▲長尾コースの岩の斜面
今日は珍しく同行者を連れての山歩きになった。
同行者がいるので、あまりハードな山には行けない。先週も手抜き登山だったのに、今週も楽な山歩きになってしまった。(同行者は疲れたと言っていたが)
今日の目的地は、高砂の高御位山だ。長尾登山口から登ればあっという間に山頂に着いてしまうらしいので、鹿島神社のチタン製大鳥居のある駐車場から馬の背尾根を通って登ることにした。
姫路から国道2号線を東進し、高砂市に入ってから2km弱ほど進むと、阿弥陀という交差点がある。ここを左折して北へ進む。送電線鉄塔が脇に立ち並ぶ、まっすぐな道路を1kmほど進むと、「←鹿島神社」の看板があるので、それに従って左折。後は道なりに走れば、池の畔を通り、大鳥居のある駐車場に着く。
駐車場に着いたらまずお手洗いに行き、装備を調えて出発(10:45)。
駐車場は、地形図で言うと「阿弥陀町地徳」という文字の「陀」と「町」の間にある。地形図の通りに道がついているので、登山口は初めてでもすぐに分かると思う。
駐車場から破線道を通って尾根を登っていく。森を抜けると岩の斜面。角度は急だが、グリップの良い岩なので問題なく歩ける。岩場だけでなく、背の低い植物が左右に育っている登山道らしい道もある。が、大部分は岩場だ。そのため展望が良い。
送電線鉄塔が建っている辺りはなだらかな岩場で、馬の背と呼ぶにふさわしい。地形図ではこの鉄塔付近から西へ破線道が伸びているが、尾根の上から見下ろすと、かなりの急斜面に見える。道があるのではなく、岩の斜面にマーキングが描かれているだけだ。
前半は比較的なだらかだった尾根も、稜線に近づくとなかなかの急斜面になってくる。息を切らし、11:20尾根と稜線の合流点(地形図で破線道が丁字路になった場所)に到着。ここも見晴らしの良い岩場で、数人のハイカーが休んでいる。
同行者をここで待たせ、私だけ少し西へ足を伸ばして四等三角点(点名:地徳)標石を撮影した(11:25)。同行者の待つ場所へ戻ると、ハイカーの人数がかなり増えている。同行者も呼吸が整ったというので、東へ向けて出発。
稜線上の道は見事に踏み固められており、非常に歩きやすい。ただ、左右に木が生えているので、尾根を歩いていたときのような展望はない。緩やかなアップダウンを何度も繰り返し、他のハイカーに追い抜かれたり抜き返したりしながら歩いていると、突然ホラ貝の音が聞こえてきた。
ホラ貝が聞こえてからすぐ、電波反射板の裏に出た(12:05)。
なんだか賑やかな声がする。見ると、高御位神社南の岩場に子供たちの集団が座って食事をしている。軽装なので、成井からの道で上がってきたのだと思う。
神社の周辺には同じく成井からの階段道で参拝に来たと思われる大人たちも多くいて賑やかだ。
展望の良い食事場所を子供たちに占領されているので、「高御位山」と描かれたプレートの置かれた岩場の下(西側)に座り、南側の展望を楽しみながら昼ご飯を食べた。岩が風を遮ってくれるので、寒さを感じない。ジェットボイルでお湯を沸かし、カップヌードル・カレーを頂いた。
風も当たらないし、日の光も強くなってぽかぽかしてきたので、岩場でしばしひなたぼっこ。
高砂から加古川までの市街地が見渡せる、景色の良い山頂。今日はもやがかかっており、明石海峡大橋は双眼鏡を使わないと見えなかった。
昼食とひなたぼっこで1時間ほど過ごし、長尾に向かって下山する。長尾コースは通ったことがないので、地形図で道を確認する。山頂の少し西から南へ破線道が延びているが、これが長尾コースだろう。電波反射板のあたりできょろきょろすると、朽ちた道標があり、そのそばの岩に「長尾」という文字と矢印が描かれていた。それに従い、電波反射板の東側を南へ下る。(13:00)
こちらも岩場の急斜面だ。時々ずるっと足を滑らせながら、慎重に下っていく。ずいぶん急な斜面が続くなと思いながら下っていると、自分が下りてきた方向を指す矢印と「急登」の文字、そして、「巻道」という文字が書かれており、その矢印の方向にはなだらかな道が見えている。今まで下ってきた道中で、この巻き道との分岐には出会わなかったが、どこに通じているのだろう。単に私が分岐を見落としただけかな。
急な岩場を下り終えると、送電線鉄塔の下に到着。地形図ではここから破線道が二股に分かれている。西側へ下ると神社に出るようだが、等高線を見るとかなりの急斜面に思えたので、素直に尾根の先端へ伸びる道の方を進んだ。今までの岩場とは異なり、緑が多い道を下っていくと、田んぼのあぜ道のような所に出た(13:39)。ここが長尾登山口らしい。あぜ道から舗装路に出て振り返ると、電柱に「鹿島-長尾ハイキングコース」と書かれた道標がついていた。ずいぶん高い位置に付けられている。
ここからは西へ車道を1.2kmほど歩けば、鹿島神社の駐車場に戻れる。
岩場が好きな私にとっては、手軽な割に満足感の味わえる山歩きになった。