播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

兵庫県朝来市の段ヶ峰(1,103m)


ヒルがいなくて景色の良い山ということで、今日は段ヶ峰に行ってきました。
千町峠に自転車をデポしておき、生野山荘跡地から登って千町峠へ下山、その後自転車で林道を走って生野山荘跡地まで戻る計画です。
注)今回のルート(赤線)は、GPSのトラックログをそのまま利用しているので、私の他の山行記録の赤線より正確だと思います。

 

7:45
自宅を出発。国道312号線を北上し、JR生野駅前にある交差点「生野」を左折します。すぐにトンネルに入ります。トンネルを抜けると、右前に急な坂道が見えるはず。この坂道(ゴルフ場への道)を登り切ってしばらく走ると、右手側に登山口が現れます。

 


9:05
自転車を千町峠にデポするため、登山口前を通過し、別荘地を西へ走ります。緩やかな登り道だったのが下りに変わり、これを下りきると丁字路に突き当たります。ここを右手に進めば千町峠にたどり着けるのですが、「通行止」の看板が立っています(右写真)。しかし、看板は左側にどけられており、容易に林道へ入ることが出来ます。車が頻繁に通っているらしく、新しい轍も確認できます。

 

林道には未舗装の区間があるため、あまりスピードを出せません。
道幅が1~1.5車線分しかないため、大きな車だと対向車と出会ったときに苦労すると思います。

 

9:20
ようやく千町峠にたどり着き、車から折りたたみ自転車を降ろして峠に置きます。
Uターンして林道を戻り、生野山荘跡地に着いたのが9:50。
以前の登山者用駐車スペースはゴルフ場の管理事務所になっており、生野山荘跡地へ続く道端のスペースが駐車場になっています。

 

10:00
準備を整え、登山開始。新登山口が出来ていますが、やはり歩き慣れた道の方がいいと思い、旧登山口から登り始めます。管理事務所は立入禁止ですが、旧登山口はゴルフ場の管理事務所の敷地外(?)にあるため、問題なく歩けるようです。

▲左は駐車スペース、右は新登山口です。

 


旧登山口からは急登です。達磨ヶ峰の肩まで地図上で距離700m、標高差が280mほどの斜面です。途中、若い夫婦1組を追い抜きました。

10:25
達磨ヶ峰の肩に到着。ここでは中年の夫婦が1組休憩中でした。

 

10:34
達磨ヶ峰山頂に到着。ここで中高年の男女3人のグループに追いつきました。
私はバテないようにゆっくり歩いているのですが、今日はずいぶんと楽に他のハイカー達に追いついています。どうなっているのかな?

 


「達磨ヶ峰の肩」から達磨ヶ峰をすぎてしばらくの間は、写真のような高原の風景を楽しみながら歩けます。以前よりも登山道がずいぶん広くなっているのは、風力発電所建設のための準備なのでしょう。

 

10:41
登山道の脇に奇妙な標識を発見。全長40~50cm程の白い木製のもので、「10号機」と手書きで書かれています。風車の建設場所を示すのでしょうか。

▲左は標識、右はこの付近の登山道の様子(大型車が通れるほどの幅)

 

いったん進路が北向きになり、まもなく北西に向きます。この辺りから道の両側に雑木林や植林が現れるようになります。(左下写真)

 

11:07
両側が植林の暗い道になりました。(右下写真)ここから緩やかな上り坂になり、やがて最低コルへの下りになります。

 

11:10
右側に鹿除ネットが現れると、いよいよ最低コルへの下りです。といっても、下りの標高差は数十メートルしかありません。右手側は広大な伐採地になっています。

▲左は最低コルへの下り始め、右はこの鞍部東側の伐採地。

 

11:16
最低コル通過。ここからフトウガ峰まで200mを登り返さなくてはいけません。

 

はじめのうちは緩やかな登りですが、道が防火帯(?)のような広い切り拓きになってから急な登りになります(傾斜約20度~30度)。

 

広い幅の道なので、日が良く当たって暑い。

 

11:30
ちょっとバテてきたころ、地形図の通り登山道は左へ直角に曲がります。ここからは小径に戻ります。

 

やがて道が北西に向きを変えた辺りから石が登山道に目立ち始め、周りが背の低いササに変わってくると、フトウガ峰はもうすぐです。すばらしい展望を楽しみながら、笹原の中を歩いていきます。

▲左はフトウガ峰山頂手前の様子、右はフトウガ峰山頂の様子

 

11:40
フトウガ峰山頂に到着。誰もいません。ここで双眼鏡を取り出して段ヶ峰山頂を見ると、10人ほどのハイカーがくつろいでいるようです。三脚を立てて記念撮影をし、段ヶ峰に向けて出発(11:45)。

 

11:47
杉谷登山コースと段ヶ峰山頂への道の分岐に来ました。道標が立っているので、進むべき方向を悩む必要はありません。

 


北西の鞍部へ緩やかに下っていきます。鞍部は湿地になっていますが、木の板が渡してあるので安心して歩けます(11:53)。


鞍部から緩やかに登り返すと、等高線と平行な平坦な道になります。山頂付近の山道は右の写真のようになっています。

12:20
ウグイスやカッコー、その他の鳥の鳴き声を聞きながら一人静かに登山道を歩き、段ヶ峰山頂に到着。
中年の夫婦が1組休憩中(他のハイカーは、千町峠の方へ下りていかれたとのことでした。)でしたが、二言三言お話をした後、私に座る場所(松の木の下)を譲ってくださり、フトウガ峰の方へ歩いて行かれました。

▲山頂全景

 

山頂に着いてから急に風が強くなりましたが、少し時間がかかったものの、ジェットボイルで問題なくお湯を沸かすことが出来、「黒い豚カレー」というカップうどんを頂きました。

▲山頂から自分が歩いてきた稜線を眺めた風景

 

お湯を沸かしていると、千町峠の方から中年男性が一人登ってこられました。それに続いて女性一人と男性二人が登ってこられ、山頂で記念撮影をした後フトウガ峰の方へ歩いて行かれました。4人のグループだったようです。

 

山頂から東を見ると笠形山が見え、その左手のほうには千ヶ峰と思われる山のシルエットも見えます。
南を見ると、アンテナがニョキニョキ生えている暁晴山がひときわ目立っています。
残念ながら氷ノ山など遠くの山は霞のせいでシルエットすら見えませんでした。

 

12:50
カップうどんを食べ終わり、双眼鏡でフトウガ峰を見ると、何人ものハイカーが休憩中です。こちらへ歩いてくるハイカーも目に入ったので、賑やかになる前に山頂を離れようと思い、片付けをして出発。

 

ここからは私にとって歩いたことのないルートです。
山頂から南へ、幅の広い良い道が尾根沿いに付けられています。
この道も防火帯のような広い道で、鹿除ネットの残骸(ポール)のみが所々に立っています。

▲左は千町峠に通じる尾根、右は千町峠にある登山口。

 

千町が峰を眺めながら緩やかに下りますが、やがて右側に植林が現れると、少し急な下りになります。数分で平らになりますが、再び下り始めると、峠は目の前です。

 

13:19
千町峠に到着。景色を眺めたり写真を撮ったりする時間を考慮すると、段ヶ峰山頂から20分弱で下ったことになります。

 

13:23
デポしておいた自転車にまたがり、アスファルト舗装の車道を東へ向けて下ります。すぐにものすごいスピードになり、あわててブレーキをかけますが、キーキー鳴るだけでなかなかスピードが落ちません。

 

13:25
アスファルト舗装はすぐにとぎれ、砂利道に変わります。林道の分岐に出会いました。左(上り坂)は通行止めになっているので、右側(下り坂)を進みます。

 

林道は簡易舗装と未舗装の箇所が交互に現れます。未舗装の場所も砂利が敷き詰められた良い道と、岩だらけの危ない道の2種類が有ります。岩だらけの所は危ないので自転車から降りて押して歩きます。

左は簡易舗装の路面、右は未舗装の路面。

 

杉谷登山口(フトウガ峰南東の谷にある林道のヘアピンカーブの頂点)までは未舗装路面の方が多かったのですが、杉谷登山口を過ぎると、簡易舗装の路面が大部分になり、猛スピードで下っていけます。

 

14:06
林道入り口まで戻ってきました。林道では、2台の軽自動車とすれ違いました。やはり通行止めというのは解除されているのかな。
ここでまた分岐があります。千町峠に行くとき右へ曲がった丁字路です。生野山荘跡地に行くには、左の上り坂を登らなくてはいけません。右へ行くと、栃原集落へ行ってしまいます。

 

自転車を押して坂を登っていると、山頂で出会った4人グループを発見。少しペースを上げて追いつき、話をしてみました。集団で登山をするための下見に来られていたそうです。(杉谷コースで下山されたそうです)

 

坂を登り切ったところで4人と別れ、下り坂を自転車で猛スピードで走っていると、うっかり生野山荘跡地を通過してしまい、あわててブレーキ。

 

14:20
登山口に帰還。

 

初めて自転車を登山に利用しましたが、便利ですね。つまらない林道歩きにかかる時間を大幅に短縮できました。
他の山でも自転車を使って登山口と下山口を変えた山歩きをしてみるつもりです。