2005年7月23日に歩いた、兵庫県宍粟市の黒尾山(1024.7m)の記録です。
写真と記憶を頼りに書いているため、不正確な部分があるかも知れません。あらかじめご了承下さい。
写真と記憶を頼りに書いているため、不正確な部分があるかも知れません。あらかじめご了承下さい。
対応する地形図は、国土地理院発行の2万5千分の1「安志」です。
実はこの日のちょうど1週間前、南側(高尾川のある谷)から黒尾山に挑戦したのですが、台風によるすさまじい倒木と膨大な数のヒルに圧倒され、敗退しました。装備品はドロドロ、ズボンや靴下はヒルのせいで血まみれ・・・。
姫路から国道29号線を北上し、山崎町の市街地を過ぎた辺りから進路を西に変え、伊沢川沿いに北西へ進みます。長水山の登山口となる小学校前を通過し、どんどん北西へ進みます。そして地形図で「宮ノ北」と書かれている辺りから東へ伸びる林道に入るのですが、かなりわかりにくいです。
私は携帯用GPSに林道の入り口を登録していたため、間違えずに林道へ入ることが出来ました。
野々隅原へ続く林道は、アスファルトで舗装された立派な車道です。幅は1車線しかありませんが、所々に待避場所があるので対向車に出会ってもなんとかなるでしょう。林道が分岐するところもありますが、アスファルト舗装の道を選べば問題ありません。
10:15、野々隅原に到着。レトロな木造建築の建物が道路の左側に建っています。地形図で建物の記号が書かれている場所です。
地形図ではここから実線道が南へ向きを変えていますが、鎖が張ってあるため自動車は進入できません。この鎖の前に車を止めて歩こうと思ったら、車の窓をたたく音がしました。ふと見ると、ハチが何匹も私の車の窓に体当たりしているではありませんか!近くに蜂の巣があり、それを守ろうとしているのでしょう。(注:去年の記録ですので、今年は巣があるのかどうか分かりません)
仕方がないので来た道を少し戻り、野々隅原の入り口付近のカーブにある待避場所に車を止めました。そして準備を整えて出発。
10:25、鎖で封鎖された林道に入りますが、林道入り口にはハチがいるため、入り口には近づけません。鎖の張ってある入り口から50mほど西の斜面を南へ這い上がり、林道に出ました。
この林道は、普通乗用車でも十分に通れる路面状態で、幅も十分にあります。しかし、残念ながら入り口が封鎖されているため車では入れません。
林道は傾斜が緩やかで非常に歩きやすいです。谷間なので景色は楽しめませんが、蜘蛛の巣や虫に悩まされることもなく快適に歩けました。
途中で東からの林道と出会う分岐点がありますが、地形図を見れば南へ進むのが正解だと分かります。
林道でキラリと光るものを発見。近づいてみると、.30口径ライフルの薬莢でした。ショットガンの薬莢はよく見かけますが、ライフルの薬莢を山で見たのは初めてです。
11:03、林道脇の黒尾山登山口に到着。
しかし、下の写真のような草に覆われた登山口なので、どこをどう進めばよいのか少し悩みました。偵察してみると、砂防ダムの右側に、谷の奥へ進む道が続いているのが見えました。ここからは、地形図で破線で表示されている山道になります。
傾斜はさほどきつくありませんが、薄暗い、歩いていてもあまり楽しくない道です。が、この道を上りきれば明るい稜線上の山道に出会います。ここで、この日初めて展望らしい展望を楽しめました。ただ、南を見ると山肌を削って作られた林道(918m標高点の南まで伸びている実線道)が痛々しい。しかし、送電線鉄塔を建てたり、材木を搬出するために必要な林道だから仕方がありません。
ここから北へ進みます。まもなく分岐に出会いますが、一方は上り坂、もう一方は水平です。ここは上り坂(左側の道)の方へ進みます。
この巡視路を登っていくと、やがて右上にコンクリートの建物が現れます。これが黒尾山山頂の名物、建設省黒尾無線中継所跡です。これが見えると言うことは、山頂はもう目と鼻の先です。暑さのせいでちょっとバテていましたが、山頂が目の前と分かると歩くスピードが上がります。
11:30、黒尾山山頂に到着。木々が伐採され、山頂だけ禿山のようになっています。が、そのおかげで周囲の展望はなかなかです。この日はかすんでいて遠くは見えませんが、十分満足できる景色です。
山頂のど真ん中には、航空測量のためか上面を赤く塗られた2等三角点(点名:黒尾山)標石があり、そのそばには金属製の山座同定用の方位盤も設置されています。また、伐採した木で作ったと思われる丸太のベンチまで置かれています。
この日の昼食はアルファ米の五目ご飯とインスタントの豚汁。誰もいない山頂で、景色を独り占めにして食べる食事は最高です。
山頂でくつろいでいると、突然ガサゴソと茂みから音がして、アナグマ(?)が現れました。私の存在に気づいていないのでしょうか。茂みから出て私の方へ近づいてきます。そのとき、そっとカメラを取り出して撮影したのが下の写真です。
アナグマは地面をくんくん嗅いで回り、やがて茂みの中へ消えていきました。
12:40、山頂を出発。やはり山頂で1時間くらい過ごしてしまいました。
下山も同じコースで駐車場所へ戻りました。
下山に何分かかったのかは、記録が残っていないので分かりません。
下山に何分かかったのかは、記録が残っていないので分かりません。
野々隅原から登ると傾斜が緩やかなため、楽に山頂に立つことが出来ます。しかし、林道歩きが長いため歩いていてもあまり楽しくはありません。また、林道は日当たりが良いので、紫外線と熱中症対策が必要です。