播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

どこでも写真が印刷できる:カメラ付携帯電話用プリンタ

以前、写真専用のプリンタを紹介しました。
今回も写真専用プリンタですが、前のものがデジカメ用だったのに対し、今回のプリンタはカメラ付携帯電話用です。

 


製品名:MP-300
サイズ:146mm×102mm×29mm
重量:225g(電池、フィルム除く)
電源:CR2 x2本
消費電力:3W(プリント時)
メーカー:フジフィルム
定価:オープン(2007/3現在の実売価格¥12,000~¥13,000)

 

フジフィルムは何年か前からPiviという携帯型プリンタを販売していますが、その最新版です。

 

携帯電話で撮影した写真を印刷する機械なので、携帯電話と一緒に気軽に持ち歩けるよう、小型軽量になっています。電源にリチウム乾電池を使うので、プリンタが置ける平らな場所さえあれば、どこででもプリントアウトが出来ます。

 

操作は簡単。携帯電話から写真をプリンタに向けて赤外線送信するだけ。

 

プリンタ側に写真1枚分のメモリがあるので、同じ写真を何枚も印刷するときは、毎回携帯電話から赤外線送信する必要がありません。プリンタ本体のボタンを一回押すだけで、最後に印刷した写真を繰り返し印刷できるのです。

 

プリンタ本体には日付を入れるかどうか、シャープフィルタをかけるかどうかを選択するためのボタンもついています。

 


▲MP-300のインターフェイス(本体側面にAC電源、PictBridge用USBポート、赤外線ポート、シャープフィルタON/OFF、日付ON/OFFボタンが並ぶ。本体上面のオレンジ色の円形部品が電源スイッチ。その右奥の銀色が本体メモリ内の写真を印刷するための「再印刷」ボタン。)

 

旧モデルとの大きな違いは、PictBridgeを使ってデジカメからも写真を印刷できることです。

 

すごく便利そうな製品ですが、出力される写真はほぼ名刺サイズ(フィルムの大きさは86mm×54mm、印刷面のサイズは61mm×46mm)です。L版サイズの写真が欲しいという人には役に立ちません。

 


▲このようなパッケージで売られている専用フィルムしか使えません。(約¥50/枚)

 

しかし、名刺サイズの写真だからこそ便利ということもあります。
写真を整理するとき、L版サイズなら専用のアルバムが必要になりますが、名刺サイズの写真なら、アルバムではなく名刺収納用のファイルなどが使えます。

 

定期入れにも入るので、お子さんのいる方なら、子供さんの写真を定期入れに入れておくこともできます。

 

私はバス停の時刻表を携帯電話で撮影し、印刷したものを定期入れに入れています。かなり小さな文字ですが、はっきり読めます(小さな文字を読むのが苦手な方にはお勧めできません)。

 

サイズが小さい利点の他に、写真の周囲に白い縁があることも利点になっています。
ポラロイド写真と同じ原理の写真なので、どうしても周囲に縁が必要になります。これを邪魔だと感じる人もいるかもしれませんが、ここに油性ペンで色々と書き込むことができます。

 

おいしいお店を見つけたら料理やお店の写真を撮り、味の感想や店の住所を写真の余白に書き込み、名刺収納用の小さなファイルに貯めていけば、オリジナルのガイドブックが出来上がります。

 

デジカメと手帳でも同じことが出来ますが、家に帰ってから印刷(あるいはデータの整理)をしようと思っても、案外面倒で結局印刷(あるいはデータの整理を)しないままということはよくあります。その場でプリントアウトできるのは便利です。(動作音が多少気になるので、静かな場所では使わない方が無難です。)

 

私の乏しい想像力では上に書いたような使い道しか思いつきませんが、アイディアが豊富な人にとっては面白い道具だと思います。