2005年1月30日に登った姫路市最高峰の葛城山(標高478.6m)の記録です。
私が登ってから1年以上たっているため、現在の葛城山の様子とは異なっているかも知れません。あらかじめご了承下さい。
注)私が登った当時は姫路市最高峰でしたが、今は夢前町・香寺町・安富町と合併したため、最高峰ではなくなっています。
対応する地形図は、国土地理院発行の2万5千分の1「安志」です。
姫路市街から辻井バイパスを通り、国道29号線に入ります。制限60kmの道路なので快適に走れます。下伊勢の交差点(Y字路)を右手に進み、伊勢小学校をすぎてしばらく走ると、太い西からの道路と出会う三叉路があります。ここを左(西)へ曲がると県道519号線。この道路に沿ってしばらく西へ進んでいきます。林田町奥佐見に入り、右手にため池が2つ並んでいる地点をすぎたら、「かつらぎ自然学校」の小さな標識を目印に右折します。(右折する場所を間違えても、北へ進めば目的地へたどり着けます。)あとは道なりに北へ北へと進みます。一部道が狭くなる所もあるので、幅の広い車の場合は要注意。私の車は軽四ですが、それでも車体の左右に葉っぱが当たる音がしばらく聞こえていました。
やがて池の北側にあるかつらぎ自然学校に到着します。駐車スペースは数台分しかありません。自然学校の玄関の前にちょっとした空き地がありましたが、自然学校の中に人の気配がなかったため、そこに勝手に車を置かせてもらいました。(9:45)
車を止めて装備を整え、地形図の破線道に沿って峠へたどり着きます(9:53)。峠と言っても草が生い茂り、道らしいものは見えません。とりあえず雑草をかき分けて北へ進むと、すぐに道らしきものに出会いました。林業の作業道のようです。どこへ続いているのか様子を見ますが、どうも尾根東側の谷の奥へ続いているようです。
尾根づたいに葛城山へ向かう予定にしていたので、作業道は無視して尾根の斜面をよじ登ります。滑りやすく、鹿の糞だらけの斜面を木に掴まりながら必死に登っていき、かなり苦労してようやく尾根の肩に到達。この斜面は下りるのも大変そうです。
稜線に乗ってしまえば後は快適な山歩きが楽しめます。道標やマーキングどころか、道すらありません。しかし、木々の隙間が十分に空いているので問題なく歩けます。
地形に沿って北に進み、東西の主稜線と出会ったら進路を右(東)へ取ります。すると、まもなく二等三角点(点名:不動山)標石のある山頂に着きました(11:53)。山名プレートもなく展望もほとんどありません。自然学校前を出発してから2時間ほどかかりました。最初に登った斜面で時間を食ってしまったようです。東西の主稜線には明らかに人の手が入った道(?)のようなものがあり、木々には白いビニール紐が巻かれていました。
昼食を食べて記念撮影を済ませ、もと来た道を戻りますが、主稜線から南の尾根に進路を変えるべきポイントが分からなくなってしまいました。登るときに主稜線との出合いに木の枝を組んでマーキングを作っていたのですが、どうも見落としたようです。しかし、歩いた距離でだいたいの見当を付け、木々の隙間から地形を観察して無事に目的の尾根にたどり着きました。後は尾根を南へ下り、最後の急斜面を何度も尻餅をつきながら下り、自然学校前に到着。
後で調べて分かったのですが、峠から谷へのびる作業道を進み、作業道終点から斜面を少し登っても主稜線に乗れるようです。この方が楽に山頂にたどり着けると思います。
猟犬の鳴き声や銃声が至近距離に聞こえていたので、冬場にこの山へ入る人は注意が必要です。熊よけの鈴かラジオを持ち、人間がいることをアピールしてください。
といっても、展望も道もないこんな山に登ろうという人はほとんどいないと思いますが・・・。