました。
夕方になり、もう誰も登ってこないだろうと思って小屋の中で荷物をいじっていると、鈴の音が聞こえてきました。どんどん近づいてきます。小屋のドアを開けて外を見ると、単独の男性がいました。
その男性はテントで寝るとのことで、その日初めて使うというテントを私も手伝って二人がかりで設営。テントを触るのは私にとっても初めての体験だったので、勉強になりました。
日も沈み、小屋の中が真っ暗になってしまったのでガスランタンを灯し、夕食を食べ、ラジオを聞きながら時間をつぶして20時頃シュラフに潜り込みました。
動物が小屋の外を歩き回る音や、小屋の中を“何か”が這い回る音で何度か夜中に目を覚ましましたが、十分に休むことが出来ました。
小屋の外にもう1人ハイカーがいると分かっているので安心でしたが、完全に一人っきりだとすごく怖くて眠れなかったかも知れません。
(小屋の中でズルズル・・・ドスッ・・・ズズズ・・・と音がするのです。あの音は一体なんだったのだろう)
小屋の外にもう1人ハイカーがいると分かっているので安心でしたが、完全に一人っきりだとすごく怖くて眠れなかったかも知れません。
(小屋の中でズルズル・・・ドスッ・・・ズズズ・・・と音がするのです。あの音は一体なんだったのだろう)
翌朝5:10
GPSで日の出の時間を調べておいたので(GPSに日の出・日の入りの時刻を表示する機能がついています)、ご来光を見ようと思ってこの時間に起きました。
GPSで日の出の時間を調べておいたので(GPSに日の出・日の入りの時刻を表示する機能がついています)、ご来光を見ようと思ってこの時間に起きました。
小屋の外に出ると、テントのハイカーが三脚を立ててご来光の撮影準備をしています。
私もカメラを取り出し、東の空を見つめます。5:25頃に雲が明るく輝き、5:30頃に太陽が頭を出しました。2人でパシャパシャと写真を撮り、朝日を浴びながらのんびりと朝食。
この後、千種へ向かい、板馬見渓谷からおごしき山に登ってから姫路の自宅へ帰りました。