概要
インフルエンザに罹患して寝込んでいたのですが、熱が下がってからもずっと眠く、咳も止まらず、体が本調子に戻りません。
そこでリハビリがてらに、超低山をのんびり散歩することにしました。
選んだ行き先は、姫路市香寺町の「香寺総合公園スポーツセンター」の東側に広がる超低山、「こうでら健康の森」です。
▲「こうでら健康の森」の看板
駐車場が完備されており、山歩きに慣れた方なら高低差は無いも同然。野生動物に出会う危険もなく、何本も遊歩道が通っているため自由気ままに歩き回れます。
行程は、次の通りです。
- 山塊の西端、香寺総合公園スポーツセンターグラウンドの北東から入山
- 主稜線沿いに東へ歩き、山の中央付近にある送電塔から北へ下山
- 片山古墳を見学
- 山塊の北東にある登山口から再び入山
- 三角点ピークで昼食
- 主稜線沿いに西へ進み、与四郎ケ谷池へ下山
▲対応する地形図は、国土地理院発行の2万5千分の1地形図「前之庄」
▲カシミール3Dで作成したルートの断面図
姫路市街の自宅から駐車場へ
09:55
姫路市街の自宅を車で出発。
国道312号線を北上し、「犬飼南(いぬかいみなみ)」交差点を左折。
道は最初北西に延びていますが、やがて北寄りに向きを変えます。
香寺総合公園スポーツセンターの体育館のすぐ下で丁字路に突き当たったら、左折。
すぐに「香寺総合公園スポーツセンター」への道が右へ分岐するので、その道に入ります。
野球場を時計回りに回り込むように進むと、野球場から200mほどの場所で右手に駐車場への入口が見えるので、そこから駐車場に入りました。
https://maps.app.goo.gl/K39NTFPgh2K5LcNDA
▲香寺総合公園スポーツセンターの駐車場の位置
10:27
駐車場に到着(地図中「P」)。
▲駐車場の様子
駐車場から登山口へ
10:31
準備が整ったので出発。
多目的広場と武道館の間、レンガで舗装された緩やかな上り坂を南へ進みます。
▲道標に従って南へ進む
モニュメントが立つ広場のような場所をまっすぐ通り抜け、通称「とんぼ池」*1を左に見ながらさらに南へ。
▲とんぼ池を左に見ながら進む
10:37
「こうでら健康の森」の登山口に到着(地図中「登山口」)。
この森の一角が「ニッスイの森」になっているらしく、株式会社ニッスイによる看板が立っています。
▲「こうでら健康の森」の入口
登山口から片山古墳へ
丸太階段を登ると、すぐに主稜線に出ました。
里山らしい景観がすばらしい。
▲主稜線上の様子
稜線上にはいくつもの分岐がありましたが、すべてに道標が完備されています。
ただし、周辺の地理が分かっていないとあまり意味がないかも。
▲すべての分岐に公設の道標が立っていた
10:47
送電塔の下で道は左へ直角に折れ曲がります(地図中「城東溝口線7番鉄塔」)。
▲城東溝口線7番鉄塔
間もなく丁字路に突き当たりました。
道標によると左は「西展望所方面」で、右は「散策路東方面」。
当初の予定通り、ここは「西展望所方面」に進むことに。
尾根の上を歩いていた時は明るく気持ちよい道でしたが、谷間に下りると薄暗くなり、やがて目の前がパッと明るくなったと思ったら畑に出ました。
▲畑の脇に下りて来た
そのまま北へ進み、農道を経て片山霊園前を東西に走る道路に出たら右(東)へ。
次の目的地である片山古墳は、墓地の奥に見える小さな丘の上です。
▲片山古墳(正面の小さな丘)を目指す
11:01
片山古墳の入口に到着(地図中「片山古墳入口」)。
▲片山古墳の入口
コンクリート製の階段を登ると、大正15年に立てられた「史蹟片山古墳 兵庫縣」の石柱があり、その奥にはなだらかな斜面が広がっています。
▲階段の先に広がる緩斜面
北西に斜面を登っていくと、最高地点周辺がボコボコと膨らんでいるように見えますが、これが片山古墳の墳丘でしょうか。
片山古墳について
1 古墳
日本の古墳は、一般的に3世紀末から7世紀初めの約400年の内に築かれた古代の墳墓のことで、それらの築かれた時代は、古墳や石室内部の副葬品が文化的特色を備えているので、古墳時代と呼ばれます。古墳は、墳丘のかたち・埋葬施設の種類・埴輪の有無・墳丘の周りの湟(堀)の有無によって、特色づけられます。
古墳の名称は、その古墳が所在する場所の地名や字名から付けられることがほとんどであるので、片山の古墳も字名をとって片山古墳と名付けられています。2 片山古墳
片山の尾根筋の最高所を中心として、地形が隆起している箇所があります。(およその範囲は、ロープを張っています。)これは、片山古墳の墳丘と考えられる箇所です。この墳丘は少々崩壊していますが、主軸を後円部である現在地から北西にとり、鉄塔付近に前方部が延びる格好になっています。こうした墳丘形態は、考古学では前方後円墳と呼んでいます。
全長は、約30~40mあり、香寺町内で知られている古墳では最大の規模です。また、その規模や発見された遺物により、古墳時代の5世紀末頃から6世紀中ごろの間に築かれた古墳であると考えられています。
片山古墳は、昭和48年に兵庫県の指定史跡となっています。
(出典:現地の看板)
片山古墳から四等三角点ピークへ
片山古墳の入口の階段を下りたら、左前に見えている農道へ。
再び「こうでら健康の森」に入山するための入口はこの農道の奥、左へカーブする地点の直前にあります。
▲農道へ入った(左カーブのすぐ手前、右側に遊歩道の入口がある)
11:12
遊歩道の入口に到着(地図中「北東登山口」)。
▲片山古墳の南にある登山口
ここから南向きに山際を歩き、続いて西向きに延びる広い植林の谷間を登ります。
▲谷間につけられた道の様子
香寺中学校方面への分岐(道標では「散策路東方面」)に出会いますが、そちらへは進まず「総合運動公園方面」へ。
四等三角点ピークから与四郎ケ谷池を経て下山
11:21
四等三角点ピーク(点名:土師)に到着(地図中「四等三角点(点名:土師)」)。
▲四等三角点ピークの様子
展望はありませんが、ぼちぼちお腹が空いてきたのでセブンイレブンで買ってきたサンドイッチで簡単な昼食を済ませることにします。
▲本日の昼食
11:35
サンドイッチを食べ終わり、下山開始。
稜線上を西へ進みます。
11:38
往路で「西展望所方面」に進んだ丁字路を左折し、城東溝口線7番鉄塔下を通過(地図中「城東溝口線7番鉄塔」)。
11:39
登りで使った道をそのまま引き返すのもつまらないので、与四郎ケ谷池方面への分岐を右折してみました。
▲与四郎ケ谷池への分岐に入った
丸太階段が設置された急坂を下っていくと、やがて道の右側に竹林が出てきました。
荒れていて倒竹もありますが、通行に支障はありません。
▲与四郎ケ谷池が近づくと竹林が出てくる
▲与四郎ケ谷池
与四郎ケ谷池を右に見て通り過ぎると、テニスの壁打ちコートの裏側に下りてきました。
▲壁打ちコートの裏に下りて来た
11:53
壁打ちコートを左に見ながら回り込み、テニスコートと駐車場の間の道を西向きに歩いて駐車場に到着。
稜線上に道標は完備されていますが、麓の登山口の入口は分かりにくい場所が多いです。
「こうでら健康の森」を楽しみたい方は、まずはもっとも分かりやすい「ニッスイの森」の看板から入山し、各分岐からいろんな方面に下って登山口の位置を確認してみると良いと思います。
交通アクセス
公共交通機関を使う場合は、JR播但線の「香呂(こうろ)」駅が最寄りです。
香呂駅から香寺総合公園スポーツセンターまでは、およそ2km。
*1:正式な名称は「平田口池(ひらたくちいけ)」です。