播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

陸自中部方面隊創隊51周年記念行事(伊丹駐屯地創立60周年記念)

今日は兵庫県伊丹市にある陸上自衛隊伊丹駐屯地で開催された「陸上自衛隊中部方面隊創隊51周年記念行事(伊丹駐屯地創立60周年記念)」の見学に行ってきました。
伊丹駐屯地に行くのは初めて。
 
8:25
JR姫路駅を近江塩津行の新快速で出発。
 
9:21
JR尼崎駅に到着。
丹波路快速に乗り換えるため、2番線へ向かいます。
 
9:27
篠山口行の丹波路快速が定刻に出発。
 
9:33
伊丹駅に到着。

改札を出ると、自衛隊行きのバス乗り場の方向を示す看板を持った制服の隊員が立っていて、その方向へ進んで駅を出ると、歩道橋の上にまた制服の隊員。その指示に従って階段を下ると、伊丹駐屯地へ行くシャトルバス(無料)を待つ行列が目に入ります。
 
行列と行っても数十人だったので、私が並んでから2台目のマイクロバスに乗れました。
 
9:50頃
駐屯地に到着。
 
手荷物検査では、鞄のすべてのポケットを見せるよう指示され、持っていたペットボトル入りのお茶にいたっては「一口飲んでみてください」と言われ、危険な薬品などではないことを示さないといけませんでした。
そんな感じなので、一人あたりの検査にかかる時間はちょっと長め。
自衛隊の手荷物検査でこんなに徹底した検査は初めてです。
 
手荷物検査を受け、式典会場となるグラウンドへ続く道へ入ったのは10:00ちょうど。
この道沿いには模擬売店が並んでおり、すでにすごい人だかりです。
 
 
▲模擬店の様子
 
10:10
装備品展示会場に到着。
まず目に入ったのは、ラジコンヘリのような無人偵察機システム。
 
 
▲無人偵察機システム
 
その隣には、UAV(近距離用)と書かれたラジコン飛行機も置かれていました。
 
 
▲UAV(近距離用)
 
その先に展示されていたのは、姫路駐屯地でもおなじみの155mmりゅう弾砲(FH-70)、74式戦車、青野ヶ原駐屯地でお目にかかれる中SAM(中距離地対空誘導弾)です。
 
私にとって珍しかったのは、さらにその奥にあった災害派遣装備品の展示。
94式除染装置や、除染のためのシャワーを装備した大型テントなどが展示されていました。
 
 
▲94式除染装置
 
さらに、被災地で活躍した野外入浴セット、浄水セット、野外炊事具もありました。
 
 
▲野外入浴セット
 
10:25
記念式典や訓練展示が行われるグラウンドに到着。
一般客用のスタンド席が設置されていましたが、すでに満席。
 
 
▲スタンド席の様子
 
仕方がないので、グラウンド北東隅からグラウンドを見物することにします。
 
 
▲記念式典が行われるグラウンドの様子
 
10:32
記念式典が始まりました。

国旗が入場し、君が代が演奏されます。その後巡閲があり、執行者の訓示、大阪府知事の代理で副知事による祝辞、大阪防衛協会会長の祝辞と続きます。
 
ありがたいのは、スピーチがその3名だけという点。
来賓を紹介し、祝電披露が終わると観閲行進です。
 
 
▲観閲行進の準備のため退場する隊員(顔にはぼかしを入れています)
 
11:14
観閲行進が始まりました。まずは音楽隊の入場です。
 
引き続き、中部方面隊管内の県旗を積んだ73式小型トラックが行進。
1台に1枚の旗なので、2府19県、合計21台の小型トラックが走ります。
 
その後歩兵、偵察隊が行進し、次に登場したのは我が町姫路に駐屯する第3特科連隊の155mmりゅう弾砲FH-70です。続いて姫路にほど近い青野ヶ原駐屯地高射中隊の中SAM。
情報隊、通信隊、直接支援隊など様々な車両が行進を行っていきます。

初めて見た車両として、92式浮橋がありました。
 
 
▲観閲行進中の92式浮橋
 
11:35
最後は74式戦車が行進して観閲行進は終了。
 
11:37
観閲行進の次は、観閲飛行です。
UH-1を先頭に、OH-1、AH-1、AH-64D、SH-60が編隊を組んでグラウンド上空を通過します。
 
昨年の八尾駐屯地の記念行事では、行事の直前に部品を落下させる事故を起こしたため、飛行する姿を見せてくれなかった(近づくことも出来なかった)AH-64D。今年は八尾駐屯地の記念行事の日に仕事があって見に行けませんでしたから、初めて生で見るAH-64Dの飛ぶ姿と音に大満足。
これだけで、今日ここに来たかいがありました。
 
 
▲観閲飛行中のAH-64Dアパッチ対戦車ヘリコプター
 
 
▲グラウンド上空を通過したヘリコプター
 
11:45
いよいよ訓練展示の開始です。

まずはグラウンドの配置が説明されます。グラウンド北端が自衛隊の陣地。中央部にブルーシートが敷かれ、それが川を表しています。その一部に橋の欄干を表す張りぼてが置かれます。
グラウンド南部が敵陣地。
敵陣地に突撃するには、川を越えないといけないという状況です。
 
11:49
オートバイ2台がジャンプ台でジャンプを披露し、続いてOH-1観測ヘリが上空から現場の様子を報告します。
 
 
▲高速で進入してきた偵察用のオートバイ
 
敵に打撃を加えるため、120mm迫撃砲が展開します。
迫撃砲の空砲というのは存在しないので、擬製弾を砲口から落とすだけです。2発目以降は、砲弾を入れるふり。
擬製弾が撃針にぶつかる「カチャン」という音は、数十メートル離れている私のところまで聞こえてきました。
 
 
▲120mm迫撃砲
 
今度は軽装甲機動車が登場し、敵陣地に攻撃を加えます。

敵側の反撃もなかなかのもの。軽装甲機動車は30口径ですが、仮想敵の96式装輪装甲車は50口径の機関銃なので、敵側の迫力の方が圧倒的にすごい。
 
仮想敵を弱体化するため、FH-70による支援射撃が始まりました。
姫路駐屯地ではグラウンド内に展開するFH-70ですが、ここでは築山の背後で空包射撃。
 
 
▲空砲を撃つFH-70
 
敵陣地に突撃するために、75式ドーザが登場して川を埋め立てます。
 
 
▲75式ドーザ
 
最後は、74式戦車がグラウンドを高速で突っ切って川を越え、敵陣地に突入して機関銃による一斉射撃。
 
 
▲突撃する74式戦車
 
12:00
展示訓練が終了しました。
 
スタンド席の観客がぞろぞろとスタンド席から降りてどこかへ行ってしまいました。
これはチャンス。スタンド席の最上段へ上がり、グラウンドの全景を確認。
 
 
▲訓練展示終了後のグラウンドの様子
 
訓練展示の後は、隊員達が薬莢や脱落した装備品の部品等を回収します。
 
 
▲薬莢などを回収する様子
 
スタンド席最上段から後ろを見ると、広い駐車場がありました。
 
 
▲駐車場の様子(地図にマウスポインタを合わせると右下に表示される虫眼鏡アイコンをクリックすると、拡大表示されます)
 
12:25
グラウンドが開放されました。
 
12:30
グラウンドからシャトルバス乗り場へ向かいます。
が、模擬店周辺の混雑が大変で、バス乗り場へ行くだけで15分もかかりました。
 
12:45
シャトルバス乗り場に到着。長蛇の列です。
 
12:58
バスが次から次へと来たおかげで、案外早くバスに乗れました。
 
13:10
JR尼崎駅に到着。