今回紹介するのは、ヘッドランプです。
非常用のヘッドランプというコンセプトで作られており、小型軽量で携帯性に優れているというのが売りです。
非常用のヘッドランプというコンセプトで作られており、小型軽量で携帯性に優れているというのが売りです。
以前から海外のショップで気になっていた製品でしたが、どこのお店でも「アメリカ国外への発送不可」ということで買えませんでした。
しかし、大阪の某登山用品店で見つけ、悩むことなく即購入。
製品名:e+lite
全備重量:46g(本体、電池、ヘッドバンド、収納ケース)
電源:CR2032 x2
メーカー:Petzl(フランス)
US価格:$29.95
国内定価:¥3,650
全備重量:46g(本体、電池、ヘッドバンド、収納ケース)
電源:CR2032 x2
メーカー:Petzl(フランス)
US価格:$29.95
国内定価:¥3,650
通常、ヘッドランプというと角度の調整は上下のみというのが多いですが、このe+liteはライト部がベース部とボールジョイントでつながっているため、上下左右、自由自在に向きを変えることが出来ます。
ベース部にはクリップがついており、薄いもの(帽子のつばやシャツのポケットなど)に挟んで取り付けることが可能です。
ケースに収納している間など、使っていない時にスイッチやLED(発光ダイオード)を保護するため、ライト部を180度回転させることができます。こうすると、ライト部の裏がむき出しになり、スイッチとLEDはベース部に覆われて安全に保護されます。
ライト部のデザインは左右非対称で格好いいです。
左側の赤いレバーがスイッチ、右側がLEDです。
左側の赤いレバーがスイッチ、右側がLEDです。
LEDは白色x3(三角形型に配置)、赤色x1(中央)という構成。
スイッチはボタンではなくレバーになっており、レバーのえぐれている部分に見えるアイコンが動作モードを表すようになっています。
単純な構造なので壊れにくそうですし、わかりやすい。
ただ、頭に付けた状態だとスイッチレバーがどの動作モードの位置にあるのか分かりません。素早く目的の動作モードにするには、アイコンの並び順を覚えておく必要がありそうです。
単純な構造なので壊れにくそうですし、わかりやすい。
ただ、頭に付けた状態だとスイッチレバーがどの動作モードの位置にあるのか分かりません。素早く目的の動作モードにするには、アイコンの並び順を覚えておく必要がありそうです。
ちなみに、写真の状態では赤いレバーのえぐれた部分に小さな「鍵」のアイコンが見えます。これは保管時に合わせておく位置で、スイッチに何かが当たっても点灯しません。
(特にスイッチを固定する機構はなく、時計回りにはこれ以上動きませんし、反時計回りに少し動いてもOFF位置なので、少々のことでは誤点灯しないという意味です。)
(特にスイッチを固定する機構はなく、時計回りにはこれ以上動きませんし、反時計回りに少し動いてもOFF位置なので、少々のことでは誤点灯しないという意味です。)
赤いレバーを反時計回りに動かすと、鍵の次に「OFF」があります。その先はLow、High、白点滅、赤点滅、赤点灯、OFFの順にアイコンが並んでいます。
OFFが2か所にあるのが便利。消したいときは、とりあえずスイッチレバーを左右どちらでも目一杯回せば消えるわけです。
ライト部だけでなく、ヘッドバンドにも工夫が見られます。
ヘッドバンドの長さ調整は、一般的なバックルとは異なりコードロックを使うようになっています。そのため、手早くサイズの調整をすることが出来ます。
バックルよりもサイズの調整幅が大きいため、非常に細い部分(腕など)に巻いて使うこともできそうです。
ヘッドバンドの長さ調整は、一般的なバックルとは異なりコードロックを使うようになっています。そのため、手早くサイズの調整をすることが出来ます。
バックルよりもサイズの調整幅が大きいため、非常に細い部分(腕など)に巻いて使うこともできそうです。
実は、このコードロックにはバンドの長さ調節以外に、電池フタの開閉という用途もあります。
電池フタには、コインを当てるための溝のようなものがあるのですが、この部分にコインではなくコードロックのボタンがピッタリはまるようになっています。電池フタの開閉をするために小銭を探す必要がありませんし、適当な代用品を使ってフタに傷をつけてしまう心配もありません。
電池フタには、コインを当てるための溝のようなものがあるのですが、この部分にコインではなくコードロックのボタンがピッタリはまるようになっています。電池フタの開閉をするために小銭を探す必要がありませんし、適当な代用品を使ってフタに傷をつけてしまう心配もありません。
次に収納ケースを見てみましょう。
収納ケースは必要最小限の大きさしかないため、収納時にはヘッドバンドをきれいに巻く必要があります。
ケースのフタにはパッキンがありません。つまり、ケースに防水性はありません。(ケースには排水・通気用の小さな穴があけられています。)
しかし、ライト本体が防水構造になっているのでこれは問題にならないでしょう。
収納ケースは必要最小限の大きさしかないため、収納時にはヘッドバンドをきれいに巻く必要があります。
ケースのフタにはパッキンがありません。つまり、ケースに防水性はありません。(ケースには排水・通気用の小さな穴があけられています。)
しかし、ライト本体が防水構造になっているのでこれは問題にならないでしょう。
ケースのフタは変わった方法で本体に取り付けられています。下の写真を見てください。
本体とフタの周囲にゴムのリングがはまっており、そのテンションでフタが本体に押しつけられています。個人的な感想ですが、ちょっと開閉しにくいかな。
それに、色が気に入りません。ケースの色が選択できれば良いのですが、赤しかないようです。緊急用なので赤色が自然ということでしょうか。
ケースの裏にはベルトループがついていますが、切れ目のないループなので、取り外しの出来るストラップ類を使ってザックに付ける必要があります。
それに、色が気に入りません。ケースの色が選択できれば良いのですが、赤しかないようです。緊急用なので赤色が自然ということでしょうか。
ケースの裏にはベルトループがついていますが、切れ目のないループなので、取り外しの出来るストラップ類を使ってザックに付ける必要があります。
最後になりましたが、サイズを確認してみましょう。携帯電話と大きさの比較をしてみました。
コンパクトで便利そうに見えますが、(LowでもHighでも)連続点灯30分で照射距離が10m程度になってしまいます。10時間後には照射距離5m。しかも、満月の夜と同じ明るさ(夜間の行動に最低限必要な明るさ)で照らす範囲がこの距離ですから、現場ではとても10mや5m先を照らしているようには見えないかも知れません。
しかし、全備重量46gというのは魅力です。
日帰り登山時、下山途中に日が暮れたり、異様に暗い植林に出会った時などに備えて常備したり、1泊程度の山歩きに使うなら十分かな。