播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

「第三級陸上特殊無線技士」国家試験を受けてきました

特定の場所で超高速通信を可能にする「ローカル5G」の運用や、大型ドローンのカメラ映像の無線伝送システムなどを使うには、「第三級陸上特殊無線技士*1」という国家資格(またはそれ以上の資格)が必要です。

ローカル5Gを私の職場で運用する予定は今のところないですが、ドローンの映像伝送やその他、一般的に免許不要で使用できる無線機器以外を使えるようになっていれば趣味の幅が広がるかなと思い、この「第三級陸上特殊無線技士」を取得することにしました。

本日2021年2月13日(土)が、その国家試験の日。
私が住む兵庫県に試験会場はなく、最寄りの試験地は大阪です。

私が受験した試験の詳細は、以下の通りです。

f:id:dfm92431:20210213135309j:plain▲無線従事者国家試験受験票

資格の名称: 第三級陸上特殊無線技士
申請受付期間: 2020年12月1日(火)~12月21日(月)
試験の日時: 2021年2月13日(土) 09:30開始
試験手数料及び受験票等送付用郵送料: ¥5,663
試験地: 東京、札幌、仙台、長野、金沢、名古屋、大阪、広島、松山、熊本、那覇
私が受験した試験会場(大阪): 西沢学園関西テレビ電気専門学校(大阪市)
合格率: 89.0%(令和元年度)*2

西沢学園は、2007年にアマチュア無線の国家試験を受けたときの会場と同じです。

当時の自分のブログを見ると、移動手段がしっかり記載されていたので、今回はそれを参考にして西沢学園に向かいました。

07:45
JR姫路駅を新幹線のぞみ92号で出発。

08:13
新大阪駅に到着。
JR在来線乗り換え口から8番線へ向かい、姫路行の新快速に乗車。

08:23
新快速(姫路行)が新大阪駅を発車。

08:27
大阪駅に到着。環状線外回りの普通列車に乗り換えます。

08:32
外回り(京橋・鶴橋方面)の普通列車が大阪駅を発車。

08:34
天満駅に到着。

天満駅の改札を出たら左に進み、アーケードのある天神橋商店街に入ります。

天満駅の出入口は駅の北西端付近にあり、駅の北西端は天神橋商店街に接しているので、改札を左に出たら駅の外側を北へ進むと問題なく商店街に入れます。

商店街を250mほど南下すると、阪神高速の高架下の交差点に出ます。

この阪神高速の高架沿いを南西に進めば、西沢学園にたどり着けます。

阪神高速は緩やかなカーブを描いていますが、地上の道路は直線的なので、高架の形通りに進むことはできませんが、高架から離れないように歩けば問題ありません*3

https://g.page/erectronics?share
▲西沢学園関西テレビ電気専門学校の位置

08:45
受験会場である西沢学園に到着。
国家試験の受験者は、この校舎の西側にある玄関から入らないといけません。

下の画像は北西から撮影したものです。
画像には写っていませんが、受験者は画像右端付近にある西玄関から校舎に入ることになります。

f:id:dfm92431:20210213135556j:plain▲西沢学園

f:id:dfm92431:20210213135616j:plain▲西沢学園の西玄関

西玄関を入った所にはお手洗いと飲料の自販機、ベンチがあります。

ベンチの奥の階段を上がって受験票に記載されている試験室へ移動。

脚が悪いのか、階段の上り下りが辛そうな方もおられましたが、エレベーターはあるのかな。

f:id:dfm92431:20210213135641j:plain▲掲示されている案内

08:58
お手洗いを済ませてから試験室に入りました。
この試験会場の男子トイレの個室は、和式のみです。

試験室は3人掛けの机がたくさん並んだ教室。

3人掛けですが、新型コロナウイルス感染症対策のため、どの机も片方の端を除く2つの席に利用不可の張り紙がしてあり、1つの机に着席できるのは1名だけ。
ゆったり座れて快適です。

感染対策のため、窓は開け放たれていました。
今日はちょっと暖かめの気温だったので、窓を開けて(私の感覚では)ちょうどいい室温。

同じ試験室にいた受験生は、掲示されていた受験番号から判断するとおよそ50名。

09:15頃
試験監督(責任者と助手の2名)が来られて、受験上の注意事項などの説明が始まりました。

一般的な資格試験と同様に携帯電話は電源OFFで鞄に入れておくこと、机の上には必要最小限の物しか置かない(筆箱を置いてはダメで、筆記用具だけを置く)といった注意事項や、合格発表の日程、試験の制限時間や退室可能時刻が案内されました。

試験時間は60分。9時30分に開始ですから、10時30分が終了時刻。
試験開始から30分が経過すると、途中退室が可能とのこと。

説明が終わるとマークシートが配布され、氏名の記入、受験番号と生年月日の記入とマークが指示されます。

続いて、問題用紙が配布されました。
問題用紙は両面印刷されたA4サイズのものが2枚。合計で4ページです。

1枚は法規に関する問題用紙で、12問。もう1枚は無線工学に関する問題用紙で、同じく12問。合計24問です。

f:id:dfm92431:20210213135852j:plain▲問題用紙

問題用紙のタイトルや番号が読み上げられ、誤った問題用紙が配布されていないか、印刷ミスがないかどうかを確認するよう指示されました。

09:30
試験開始。

無線の国家資格をお持ちの方はご存じだと思いますが、級が低い無線の試験問題は、基本的に過去問の丸暗記で対応出来る物ばかりです。

今回の試験にあたって私が購入したのは、以下の参考書。
何か理由があったわけではなく、たまたま書店にあった「第三級陸上特殊無線技士」の参考書がこれだけだったので、この本を使いました。

f:id:dfm92431:20210213135937j:plain▲この本で勉強した

基本的には丸暗記で対応できますが、時々文言が微妙に変わったり、過去問では電圧の測り方を問う問題だったのが、電流の測り方を問う問題になっていたりするので、基礎的な理論は理解しておいた方が良いでしょう。

10:00
途中退室が可能な時刻になりました。

試験監督者から「退室すると再入室はできないので忘れ物をしないよう注意すること」「問題用紙は自己採点のため持ち帰ってよい」「退室時は受験票とマークシートをセットで係員に示し、確認を受けてから退室すること」といった説明があり、廊下や階段が3密状態になるのを回避するため、列ごとに退室の指示が出されました。

ほぼ丸暗記で対応出来る試験なので、回答にかかる時間は僅かです。
周りの受験者も退屈そうな様子。

そのため、退室可能時間になったらほとんど全員が退室することになります。

私もすぐに退室し、天満駅へ。

10:18
内回り(大阪・西九条方面)の環状線普通列車が天満駅を発車。

10:20
大阪駅に到着。

朝は時間がない(早起きが苦手)ので新幹線を使いましたが、帰りは時間にたっぷり余裕があります。

ということで、大阪駅から姫路駅までは新快速で帰ることにしました。

10:30
姫路行の新快速が大阪駅を発車。

11:33
姫路駅に到着。

非常事態宣言が出されていなければ大阪駅周辺の電気店やアウトドアショップで買い物を楽しむのですが、まだ宣言が解除されていない状態でうかつなことをしない方が良いかなと思い、まっすぐ姫路へ帰りました。

試験結果などについて

解答速報は2021年2月16日(火)16:00~日本無線協会のWebサイトに掲載されます。

合格発表は、結果葉書の発送が2021年2月26日(金)で、Webサイトでの発表が2021年3月1日(月)16:00~。

-2021年2月28日追記-

2021年2月26日付で「無線従事者国家試験結果通知書」が届きました。
結果は「合格」でした。

-2021年2月28日追記ここまで-

参考資料:今回の問題

※1~12は法規、13~24は無線工学の問題。赤字の選択肢が正解。

  1. 無線局の免許状に記載される事項に該当しないものはどれか。
    (1) 通信の相手方及び通信事項
    (2) 空中線の型式及び構成
    (3) 無線設備の設置場所
    (4) 無線局の目的
  2. 無線局の無線設備の変更の工事の許可を受けた免許人は、どのような手続きをとった後でなければ、許可に係る無線設備を運用してはならないか。
    (1) 総務大臣の検査を受け、当該工事の結果が許可の内容に適合していると認められた後
    (2) 当該工事の結果が許可の内容に適合している旨を総務大臣に届け出た後
    (3) 運用開始の予定期日を総務大臣に届け出た後
    (4) 工事が完了した後、その運用について総務大臣の許可を受けた後
  3. 電波の主搬送波の変調の形式が角度変調で周波数変調のもの。主搬送波を変調する信号の性質がアナログ信号である単一チャネルのものであって、伝送情報の形式が電話の電波の型式を表示する記号はどれか。
    (1) F3E
    (2) A3E
    (3) F7E
    (4) F8E
  4. 「無線従事者」の定義として、正しい物はどれか。
    (1) 無線局に配置された者をいう。
    (2) 無線従事者国家試験に合格した者をいう。
    (3) 無線設備の操作を行う者であって、無線局に配置された者をいう。
    (4) 無線設備の操作又はその監督を行う者であって、総務大臣の免許を受けたものをいう。
  5. 第三級陸上特殊無線技士の資格を有する者が、陸上の無線局の25,010kHzから960MHzまでの周波数の電波を使用する無線設備の外部の転換装置で電波の質に影響を及ぼさないものの技術操作を行うことができるのは、空中線電力何ワット以下のものか。
    (1) 500ワット
    (2) 100ワット
    (3) 50ワット
    (4) 25ワット
  6. 総務大臣が無線従事者の免許を与えないことができる者は、無線従事者の免許を取り消され、取消しの日からどれほどの期間を経過しないものか。
    (1) 6箇月
    (2) 1年
    (3) 2年
    (4) 1年6箇月
  7. 一般通信方法における無線通信の原則として無線局運用規則に定める事項に該当するものはどれか。
    (1) 無線通信を行う場合においては、略符号以外の用語を使用してはならない。
    (2) 無線通信に使用する用語は、できる限り簡潔でなければならない。
    (3) 無線通信は、長時間継続して行ってはならない。
    (4) 無線通信は、正確に行うものとし、通信上の誤りを知ったときは、通報の送信終了後一括して訂正しなければならない。
  8. 無線局の免許人が電波法または電波法に基づく命令に違反したときに総務大臣が行うことができる処分はどれか。
    (1) 電波の型式の制限
    (2) 無線局の運用の停止
    (3) 通信の相手方又は通信事項の制限
    (4) 再免許の拒否
  9. 総務大臣は、無線局の発射する電波の質が総務省令で定めるものに適合していないと認めるときは、その無線局に対してどのような処分を行うことができるか。
    (1) 臨時に電波の発射の停止を命ずる。
    (2) 無線局の免許を取り消す。
    (3) 空中線の撤去を命ずる。
    (4) 周波数又は空中線電力の指定を変更する。
  10. 無線局の免許人は、非常通信を行ったときは、どうしなければならないか。
    (1) 地方防災会議会長に報告する。
    (2) 非常災害対策本部長に届け出る。
    (3) 総務省令で定める手続により、総務大臣に報告する。
    (4) その通信の記録を作成し、1年間これを保存する。
  11. 無線局の免許がその効力を失ったときは、免許人であった者は、その免許状をどうしなければならないか。
    (1) 直ちに廃棄する。
    (2) 3箇月以内に総務大臣に返納する。
    (3) 2年間保管する。
    (4) 1箇月以内に総務大臣に返納する。
  12. 無線局の免許人は、無線従事者を選任し、又は解任したときは、どうしなければならないか。
    (1) 速やかに総務大臣の承認を受ける。
    (2) 遅滞なく、その旨を総務大臣に届け出る。
    (3) 2週間以内にその旨を総務大臣に届け出る。
    (4) 1箇月以内にその旨を総務大臣に報告する。
  13. 図に示す回路の端子ab間の合成静電容量は、幾らになるか。(図はab間に22μFのコンデンサ2つが直列につながったもの)。
    (1) 11(μF)
    (2) 22(μF)
    (3) 33(μF)
    (4) 44(μF)
  14. 図に示す電界効果トランジスタ(FET)の図記号において、電極aの名称は、次のうちどれか(図はpチャネルのFETでゲートを左側に向けて描かれたもので、右側に2つある端子の内、上の端子にaが書かれている。)。
    (1) ゲート
    (2) ソース
    (3) ベース
    (4) ドレイン
  15. 超短波(VHF)帯の周波数を利用する送受信設備において、装置とアンテナを接続する給電線として、通常使用されるものは次のうちどれか。
    (1) LANケーブル(より対線)
    (2) 導波管
    (3) 同軸給電線
    (4) 平行2線式給電線
  16. 短波(HF)の伝わり方と比べたときの超短波(VHF)の伝わり方の記述で、最も適切なものはどれか。
    (1) 見通し距離外の通信に適する。
    (2) 太陽の紫外線による影響を受ける。
    (3) 地表波の減衰が少なく、通信に適する。
    (4) 通常、電離層を突き抜けてしまう。
  17. 機器に用いる電源ヒューズの電流値は、機器の規格電流に比べて、どのような値のものが最も適切か。
    (1) 少し小さい値
    (2) 十分小さい値
    (3) 少し大きい値
    (4) 十分大きい値
  18. 抵抗Rに流れる電流を測定するときの電流計Aのつなぎ方で、正しいのはどれか。
    (1) 抵抗Rに対して並列で電流計Aがつながれ、電流計のプラス極が直流電源のプラス極側につながれた図
    (2) 抵抗Rに対して直列で電流計Aがつながれ、電流計のプラス極が直流電源のプラス極側につながれた図
    (3) 抵抗Rに対して並列で電流計Aがつながれ、電流計のマイナス極が直流電源のプラス極側につながれた図
    (4) 抵抗Rに対して直列で電流計Aがつながれ、電流計のマイナス極が直流電源のプラス極側につながれた図
  19. FM送信機において、音声信号で変調された搬送波はどのようになっているか。
    (1) 断続している
    (2) 周波数が変化している
    (3) 振幅が変化している
    (4) 振幅、周波数共に変化しない
  20. 次の記述は、アナログ通信方式と比べたときのデジタル通信方式の一般的な特徴について述べらたものである。誤っているものを下の番号から選べ。
    (1) 信号処理による遅延が少ない
    (2) 雑音の影響を受けにくい
    (3) 秘話性を高くすることができる
    (4) 受信側で誤り訂正を行うことができる
  21. 次の記述は、デジタル変調について述べたものである。空欄に入れるべき字句は次のうちどれか。
     PSKは、ベースバンド信号に応じて搬送波の位相を切り替える方式である。また、QPSKは、1回の変調(シンボル)で(  )ビットの情報を伝送できる。
    (1) 5
    (2) 4
    (3) 3
    (4) 2
  22. 図は、デジタル無線受信装置の概念図例を示したものである。空欄にいれるべき名称を下の番号から選べ(図は左からアンテナ、受信機(デジタル復調)、空欄、スピーカーの順に描かれたもの)。
    (1) D/A変換器
    (2) 周波数変換器
    (3) IDC回路
    (4) AFC回路
  23. スーパヘテロダイン受信機において、近接周波数による混信を軽減するには、どのようにするのが最も効果的か。
    (1) 局部発信器に水晶発振器を用いる。
    (2) AGC回路を断(OFF)にする。
    (3) 中間周波増幅器に適切な特性の帯域フィルタ(BPF)を用いる。
    (4) 高周波増幅器の利得を下げる。
  24. 無線送受信機の制御器を使用する主な目的は、次のうちどれか。
    (1) 電源電圧の変動を避けるため。
    (2) 送受信機を離れたところから操作するため。
    (3) スピーカから出る雑音のみを消すため。
    (4) 送信と受信の切り替えのみを行うため。

*1:略して「三陸特」と表記される場合があります。

*2:警察庁が発表している「運転免許試験の種類別の受験者数及び合格者数(平成30年及び令和元年)」では、第一種免許(普通)の合格率が令和元年度で71.5%。中型の合格率は令和元年度で95.0%です。合格率だけで見れば、普通自動車の運転免許試験より簡単ということになります。

*3:高架の西側を歩いてください。