今まで七種山、七種薬師、七種槍はそれぞれ単独か2つの山の縦走で登ったことがありますが、3つを一度に歩いたことはありませんでした。
そこで、今日は七種山塊を縦走することにして自宅を出発。ちょっと寝坊をしてしまい、家を出たのが7:45。国道312号線を北進し、福崎町に入ってまもなくトヨタカローラの店のすぐ北にある「西治南」交差点(交差点の名前を失念。たしかこの名前だったと思います)を左折し、道なりに走ります。播但線を越え、中国道の下をくぐって「西治」交差点も直進し、「長野橋北詰」(ここも名前を失念。この名前だったはず)を左折して道なりに進みます。途中大きな分岐がありますが、「七種山金剛城寺(七種山)」という看板を頼りに分岐を右に進んでください。やがて道幅は狭くなり、しばらく走ると右手に大きな池が現れます。この池の北にある施設が「野外活動センター」です。ここの駐車場に車を止め、準備を整えて出発(8:40)。
すでに準備を整え、駐車場にある案内地図に見入っていた男性二人組に挨拶をして歩き出します。
舗装された1車線幅の林道を北へ500m~600m歩くと、左手側の谷に向かって伸びる林道に出会います。ここには「七種薬師」という道標もあるので、間違える心配はありません。この林道に入って100mほど進むと、右手側に「七種薬師」の道標がありますが、ここが登山口です(8:48)。
植林の中の、ソマ道をグレードアップした程度の道を登っていくと、やがて周囲は雑木に変わります。雑木林になってからははっきりした登山道なので、迷う心配もありません。
所々獣のニオイが強い場所もありましたが、特に動物の姿を見たり、足音を聞くこともありませんでした。
登山道に岩が目立ち始めると、七種薬師山頂はまもなくです。9:44、見慣れた七種薬師山頂に到着。いつも通り、七種槍と七種山がよく見えます。さらに、南向きの展望も良く、福崎の市街地がよく見えます。薬師如来像に今日1日の無事をお願いし、山頂を出発(9:45)。
薬師山頂から西へ進みます。左手、木々の隙間から、「地獄鎌尾根」と呼ばれる岩尾根が見えます(十字峰南の岩の記号)。以前一度歩いたことがありますが、高いところと岩場の好きな私にとっては楽しい尾根でした(今日は歩きません)。
薬師から西へ進むルートは下り基調なので快適に歩けます。どなたがしてくださったのか分かりませんが、以前は通行の邪魔になっていた倒木が切断され、歩きやすくなっています。
やがて薄暗い斜面を登り切り、進路を北に取ると十字峰につきます。地形図には標高点もない場所ですが、薬師山頂から西へ550mほどにある、尾根の交差点です(10:13)。
七種山に行くには、十字峰を北へ進むのですが、北向きに歩いて十字峰に着いたので、そのまま直進します。ここから七種山までの区間は、道がはっきりしないところもありますし、いくつもある小ピークの北側斜面に倒木が目立つため、初心者は歩かない方が良いでしょう。特に588.6m三角点の西にある、逆3の字型境界線の南には大倒木地帯があります。
倒木地帯を抜けるのに体力と気力を使い果たし、逆3の字境界線の北側(山門へのルートがある分岐点)で昼食(カップうどん)を摂りました(11:30~11:50)。
ここから先は、もう倒木に悩まされることもありません。比較的はっきりした踏み跡をたどって縦走路の分岐点(南:七種山、西:薬師、東:槍)に到着。ここで時計を見ると12:20。この時刻から七種山に行き、さらにここまで戻って槍へ向かうのはちょっと遅いかな、と思い、七種山から七種神社へ下山しようと思っていると、七種山方面から来た単独男性ハイカーに出合い、声をかけてみました。聞いてみると、これから槍へ縦走するとのこと。この時間でも大丈夫なのか、と勝手に安心し、七種山へは行かずに槍へ向かって男性ハイカーと一緒に歩き出します。
縦走路の分岐点から槍へ進む道は、序盤が激下りです。ダブルストックを使い、違和感を感じ始めた左膝をかばいながら急坂を黙々と下り、552m標高点に到着(12:43)。
分岐点から100m近く下っていますが、552m標高点からは、さらに160m近く下ります。ストックとCW-X(サポートタイツ)が無ければ、膝が大笑いしていたことでしょう。
緩やかに登り返して430m標高点を通過(13:08)。ここから槍にたどり着くには、いくつかの小ピークを越えなくてはいけません。展望のない(木々の隙間から西向かいの尾根が見える程度)道を何度も上ったり下ったりしていると、またお腹がすいてきました。仕事のある日に昼ご飯を食べる時間です。お昼前にカップうどんを食べたのに、いつもご飯を食べている時間になるとまたお腹がすくとは・・・。贅沢な胃袋です。でも、食べ物はもうないので、空腹感を我慢しながらのんびり歩き、13:45、ようやく七種槍に到着。かすんではいるものの、なかなかの展望です。
一緒に歩いていた男性ハイカーと雑談し、13:55、南へ向けて縦走再開。
2007/1/31追記----
縦走路は、七種槍の山頂から直接南に伸びているわけではなく、いったん槍の山頂から西方面へ斜面を下って縦走路に入らないといけません。(縦走路は槍の西側斜面を巻くようについています)
山頂には南東方向に下るはっきりした道がありますが、これは縦走路ではないので要注意です。
追記ここまで----
七種槍の南には、展望の良い岩尾根が数カ所あります。登山道にはツツジが咲いていて、展望とかわいらしい花のおかげで気持ちよく歩けます。
実は、七種槍に着く前に、朝駐車場で見かけた2人組男性ハイカーとすれ違いました。彼ら曰く「槍の南は危ないから七種山へ引き返す。」せっかく展望の良い岩尾根があるのに。一緒に歩いていた男性ハイカーが「そんなことはないよ。」と引き留めましたが、2人組は七種山方面へ歩いていってしまいました。
岩尾根は、強風時や雨に濡れているときは確かに危ないかも知れません。
気持ちの良い尾根筋ですが、野外活動センターへ下る道までが遠い。左膝がおかしいので、アップダウンの多いこのルートはきつい。だんだん歩くのが嫌になってきましたが、やがて野外活動センターへ下る巡視路の目印となる鉄塔が近づいてきました。
15:08、鉄塔に到着。しかし、巡視路は鉄塔の東にある小ピークの頂上から南西へ下るようになっています。鉄塔の下でしばらく休憩し、小ピークへ向けて登ります。すぐに頂上に達し、そこから急な巡視路を下ります(15:15)。
急な滑りやすい坂を下ること27分、池の東側にある広い谷に降り立ちました(15:35)。
後は池の畔を北へ歩き、家族連れがアウトドアを楽しんでいる野外活動センター内を通って駐車場に戻りました(15:41)。
今回の山歩きでは、駐車場で朝2人組の男性ハイカー(後でもう一度出会う)と、七種槍に向かう途中に犬1頭をつれた女性二人組、そして、七種山~下山まで一緒に歩いていただいた単独男性ハイカーの計5人(+1頭)に出会いました。ゴールデンウィークの割には少ないかな。
アップダウンが多く、ちょっとハードでしたが、同行者と一緒に歩くのもいいものだと思える良い山歩きが出来ました。一緒に歩いていただいたハイカーさん、ありがとうございました。
今回の歩行距離は10.5km(GPSによる)、累積標高差は1,900m(カシミール3Dによる計算)でした。