播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

アウトドア用(?)の丈夫なベルト

山行の際に私が使っているベルトを紹介します。

 

汗などで汚れますし、耐久性も必要なので、アウトドアでは作業用のベルトが最適なように思えます。

 

作業用ベルトで代表的なものは、ローラーバックル式のもの(通称GIベルト)でしょうか。薄い箱形のバックルの中に金属の棒(ローラー)が入っていてこれが溝に沿って動き、ベルトをローラーとバックルの間に挟んで固定するというものです。

 

私は以前アルバイト(多少肉体労働がある)でこのタイプの作業ベルトを使っていました。ところが、ある日の勤務終了後、ベルトをはずそうとしたらローラーがビクとも動かないことに気づきました。ベルトを力一杯引っ張ってみても動きません。よく見ると、バックルが少し変形してゆがんでいます。どうしようもないので、ペンチでバックルを分解してベルトをはずしました。

 

それ以来ローラーバックル式のベルトは信用できなくなり、使わなくなりました。

 

他にも、バックルはしっかりしているのにベルトの端からバックルだけがすっぽりと抜けるなど、作業用と銘打っている割には耐久性のないベルトに当たることが何度かありましたが、今は下の写真のベルトに落ち着いています。

 

 

これはBDUベルトと呼ばれる製品で、米兵が使っています。(BDUはBattle Dress Uniform、つまり戦闘服の意)

 

ベルトの素材はナイロン。分厚いアルミを打ち抜いて作ったバックルがつけられています。このバックル、通常のベルトのようにギザギザの歯でベルトに食いついているわけではなく、ベルトを中に通して折り返し、ガチガチに縫いつけて固定されています。そのため、バックルがベルトから抜ける心配はまずありません。

 

ベルトの留め方も変わっています。ズボンを止めるベルトというよりも、荷物を固定するベルトと言えるような留め方です。

 

(着用者の視点から右、左と書いています)
まずバックルの内側からバーの左を通してバックルの外へベルトを引き出します。

 

バーを左へずらし、右側に出来た隙間にベルトの先端を通して右へ引っ張ります。

 

単純な構造のバックルなので、ベルトは好きな位置で固定できます。ピンを使うタイプのベルトと違い、ミリ単位で好きな位置に留めることが出来るわけです。

 

バックル部分を拡大すると、下の写真のようになります。

 

バックル部分でベルトを折り返す形になるので、最初は装着時に違和感を感じるかも知れません。

 

ベルトをゆるめるときは、バックルの右端を起こすだけです。
ベルトを締めるときは、ベルトの先端を引っ張るだけです。

 

汚れを気にしなくて良い素材で、なおかつ耐久性にも富んでいるため、私にとっては最適な山行用ベルトです。

 

しかし、完璧な道具などありません。欠点をいくつか上げておきます。

 

ズボン用のベルトと言うより荷締めベルトのように見えるため、見た目を気にする人には使いにくい(恥ずかしい)でしょう。

 

ベルトの幅が広いので、ベルトループが小さいズボンだと使えません。

 

シンプルな道具なのに、値段が比較的高価(¥2,000前後)です。

 

最大の欠点は、一般のお店で扱っていないこと。
米軍の装備なので、ミリタリー系のお店かオークションで探さないといけません。

 

アルバイトをしていた頃から現在まで数年間使っていますが、今のところ全く問題なく使えています。
しなやかで丈夫なナイロンのベルトなので、コットンのベルトのようにバックルの当たる部分だけ解れて傷むこともありません。

 

この耐久性を考えると、2,000円という値段でも安いかな。