播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

遭難に備える道具(その2)


前回紹介したストロボライトは、明るい日中ではほとんど目立つ信号を送れません。そこで、強い日光がある環境で有効な道具を紹介します。

写真に写っているのは、太陽光を反射して相手に信号を送るための鏡で、シグナルミラーと呼ばれるものです。

民間用も軍用も大きな違いはありません。どちらも安価で手に入ります。
私の持っているシグナルミラーは、パイロット用のサバイバルキットに入っているもので、1,000円程度で手に入れました。

普通の鏡でも光を反射することは出来ますが、遠くの相手に正確に反射光を送ることは不可能です。相手が気づいてくれることを祈りながら、適当に鏡を動かすしかありません。

シグナルミラーなら、真ん中にあいている穴を照準器として利用し、ねらった相手に反射光を送ることが出来ます。

慣れれば、反射光でSOSのモールス信号(トントントンツーツーツートントントン・・・---・・・)を発することも可能です。

捜索ヘリに対してモールス信号でSOSを送れば、レスキューのパイロットならすぐに分かってくれるでしょう。

ミラーに印刷されている説明文の内容を紹介します。

1.太陽光を鏡で反射し、適当な場所に反射光を映して下さい。
2.ゆっくりと鏡を目元へ近づけ、照準窓を通して反射光を見ます。反射光は、照準窓内に明るい点として見えます。
3.鏡を目に近づけた状態で、照準窓の中に反射光をとらえたまま、反射光が相手と重なるように鏡をゆっくりと動かしてください。
4.航空機や船舶が視程内にない場合でも、反射光を水平線に沿って動かしてください。反射光は、もやのかかった天候でも遠くまで届きます。