播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

仕事場でも家でも大活躍:PDA iPAQ rx1950

一人で山の避難小屋にいると、夜はすごく暇です。本を持って行くとかさばるし重いので、ラジオを聞くぐらいしか暇つぶしの方法を思いつきませんでした。

Webサイトをいろいろと見ているうちに、普段愛用している便利道具を山での暇つぶしに活用できるアイテムを発見。

発見したアイテムはイギリス製の防水ケース「AQUAPAC」、普段愛用している便利道具とは、「PDA」です。(1枚目の写真で右端に移っている青い袋がAQUAPACです。)

私の愛機は、日本ヒューレットパッカードが販売しているPDA、iPAQ rx1950 です。以前はSONYのCLIEを使っていましたが、将来性に不安がある(SONYがPDAの開発を中止)のでWindows Mobileを搭載したiPAQに乗り換えました。価格は、定価で3万円弱。

PDAを使っている人は、PC関連の仕事をしている私の周囲でもほとんどいません。ご存じない方のために簡単に説明すると、PDAとは「超小型のパソコン」です。たまに間違えて「PAD(パッド)」という人もいますが、Personal Digital Assistantsなので「PDA(ピーディーエー)」です。

スーツで仕事をする時は左端の青いケース、普段ジーンズの尻ポケットに入れる時は、中央の透明ハードケースに入れてPDAを使用しています。
壊れると困るので、ケース無しで持ち運ぶことはしません。

これで何が出来るのか?
この小さなパソコンには、(機能は制限されますが)Word、Excel、PowerPoint、Internet Explorer、Windows Media Playerなど、一般的なパソコンユーザが使っているソフトが一通り入っているのです。
ソフトを追加でインストールする事も可能です。

では、これでどうやって暇つぶしをするか?

1)お気に入りの登山関連サイトをデスクトップパソコンで保存し、これをSDカードにコピーしておけば、ネット環境のない山の上でも、PDAで登山関連サイトが読めます。(2枚目の写真左側は、Yahooのトップページを表示した状態です)

2)電子書籍を読むことが出来るので、いろいろな本をPDAの画面で読めます。しかも、本物の本と違い重さのないデータですから、何冊持って行っても重さは変わりません。(2枚目の写真右側が、電子書籍を表示した画面です。)電子書籍は、基本的に有料です。1冊数百円程度。

3)デスクトップパソコンにテレビチューナーを接続してあるので、録画した番組をWindows Media 形式に変換してSDカードにコピーし、山の上でテレビ番組を楽しむことが出来ます。(3枚目の写真は、テレビと同じ縦横比で画面を見られるよう、横向き表示にした状態です)Windows Media形式に変換するソフトは、Microsoftが無償で提供しています。

4)ソリテアが標準でインストールされているので、暇つぶしにゲームも出来ます。他にもゲームをネット上からダウンロードし、インストールすることが出来ます。

5)AdobeReader(無償)をインストールすればPDFファイルを読めるので、GPSなどの取説をメーカーのサイトからダウンロードしてSDカードに入れておけば、山の中でも取説を読むことが出来ます。
私は自分の携帯電話、腕時計(SUUNTO ADVIZOR) 、GPS、デジカメのマニュアルを入れています。

6)辞書データを入れると、電子辞書として使えます。収録語数140万語!の「英辞郎」というデータを入れれば、最強の英和・和英辞書になります。


携帯電話でもある程度のことは出来ますが、処理速度や画面のサイズを考えると、最新機種でもまだまだ実用的とは言えません。何より、携帯電話は非常時のためにバッテリーを温存しておくべきでしょう。(4枚目の写真は、画面の大きさを携帯電話と比較したものです)

携帯電話でもインターネットは出来ますが、通信料金やブラウザの性能を考えると、PDAの方が有利です。rx1950は無線LAN(802.11b)に対応しているので、無線アクセスポイントのある我が家では、通信料を気にせずインターネットが出来ます。
家の中なら普通のパソコンを使えば良いじゃないか、と思われるかも知れませんが、風邪で寝込んでいたり、オークションの終了時刻が真夜中だったりすると、ベッドの中でネットの閲覧ができるPDAがありがたいのです。


PDAはパソコンと連携させて使うのが前提になっています。使いこなすにはある程度の知識が必要なので、パソコン初心者にはお勧めできません。パソコンに慣れていれば、とりあえず使えると思いますが、使いこなすには研究熱心になる必要があります。


ちなみに、AQUAPACは山に行くときはPDAを入れますが、家では携帯ラジオを入れ、風呂の中でゆっくりと聞くのに使っています。