播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

外観編:腕時計サイズで地形図を表示出来るGPS:GARMIN epix

重要
今回の記事で取り上げているepixは英語版の製品で、収録されている地形図データは株式会社ベルクのものです。
日本語版製品であるepix Jとは地図の見え方やメニューの表記等が異なる可能性があります。

購入の経緯

山歩きを始めた10年以上前は、地形図とコンパス、ペースカウンターといった装備品で現在地を確かめていましたが、位置座標が表示されるGPS受信機を購入してその便利さに感動し、その後は地形図が表示されるタイプのハンディGPS受信機を購入。
 
何も考えなくても、画面をぱっと見れば現在地が分かるというこれ以上ないほどの快適さで、GPS受信機は手放せなくなっています。
 
スマホで充分という意見もあるようですが、明るい場所でスマホの画面を確認するには日陰に入ったり、手をスマホにかざして画面に当たる日光を遮る必要があります(アウトドア用ハンディGPSの画面は半透過型液晶なので、明るい場所ではバックライト無しでよく見えます。むしろ、明るい場所でないと見づらい)し、電池の持ちが悪いし、モバイルバッテリーとつないで使うのはかさばるし、手袋をはめているとタッチパネルが操作できないし、水や衝撃に弱いという理由で、スマホでアウトドア用ハンディGPSを置き換えるには無理があると考えているため、私は山では専用機を使うことにしています。
 
GPS受信機は多機能になっていますが、私が使うのは移動した軌跡を保存する機能と、現在地を確認する機能のみ。
バックパックのショルダーストラップに付けたポーチに電源を入れたままハンディGPSを入れて山を歩き、位置を確認したくなったらそれを取り出して画面を見るという使い方です。
 
ある日、GARMINの腕時計型GPS受信機の製品情報を見て驚きました。小さな画面に地形図が表示されていたのです。
これなら、腕時計で時間を見るのと同じ感覚で現在地が確認できます。
 
当時、CASIOが出す予定(2016年5月現在発売済)のアウトドアウォッチに興味があったため、そのGARMINの腕時計型GPS受信機には手を出さなかったのですが、CASIOの製品情報が詳しく分かるにつれて、GARMINの方が良いように見えてきました。
 
CASIOのはスマホと接続して使うのが前提で、GPS受信機もスマホの機能を利用するものだったのです。
 
山の中では緊急用にスマホのバッテリーは温存しておくべきですから、腕時計型端末の中にGPS受信機を持っており、画面に地形図が表示出来て、しかもバッテリー駆動時間が長い(GPS利用で最大24時間)GARMIN製端末の方に私は惹かれました。
 
というわけで、山歩きをより「楽」に楽しめるかもしれないと思い、奮発してそのGARMINの腕時計型GPS受信機「epix(エピックス)」を購入。
 
 
▲GARMIN epixのパッケージ
 
 
▲GARMIN epix
 
製品名: epix
メーカー: GARMIN CORPORATION(アメリカ)
サイズ: 5.08cm × 5.33cm × 1.78 cm(カタログ値)
重量: 85g(カタログ値)
ディスプレイ: 1.4インチ半透過型 MIP液晶(205×148px)
タッチパネル: YES
電子コンパス: YES(3軸)
加速度計: YES
高度計: YES(気圧センサーを搭載)
内蔵メモリ: 8 GB
外部メモリ: NO(microSD等は一切使用不可)
インターフェイス: Bluetooth 4.0 LE、ANT+(パソコンとの接続は専用ケーブルを使用したUSB接続)
電源: リチウムイオンバッテリー(ユーザによる交換不可)
動作時間: GPSが有効な状態で最大24時間。GPSを使わなければ最大16週間。
耐候性: 50m防水
定価: $549.99 USD(地図無しモデル)
購入価格: ¥73,440(税込み。全国版地形図データ付)
購入先: TKA Planet(東京都)

概要

カラーの液晶画面に地形図を表示できる、画期的な腕時計型のGPS受信機です。
スマホと連携する他社のスマートウォッチとは異なり、単体で利用できるのが利点。

パッケージ内容

製品写真が印刷された紙のスリーブを抜き取り、厚紙で作られた頑丈な化粧箱を開けると、中にepixと付属品が納められています。
 
内容は、下の写真の通り。

左上から下向きにACアダプタ、ACアダプタ用プラグ(日本のコンセント用)、専用USBケーブル。
中央はepix本体。
右の列は上から簡易取扱説明書、注意事項をまとめた冊子、Garminの衛星画像サービスのお試し利用権について案内する紙。
 
 
▲パッケージ内容

外観

epixは、「でかい、分厚い、いかつい」という3拍子揃った外観を持っています。
見た目の大きさがすごいので、手に取るとその軽さ(85g)には驚かされます。
 
 
▲epixの外観(表面)
 
 
▲epixの外観(裏面)
 
ありがたいのは、本体裏面が樹脂製という点。
 
私の場合、金属製の裏蓋が付いている腕時計を長時間着けていると、肌が赤くなったりかゆくなるので、樹脂製だとそういった不快感を味わうこともなく、汗だくになる夏場でも長時間快適に着けられます。
 
バックルは一般的なものですが、ストラップに開いた穴の間隔が狭いので、細かくサイズ調節が出来ます。
 
ストラップはしなやかで装着感がいいものの、シリコン製なのか、ホコリが付きやすい点は少し気になります。
 
遊革(ゆうかく。余ったストラップを留めるループ)は内側に突起があり、それがストラップの穴にぴったりはまるようになっているので、一度ストラップを通して突起と穴の位置をそろえてやれば、使用中に遊革が動き、ストラップの先端が外れてブラブラすることはありません。
 
 
▲epixのバックル
 
本体の操作には、タッチパネルになっている液晶画面を直接触るほか、本体側面の5つの物理ボタンが使えます。
 
タッチパネルは手袋をはめていると反応しませんし、素手で操作しても感度がスマホに比べて悪いため、物理ボタンを使う方が確実です。
 
 
▲本体左側面にある3つのボタン(写真で左から「DOWN」「UP」「LIGHT」)
 
 
▲本体右側面にある3つのボタン(写真で左から「START・STOP」「BACK・LAP」)
 
「外観」の項目の冒頭でepixは「でかい」と書きましたが、どのくらい大きいのか、私が仕事の時に使っている普通の腕時計と比較してみました。
 
見慣れればどうってことはない、、、ことはないか。でかいです。
 
 
▲一般的な腕時計とのサイズ比較
 
本体の右側面のボタンの間に金色の端子が見えていましたが、あれはデータ転送や充電に使うものです。
 
epixに付属している専用のUSBケーブルはepix側がクリップになっていて、本体裏面の穴とベゼルにかみ合うようになっています。

epixは電子コンパスを内蔵しているので、マグネットでくっつくようなタイプのプラグには出来ないのでしょう。
 
 
▲本体右側面の充電端子と専用ケーブル
 
 
▲本体右側面の充電端子と専用ケーブル(接続状態)

まとめ

今回は「外観編」ということで、見た目に関する事柄ばかりを紹介しました。
機能や使い心地については、「機能編」で紹介します。
 
私のGPSの使い方は、冒頭に書いたとおり軌跡の保存と現在地の確認のみなので、epixが持っている各種スポーツ用の機能やスマホとの連携機能は一切使っていません。その辺りの機能については全く触れないので、予めご了承下さい。