播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。原則として更新は週に1回です。

海上自衛隊のカレーが食べられる芦屋の老舗:BAR芦屋日記

概要

海上自衛隊阪神基地隊(神戸市東灘区魚崎浜町)では、2016年4月から2017年10月まで「KOBEカレー食堂」として毎週金曜の昼に厚生センターで海上自衛隊のカレー*1を一般の方向けに提供していました。


▲KOBEカレー食堂(基地内のお店)で提供されていたカレー(デラックスプレート)(2016年8月26日撮影。この時は淡路島の「仮屋磁気測定所風」レシピでした。)

KOBEカレー食堂が閉店して随分経ちましたが、阪神基地隊のカレーへの情熱は衰えていなかったらしく、2024年4月11日付で「『阪神海自カレー』事業協力候補者の募集について」という募集要項が公開され、阪神基地隊のレシピでカレーを提供する飲食店が募集されています(募集期間は2024年12月27日まで)。

その「阪神海自カレー」を提供してくれるお店がいつ決まるのかなと思っていたら、2024年7月13日付の阪神基地隊の公式Xアカウントで「本日からBAR芦屋日記さんで阪神基地隊認定のカレーを食べることができます」という投稿を発見。


▲「BAR芦屋日記」2階に飾られている「阪神海自カレー証明書」(2024年8月撮影)

「BAR芦屋日記」は阪神芦屋駅から徒歩数分という好立地ですし、大人の雰囲気が漂うバーですから、落ち着いてカレーを楽しめそう。

ということで、ある夏の日に芦屋日記さんへ出かけてきました。

お店の概要


▲「BAR芦屋日記」の外観(2024年8月撮影)

店名: BAR芦屋日記
住所: 〒659-0065 兵庫県芦屋市公光町9-3 izaビル(ランチは2階)
営業時間: 12:00~翌03:00(27:00)
定休日: なし
支払い方法: 現金・クレジットカード・QRコード決済
駐車場: なし(周辺にコインパーキングがあります。)
煙草: 喫煙できます。
電話番号: 0797-23-5252
Webサイト: https://ashiyanikki.com/
SNS: https://www.instagram.com/ashiyanikki_official/
オープン日: 1986年2月1日

所在地

「BAR芦屋日記」は、阪神芦屋駅のすぐ北東、「芦屋警察署前」交差点から東へ80m行ったところにあります。

阪神芦屋駅の東出口が最寄りの出口です。


https://maps.app.goo.gl/EaY3VF84DZvhPQsh6
▲「BAR芦屋日記」の場所

お店の専用駐車場はありませんが、周辺にコインパーキングの「タイムズ」があります。

店内の様子


▲「BAR芦屋日記」2階の様子(2024年8月撮影)他のお客さんがいらっしゃったため、別角度の画像は撮っていません。

カウンター席があるため、一人でも問題なくランチを楽しめます。
実際、私が初めて訪問した時は私を含めて5組のお客さんがいましたが、全員単独での来店でした。

Googleマップに店内の360°ビュー(全天球パノラマ)があるので、転載します。


https://maps.app.goo.gl/bntnnsKdbraMfzBE9

メニュー

ランチ営業では、カレーセット(カレーライスとサラダ、飲み物のセット)や洋食のランチプレートがいただけます。

芦屋日記のカレーはどうやら辛いらしく、辛いものが苦手な方向けに「イタリアンクリームカレーセット」というのもあります。

このお店のカレーは、レトルトパックになって市販されるほどの人気商品。

14:00~21:00の時間帯に限りますが、豪華なスイーツも楽しめるようです。


▲ランチ営業時に店頭に出されている看板(2024年8月撮影)

バー営業では豊富なウィスキーやカクテル、モクテル(ノンアルコールのカクテル)を楽しめるようです。

阪神海自カレー

私が芦屋日記さんを訪れるきっかけとなった「阪神海自カレー」を紹介します。

お値段はサラダとドリンクのセットで税込¥1,300(2024年8月時点)。
セットの内容は、海自カレー、シャンピニオンサラダ、ドリンク(コーヒー、紅茶、ジンジャーエール等から選択)です。

私が伺ったとき(2024年8月中旬)は、海自カレーはメニューに載っていませんでした。

店員さんに「海上自衛隊のカレーが食べられると知って来たんですが…」と言うと、「まだ始めたばかりでメニューに掲載できていないため、裏メニュー状態になってます。」とのこと。

というわけで、(いずれメニューに掲載されるはずですが)メニューに載っていない場合でも「海自カレーをお願いします」と注文すれば、海上自衛隊お墨付きのカレーを頂けます。

まずはカレーセットのシャンピニオンサラダが出てきます(シャンピニオンはフランス語でキノコの意味)。


▲カレーセットのサラダ

サラダを頂いてしばらく待つと、メインの海自カレーが出てきました。


▲阪神海自カレー

具材が入っていないわけではなく、いろんなものがしっかり溶け込んでおり、牛スジ肉も煮込まれていることが分かります(小さな欠片になっている)。

最近はやりのスパイスカレーではなく、昔ながらのソースのようなカレーです。
辛みはほとんどなく、甘さとわずかな酸味で誰にでも食べやすい味。

ガツンと辛みが来るカレーが好きな方にはお勧めできませんが、正統派のカレーが好きという方であれば、美味しく楽しめると思います。

確かに、「KOBEカレー食堂」のカレーはこんな感じだったかも。

カレーセットとは別で自家製プリン(税込¥500)も注文していたので、セットのドリンクはホットコーヒーを選択し、食後に出していただくようお願いしていました。

カレーを食べ終わって間もなくホットコーヒーが出され、続いてプリンが登場。


▲透明なガラスのカップに入ったホットコーヒー

プリンを持ってきた店員さんの手には、なぜかガスバーナー
カウンターに置かれたプリンにスプーンで砂糖が載せられ、ガスバーナーでその砂糖を焦がし始めました。

クレームブリュレのように、硬いカラメルの層を作ってくれるようです。

砂糖を焦がす作業は2回に分けて行われ、「やっと食べられる」と思ったらプリンは冷蔵庫に入れられてしまいました。

数分後にプリンは冷蔵庫から取り出され、ようやく私の前に到着。
カリッとしたカラメルの感触のためにここまで手間をかけるのか、と感動しました。


▲上面がキャラメリゼされた自家製プリン

プリンは柔らか過ぎず、きちんと形を維持できる固さを保ちながらもクリーミーな食感になっていて、カラメルのカリッと感が引き立ちます。

目の前でキャラメリゼしてくれて、この品質、しかも芦屋の老舗で¥500はお買い得でした。

カレーセットとデザートの自家製プリンで、合計¥1,800。
会計は、席で支払う方式です。

最後に

店員さんの雰囲気が良く、ランチ営業で使用される2階はカジュアルなバーという雰囲気で明るいし、快適。

飲食店の話題になると、平日しか休みが取れない業種の方から「あのお店に行きたいけど、定休日がうちの店と同じ曜日だから行けない。」というお話を聞くことがあります。その点、芦屋日記さんは無休ですから、自営業やサービス業の方にも行きやすいと思います。

料理が出てくるスピードは、速くありません。私の場合、入店から退店まで1時間弱でした。

海自カレーを食べたい方は、時間に余裕を持ってお店を訪れてみてください。

店内で煙草が吸えるのもバーらしくて良いのですが、煙草が苦手な方にとってはつらいかな。

参考情報

ちなみに、阪神基地隊のカレーは「牛すじカレー」として海上自衛隊公式サイトにも掲載されているので、興味のある方は自分で作ってみるのも良いかも。

海上自衛隊のページでは、阪神基地隊を含む各基地や艦艇のカレーレシピが合計64種類(2024年8月時点)掲載されているため、興味のある方はぜひご覧ください。

注意事項

  • 記載されている内容は、この記事の掲載時点のものです。
  • お店や商品に関する意見や感想は、当ブログ管理人の主観的なものです。
  • 当ブログ管理人は海自カレーへの興味から「BAR芦屋日記」を訪問しただけであり、ブログ記事の作成や掲載に関して一切の利益供与を受けていません。

*1:いくつかの基地のレシピで作られたカレーが、週替わりで提供されていました。