播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。原則として更新は週に1回です。広告は表示しません!

休憩時の必需品:THERM-A-RESTの座布団 Lite Seat

登山時、休憩では座らない登山者でも、食事を摂るときは必ずどこかに座るはずです。

私が食事の際に使うのは、サーマレストのLiteSeat(ライトシート)という座布団。

メーカー:CASCADE DESIGNS(THERM-A-REST)
製品名:Lite Seat
寸法:28x38x3.8(厚み)cm
本体重量:100g
色: オレンジ、赤 の2種類
価格:¥4,500前後

広げると30cm X 40cmほどの大きさで、厚みは4cm程度もあります。そのため、岩の上に座るときでも、岩の冷たさやゴツゴツした感触をほとんど感じなくなります。
雪の上に座るときでも、冷えは感じません。

重さは100gほどですし、空気を抜いて丸めるとジュースの350ml缶よりも一回り大きい程度のサイズにまで縮むので、携帯性にも優れています。

「空気を抜いて・・・」という言葉を見て、「使うときは息でふくらますのか?」と思われるかも知れませんが、実際は中に入っているスポンジの弾力でほぼ自動的にふくらんでくれます。最後に2~3回だけ息を吹き込めばパンパンにふくらみ、断熱性とクッション性が高くなります。

八つ折りにして平らに押しつぶせば、ズボンのポケットに入れることさえ出来てしまいます。

欠点は、表面(オレンジ色の面、地面が当たる面は濃い灰色)が水を吸いやすいということ。雪の上で使ったり、夏場に使うと、表面に雪が溶けた水や汗が染みこんでシミができます。すぐに乾いて消えるから問題はないのですが、女性ユーザの場合、夏に使うとお尻の形のシミが出来てしまうので、他人の目が気になると思います。

知り合い(女性)にもライトシートのユーザがいますが、その人は汗染みを防ぐためにライトシートの上にタオルを敷いてから座っているそうです。

もう一つの欠点は、パンクする危険があるということ。
測量用の対空標識の残骸が三角点周辺に散らばっていることがありますが、その残骸の中には釘が飛び出している破片もあります。
無造作にクッションを敷くのではなく、座る前に角張った石やガラス片、釘などが無いことを確認して使って下さい。

雪の上や岩場、小石だらけの山頂などで、私は1年以上ライトシートを使っていますが、一度も修理することなく使えています。実用上、耐久性には問題なさそうです。

一般的に三つ折りタイプの薄いウレタン座布団の方が耐久性に優れており、重量が軽いです。しかし、クッション性で言えばライトシートの方が断然優れています。

食事に長い時間をかけたい人はライトシートで快適な座り心地を楽しみ、素早く行動したい人は薄手のウレタン座布団の手軽さ(軽い・濡れても乾かす必要がない・すぐに使える、すぐに片付けられる)を生かせば良いと思います。

折りたたみの小さな椅子を使っていたこともありますが、椅子だと地面に置いた調理器具や食べ物を扱いにくく、安定して椅子を置ける場所も限られていることが分かり、今はもっぱら「座布団」を使っています。

最後に、一つ注意点を。
THERM-A-RESTの自己膨張式製品すべてに言える事ですが、保管するときはふくらませたままにしなくてはいけません。押しつぶしたまま長期間保存すると、次に使うとき、なかなか自動的にふくらんでくれないのです。
ベッドやソファーの下など、30x40x4cm以上の平らな保管スペースを確保してください。家具の隙間に立てかけて保管しても良いと思います。