播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

桶居山(御着から登り別所へ下る)







JR姫路駅から普通電車で御着へ。切符は180円。

御着駅を出たら駅前の道をまっすぐ北へ歩き、最初の四つ角を右に曲がる。そのまま道なりに歩き、国道312号線を渡ってさらに東へ進む。312号線を渡ってから500mほど進むと、大歳神社の入り口が左手にあるので、それを目印に左へ曲がる。大歳神社と延命寺の間の細い道路を北へ進むと、すぐに国道2号線に出るので、それを渡ってさらに北へ進む。この道路は県道396号線で、片側1車線ずつの2車線で歩道もある。

途中で播但道をくぐり、県道396号線を北へ進むこと(国道2号から)約700m、左手に瓦を保管している倉庫がある。ここから右手を注意しながら車道をしばらく歩くと、瓦倉庫から100mも行かないところで、民家の間の細い道が山の中へまっすぐ消えていくところが見つかる。その1本手前にも同じように民家の間の細い道が山へ続いているように見える所もあるが、実際は山の手前で右へ曲がっており、登山口には行けないので注意が必要。

実は間違ってこの手前の道に入ってしまい、地元の親切なおじさんに正しい道を教えていただいた。

正しい登山口は写真のようにまっすぐ(山の手前で左に曲がっているように見えるが、登山道はまっすぐのびている)山の中へ入っている。

登山口からは、砂の浮いた岩場の斜面をジグザグ気味に登っていく。途中、旗竿をポール代わりに使っている家族とすれ違い、10分もかからないうちに稜線に出てしまった。なだらかな広い岩場(砂が表面を覆っている)がある。砂地に細い線状の跡が付いていたが、おそらく先ほどの家族が旗竿を引きずって歩いた跡だろう。

ここからは気持ちの良い登山道。ゆるやかなアップダウンを繰り返しながら、標識もマーキングもなく、展望の良い稜線を歩いていく。

地形図の177m標高点の東にあるピーク(標高200m程度)には、夕陽ヶ丘へ下る道への分岐がある。桶居山から西へ進んで御着へ下りたいという場合には注意が必要。岩にマーキングがあるし、方向を確認すれば問題ないだろう。

200mピークからいったん下り、右手下方に砂防ダム群を見ながら岩尾根を登っていく。展望が良く、奇妙な形をした岩が多いので飽きずに歩ける。左手には、飾東町唐端新へ続く荒涼とした岩尾根が見える。

こけしのように立っている奇岩を過ぎれば、桶居山の山頂はすぐ目の前。

山頂はさほど広くないが、木々が全くないので360度全開の展望が楽しめる。三等三角点(点名:桶居山)標石が山頂の真ん中にある。以前来たときは、この標石が対空標識の残骸に囲まれていたが、今は標石だけになっている。撤去されたのかと思ったら、南側斜面に残骸が落ちていた。風で飛ばされただけのようだ。

山頂南側の岩に座り、ハウスの「具入り好麺<広東麺>」を食べながら姫路の街並みや瀬戸内海の展望を楽しんだ。今回はMSRのアルミ製風防をガスストーブに使ってみたが、山頂は多少風が強かったのでその効果を思い切り体感できた。この風防を使うために、一体型ガスストーブを分離型に出来る「スパイダーキット」を購入したが、その効果は十分。一体型のままだと風防の高さが足りず、炎を風から守れないのだ。分離型にして燃焼部を低くする必要がある。

30分以上も景色を堪能してから、別所へ向けて下山開始。遠くから見た桶居山はかなり鋭い形をしているが、その形の通りの急斜面を東へ下っていく。少し砂の浮いているところもあり足を滑らせることもあるが、基本的には階段状になっている岩を利用して下りるので見た目ほど危険ではない。

2つほど小ピークを越えながら南東へ進む。地形図221m標高点の南東に破線道の三叉路がある。左へ進むと鹿島神社や高御位山へ続く縦走路だが、今回はここを右へ(南へ)進む。送電線鉄塔を越えると、鹿島神社の百間岩ほどではないがちょっとしたスラブがある。これを下りきると、今までとは違い植物の多い登山道になる。尾根の分岐もなく、道もはっきりしているため楽に下っていける。

別所町別所のため池(別所中池)が左手に間近に見えるようになったところで、道が2つに分かれている。位置や方向を考えると、分岐を左に進むと地形図の破線道通りに進むことになる。直進すると、尾根の先端まで行けるようだ。

分岐から左(南)へ細く滑りやすい道を下ると、やがて巡視路のプラ階段が現れ、地形図の通り2つのため池の間に降り立った。小さな木橋を渡り、堰堤の上を歩いて車道に復帰。

車道からこの堰堤への入り口には、色あせた巡視路標識と「別所中池」の石碑がある。

車道を南西へ進むと、すぐに住宅街の太い道路に出る。この太い道路を少し進んで最初の角を左(南)に曲がって進み、突き当たる手前を右(西)に曲がり、用水路を渡ったところを左(南)へ進む。目の前に姫路健康ランドが見える。突き当たりを左(東)に曲がり、細い道路を500mほど歩くと、ひめじ別所駅から北へ延びている道路と出会うので、これを右(南)に曲がり、国道2号を渡ってひめじ別所駅に到着。運良く数分の待ち合わせで電車に乗ることが出来た。ひめじ別所から姫路までは190円。

この電車の運転士は女性だった。車掌も女性。女性車掌はよく見かけるが、女性運転士を見たのはこれが初めて。