播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

イタリア車の祭典「Ciao Italia 2018」

本日は、イタリアの誇る名車が集まるイベント「Ciao Italia(チャオ・イタリア) 2018」に出かけてきました。
 
 
一般参加者によるレースやファミリーランと呼ばれる「順位やタイムを競わず、定員まで人を乗せてOKなサーキット走行」の他、デモンストレーションとしてFerrari F-1 F2003-GA、Ferrari FXX-K、Ferrari 488 CHALLENGE、Ferrari 458 CHALLENGE、Lamborghini Huracan GT3、Lamborghini Huracan Super Trofeo CE EVO等が走ってくれるイベントです。
 
私のお目当ては、デモンストレーション走行をしてくれるレーシングカー達。
レーシングカーの生音は聞いたことがないので、しびれる爆音を間近で味わうことが目的です。
 
イベント名称: イタリアンカーフェスタ in セントラルサーキット “Ciao Italia 2018”
日程: 2018年10月14日(日)
場所: セントラルサーキット(兵庫県多可郡多可町)こちらをクリックすると、Googleマップでセントラルサーキットの位置が表示されます。
主催: CiaoItalia開催実行委員会
後援: 在大阪イタリア総領事館
▲会場の配置図(対応する地図は、国土地理院発行の2万5千分の1地形図「中村町」。)
 
09:00
姫路市街の自宅を車で出発。
 
国道372号線を加西方面へ走り、加西市立九会小学校を過ぎてまもなくの「下宮木」交差点を右折。
続いて、「繁昌」交差点を左折して県道79号線に入ります。
 
県道79号線を7kmほど北上したところにある「河内バイパス」交差点を右折。ここからは、県道24号線です。
 
「河内バイパス」交差点から県道24号線を進むことおよそ10km、「セントラルサーキット→」と書かれた看板が道の右に立つ分岐に出会うので、それに従って右折します。
 
緩やかな登り坂を進んでサーキットのコース下をくぐると、誘導員に右折するよう指示されました。
まずはサーキット南の一般駐車場に車を入れるようです。
 
10:00
サーキット南側の一般駐車場に到着。
 
▲南側にある一般駐車場の様子
 
誘導員の指示に従って車を止めたら、駐車場を出て入場ゲートで料金(おとな一人¥2,500)を支払います。
奥に進むとパドックパスチェックがあり、ここで¥1,000を支払ってパドックパスを入手。
 
パドックパスを首から提げてパドックの中へ。
 
▲入場ゲート(奥に見えるゲートとテントがパドックパスチェック)
 
パドックに入ってすぐのエリアにはファミリーランと呼ばれるサーキット走行に参加する車両が並んでいたのですが、大半がフェラーリ。
 
せっかく高級車が並んだ壮観な光景が目の前に広がっているのに、「全部でいくらくらいするんだろう」とつまらないことを考えてしまいます。
 
▲パドック内に並ぶフェラーリ
 
さらに奥に進むと、物販のテントや食品の移動販売、イベントステージ、ピットなどがあります。
私が到着した時は、ちょうど自動車評論家の西川淳氏のトークショーの真っ最中でした。
 
▲パドックの奥(北側)の様子
 
▲西川淳氏のトークショーの様子
 
▲食べ物の屋台
 
私は車に詳しくないのでどれほどすごい車なのか分かりませんが、パドックやピットに並んでいる美しいイタリア車達をジロジロと眺めてしばらく過ごし、その後、ピットロードとメインストレートの間にある「コンクリートウォール」と呼ばれるエリアに入りました。
 
▲ピット内で整備中のFerrari F-1 F2003-GA
 
フェラーリのピットやVIP用のエリアは立入が制限されていますが、それ以外の多くのピットは中を通り抜けることができ、ピットロードに簡単に出られます。
 
▲コンクリートウォール内からピットロードとピットを見る
 
ピットロードは走行を終えた車両が入ってくる時以外は自由に横断できるため、この写真にあるコンクリートウォール内には簡単に入れます。
 
ここにいれば、フェンスに邪魔されることなく、メインストレートを爆走する車両を間近で見学出来るわけです。
 
ファミリーランやチャレンジランで爆走する車両を眺めて、しばらく時間つぶし。
 
10:30からはフェラーリだけが参加できるファミリーランが行われましたが、数十台のフェラーリが疾走する様子は鳥肌モノです。
 
▲ファミリーランの出走を待つフェラーリの車列
 
10:50
レーシングカーによるチャレンジランが始まりました。
走行したのは、Lamborghini Huracan GT3、Ferrari 458 Challenge、Lamborghini Huracan Super Trofeo CE EVO。
 
ファミリーランで走っていたフェラーリのエンジン音、いわゆるフェラーリサウンドも素晴らしかったですが、さすがにレース仕様の車のエンジン音には敵いません。
 
▲メインストレートを爆走するLamborghini Huracan GT3*1
 
▲メインストレートを爆走するFerrari 458 Challenge
 
▲メインストレートを爆走するLamborghini Huracan Super Trofeo CE EVO*2
 
感動したのは、Lamborghini Huracan Super Trofeo CE EVO。
メインストレートに入ったら、私達がいるコンクリートウォールすれすれを爆走してくれました。
思わず恐怖を感じるほどのド迫力です。
 
11:13頃
3台のデモ走行が終わると、今度はFerrari FXX-Kのデモ走行。
 
私がいたのがフェラーリのピットの近くだったので、ピットから出てきたFerrari FXX-Kを間近に見ることが出来ました。
 
▲ピットから出てきたFerrari FXX-K*3
 
Ferrari FXX-Kの走行中の写真は、全て撮影に失敗しました。
先ほどのデモ走行の3台とはスピードが違います。
 
爆音もすごい。
 
コンクリートウォール内から見ると、車は左から右へ駆け抜けていくわけですが、近づいてくるFerrari FXX-Kのエンジン音はそれほどではなく、通過した後の爆音がすさまじい。右耳だけに痛みを感じます。
 
あまりの速さと爆音に身も心も文字通りしびれました。
 
11:50
Ferrari FXX-Kのデモ走行の後はまたファミリーランが行われ、その次にFerrari F-1 F2003-GA*4が登場。
 
▲ピット前で準備中のFerrari F-1 F2003-GA
 
ピットロードを抜けてコースへ入るときのエンジン音は、「えっ!こんなに静かなの!?」というものでしたが、メインストレートを通過する時の音はFerrari FXX-Kに負けず劣らずしびれる爆音。
 
コンクリートウォール内からは、メインストレートのごく一部の区間にいる間しかFerrari F-1 F2003-GAが見えませんが、音を聞いていればどこを走っているのか手に取るように分かります。
 
▲爆音を鳴らしてメインストレートを走り抜けるFerrari F-1 F2003-GA
 
メインストレートとバックストレートの後はカーブがあるので、減速しないといけません。
 
そのため、目の前のメインストレートをFerrari F-1 F2003-GAが通り抜けた後と、バックストレートを高速で移動する爆音が聞こえた後は、レーシングカーならではの「ズドン、ズドン」という銃声のようなアフターファイヤー*5の音が何度も鳴り響きます。
 
山に囲まれたセントラルサーキットでは、それが周囲の山並みに反響して大迫力。
 
▲デモ走行を終えてピットロードを走るFerrari F-1 F2003-GA
 
Ferrari F-1 F2003-GAのデモ走行を見た後は、パドック内の屋台でハンバーガー(¥500)とコーヒー(¥200)を購入して昼食。
 
「メインスタンドからはどんな風にサーキットが見えるんだろう?」と気になったので、昼食後はパドックを出てメインスタンドへ向かいました。
 
パドックパスチェックから外へ出たら、東へ進んでコース下を通るトンネルを抜けます。
 
▲パドックからメインスタンドへの道は、サーキットのコース下を通るトンネル
 
トンネルを抜けてすぐ左手にある階段を上がると、メインスタンドです。
メインスタンドは高さがあるのでメインストレート全体を見渡せますが、スタンドの最上段に立ってもコースの他の部分は全く見えません。
 
▲メインスタンドからレース直前のコースを見る
 
私がメインスタンドに到着してすぐ「イタリアンカーレース」が始まり、その後「アルファ&アバルトチャンピオンレース」が行われました。
 
キョロキョロしていたら、メインスタンドの最上段で私の上司(車好き)を発見。
「こんなイベントがありますよ」と先週紹介していたのですが、まさか本当に来ているとは。
 
せっかくの機会なので、メインスタンドの最上段で上司と並んでレース見物。
 
「アルファ&アバルトチャンピオンレース」では、かわいいアバルトが爆音を立てて走るアルファロメオと競い合う姿が楽しい。
 
メインスタンド裏も広い駐車場になっていましたが、ここは第2駐車場的な使い方だったのかな。
県道24号線を挟んだ西側にも駐車場(第3駐車場?)があって、私が帰る頃にはそこにも車が入っていました。かなり多くの見物客が来ていたようです。
 
13:15
「Speciale」と題されたデモ走行が始まりました。
 
ここで走ったのは、Enzo Ferrariと、世界に1台しかないLamborghini Aventador S Roadster 50th Anniversary Japan「風」、そしてLamborghini Urusです。
 
▲デモ走行中のEnzo Ferrari*6
 
▲デモ走行中のLamborghini Aventador S Roadster 50th Anniversary Japan「風」*7
 
▲デモ走行中のLamborghini Urus*8
 
Lamborghini Urusは、デモ走行後にピットに戻ったところで前輪ブレーキあたりから白煙が上がりました。
「どうするのかな?」と見ていたら、メンテをすることもなく再びコースへ入って1周回り、戻ってきたら白煙は収まっていました。風で冷えたのか?
 
13:30
「Speciale」のデモ走行が終わりました。
次のデモ走行は、14:00から行われる2度目のFerrari F-1 F2003-GAです。
 
今度はメインスタンドからFerrari F-1 F2003-GAを眺めようと思いましたが、30分の空き時間が退屈です。
というわけで、上司と共に再びパドックに戻ってピット見物。
 
▲Lamborghini Urusのエンジンルーム
 
▲全てのドアを開けたFerrari FXX-K
 
▲2回目のデモ走行を待つFerrari F-1 F2003-GA
 
14:00
格好良すぎる車達を上司と一緒にピットで眺めていたら、Ferrari F-1 F2003-GAのデモ走行開始の時間になっていました。
 
ここで上司と別れ、あわててメインスタンドへ戻りましたが、Ferrari F-1 F2003-GAの準備はまだ終わっていない様子。
間に合って良かった。
 
14:05
Ferrari F-1 F2003-GAの2回目のデモ走行が始まりました。
 
コンクリートウォール内と比べると、メインスタンドでは自分とFerrari F-1 F2003-GAの距離が遠くなってしまいますが、メインストレートの端から端まで、より長い時間Ferrari F-1 F2003-GAを眺めていられます。
 
それでも、端から端まであっという間に走り抜けてしまいますが…
 
メインスタンドで聞く爆音は、コース間近のコンクリートウォール内で聞いていたよりも音の迫力が増しているような気がしました。
 
▲メインスタンドから見たFerrari F-1 F2003-GA
 
14:20頃
レーシングカーの美しい姿と爆音を思う存分堪能したので、家路に就きました。
 
15:30
自宅に到着。
 
今回(2018年)のCiao Italiaの公式動画を転載します。
 
CiaoItalia 2018 - チャオイタリア

*1:読み方は「ランボルギーニ・ウラカン」。

*2:読み方は「ランボルギーニ・ウラカン・スーパー・トロフェオ」。

*3:読み方は「フェラーリ・エフエックスエックス・ケイ」。

*4:フェラーリがF1の2003年のシーズン第5戦から最終戦まで、実際にレースに使用したレーシングカー。

*5:レーシングカーは減速しても燃料の供給を十分に減らさないため、未燃焼の混合気がそのまま排気され、それが高温の排気管の熱で着火し、爆発音が発生することがあります。これを「アフターファイヤー」と呼びます。「バックファイヤー」はアフターファイヤーの正反対で、吸気側へ炎が出て行くことです。

*6:読み方は「エンツォ・フェラーリ」。

*7:読み方は「ランボルギーニ・アヴェンタドール・ロードスター」。

*8:読み方は「ランボルギーニ・ウルス」。