2005年5月14日に歩いた記録です。
ルートを示す赤線は大まかなルートを表しているだけで、正確ではありません。
ルートを示す赤線は大まかなルートを表しているだけで、正確ではありません。
場所は姫路セントラルパークの北東で、210.3m三角点のある小さな山です。
姫路セントラルパークでアルバイトをしていたとき、いつも間近に見ていました。
この山の北には「岩屋寺」が書かれていますが、そこからさらに上に登ると、神社(?)もあります。最近まで、毎年初詣にはこの神社を訪れていました。
いつかこの山の頂上に立ちたいと思っていたのですが、初詣の度にきょろきょろと道を探すものの、山頂への道らしきものは見つかりませんでした。国土地理院の点の記を見ると、岩屋寺の西から道があると書かれていますが、その道の入り口も分かりませんでした。
登るのをあきらめていたのですが、「播州野歩記」というサイトでこの山に登った記録を見つけ、登山道の入り口も分かったため登ることにしました。
田んぼの中の車道を南へ進むと、田んぼと山の境目辺り、道の両側に駐車場(舗装されていない空き地)があります。ここに車を止めて準備を整えます。この日の荷物はウェストパック(中身はジェットボイル、カップヌードル、ライトシート、水、タオル。地形図とコンパスはポケット。)だけです。
蜘蛛の巣が多いものの、落ち葉を踏みしめながら快適に歩ける小径です。左右は雑木のため展望がありません。高度が上がっていくと、道の落ち葉が少なくなり、砂の浮いた滑りやすい斜面に変わってきました。まもなく砂の浮いた岩場に到着。地形図でも岩の記号になっています。なぜか錆びた金槌が数本落ちていました。
この岩場を通過すると再び雑木林になります。岩場までは道があったのに、ここからは道がありません。ちょっとした雑木藪です。とりあえず高い方へ登れば頂上に行けるので、適当に雑木藪の中を歩いていきます。蜘蛛の巣が多いし、木の枝が邪魔になって歩きにくい。
まもなく山頂から北西に延びる尾根に乗りました。ここから200m弱ほど尾根づたいに歩けば山頂です。この尾根もやはり雑木藪です。
山頂が近づくにつれて藪が濃くなってきます。山頂に出る直前は前が見えないほど灌木や雑草がはえていて歩きにくい。
雑草や灌木の枝をかき分けていくと、突然目の前に金属製のポールが現れました。山頂にあるTVの共同受信用アンテナ設備です。ようやく頂上に着きました。短い距離でしたが、やはり藪山は疲れます。
山頂に立ち、とりあえず一息つくことにします。山頂は砂の浮いた岩場になっており(東側が岩場、西側は藪)、東~南方面に展望が開けています。雑草に覆い隠されそうになっている四等三角点(点名:岩屋)標石を記念に撮影し、腰を下ろして昼食にします。この日の昼ご飯はカップヌードルカレー。
低い山なので遠くが見えず、あまり良い展望とは言えませんが、まずまず満足の出来る景色を楽しみながらラーメンを食べていると、腕に何か妙な気配。見ると毛虫が私の腕を這っています。あわてて指で毛虫をはじき飛ばし、他にも虫がいないかチェックしてみると、大きなアリも私の体の上を歩き回っています。ウェストパックにも毛虫やアリがたかっていて大変。この季節、藪山で座って食事をするのは無謀でした。
立ったままラーメンを食べ、ウェストパックの中と外、それに自分の体を十分にチェックして虫がいないことを確認してから下山開始。
もと来た道を戻ろうとしますが、どう見ても道があるようには見えません。よくこんな所を通ったなと思えるような藪ですが、その中へ突入します。しかしすぐに藪は薄くなり、灌木の枝がうるさい程度の雑木藪になります。
コンパスを頼りに北西へ下りますが、自分が登ってきた岩場のある支尾根への分岐点が分かりません。どこを見ても雑木藪で道も何もありません。見通しが悪いので、適当な頃合いを見計らって北へ進路を変えてみます。ところが、支尾根への分岐を通り過ぎた後だったようです。仕方がないので雑木藪の斜面をトラバースして北東に進み、何とか目的の支尾根に乗りました。
そして滑りやすい岩場を注意深く下り、墓地に到着。全身ゴミだらけ。
藪山歩きの練習には良いかも。
支尾根への分岐点が分かるよう、登るときに何らかのマーキングを付けた方が良いかも知れません。
ただ、マーキングを付けた場合は下山時に必ず回収してください。
ただ、マーキングを付けた場合は下山時に必ず回収してください。