播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

兵庫県多可町の千ヶ峰(1005.2m)

今日は三室山に登ろうと思っていたのですが、天気予報を見るとどうも不安。というわけで、急遽行き先を変更することにしました。
昨日の雨と強風、冷え込みのため展望は良いはずなので、千ヶ峰に行くことにしました。
ルートは三谷登山口からの往復。ありきたりのルートで私自身も何度か歩いたことがあるのですが、ほとんど記憶に残っていません。どんなコースだったのか思い出すのと、山頂からの大展望に期待して出発。

 


▲対応する地図は、国土地理院発行の2万5千分の1地形図「丹波和田」

 

8:15
姫路市街の自宅を出発。

 

国道312号線を北上し、「神崎総合病院前」交差点を右折して県道8号線に入ります。
県道8号線は、根宇野を過ぎた辺りで、二股に分岐します。この分岐を右に進んで山を登っていくのが県道8号線で、道なりに直進してしまうと、県道367号線に入ってしまうので注意が必要です。

 

この山道は高坂峠へ続く車道を横切る形で新しく付けられた道路で、高坂峠の北側にあるトンネルを通って多可町へ抜けられます。

 

多可町に入り、「寺内」交差点を左折して国道427号線に入り、この国道を北上します。やがて「ハーモニーパーク」への標識に出会うので、それに従って左折し、ハーモニーパークに入らないように車を進めていくと、道の左手に公衆トイレのある、ちょっと広めの駐車場に出会います。これが千ヶ峰の三谷登山口(地図中「P(トイレ有)」)。

 


▲三谷登山口の駐車場

 

9:45
三谷登山口に到着。すでに数台の車が止まっています。
装備を調えたり、公衆トイレで用を足したりして準備をします。
私がごそごそやっている間に、ハイカーの車が2台到着。

 

9:55
他のハイカーが出発するのを待ち、最後に出発しました。

 

三谷コースの序盤(最初の徒渉地点まで)には、まるで石段のように岩が段々にうまっています。

 


▲三谷コース序盤の様子

 

10:01
最初の徒渉地点を通過(地図中「丸太橋1」)。
しっかりした丸太の橋で、表面には滑り止め(?)の溝も刻まれています。

 

ここからは、沢の右岸の植林の中を登っていきます。
右を見下ろすと、小規模な滝の集まりのような、きれいな流れを見ることが出来ます。
水音を聞きながらの山歩きは、夏場は気持ちいいだろうなと思うのですが、聞くところによると三谷コースにはヒルが多いそうです。

 

10:08
2番目の徒渉地点を通過(地図中「丸太橋2」)。

 


▲2番目の徒渉地点の様子。左奧には滝があり、登山道は写真右側から沢の左岸を登る。

 

10:15頃
いつまで植林の中の道が続くのだろうと思っていたら、道は落ち葉に覆われ始め、登山道の両脇には雑木が現れてきました。

 


▲2番目の徒渉地点からは、自然林の中の感じの良い道

 

10:27
3番目の徒渉地点を通過(地図中「丸太橋3」)。
ここも苔むした岩があり、落ち葉で覆われた感じの良い場所です。

 

しかし、丸太2本だけの細い丸太橋を渡りきり、大岩の左側を這い上がると、そこから先は再び植林の中の暗い道に戻ってしまいます。

 

そして、この暗い植林の中の道が、三谷・岩座神分岐まで延々と続きます。

 


▲植林の中の暗い道が続く

 

暗い上に斜度がきつく、所々にはトラロープも設置されています。以前は丸太階段があったようですが、一部を残して崩壊しています。

 

10:44
三谷・岩座神コース分岐を通過。
私より先に出発したハイカーのグループが休憩中だったので、それを追い越して行きます。

 

ここからは、斜度が緩やかになり、再び雑木も姿を現してくれるので、気持ちよく歩けるようになります。

 


▲三谷・岩座神コース分岐から先の様子

 

10:56
「山頂まで20分」の標識に出会いました。
この辺りから、道の両側の笹が目立ち始めます。そして、道の斜度もかなりきつくなってきます。
黒土がむき出しになっている部分は、ヌルヌルしているため、かなり歩きにくい。

 


▲道の両側に笹が目立ち始める頃から、登山道の斜度がきつくなる

 

登山道の片側にトラロープが張られている区間では、バランスを取るためにトラロープに頼って登ることにしました。ロープか笹に頼らないと、滑りやすいところは歩きにくい。

 

滑りやすい足下に注意しながら、何度も立ち止まって呼吸を整え、段差の大きな丸太階段を「よいしょ」のかけ声とともに登っていきます。

 

ここで単独男性ハイカーに追い越されました。

 

11:09
千ヶ峰の山頂に到着。
先ほど私を追い越したハイカー以外に、誰もいません。

 


▲雪が残る千ヶ峰の山頂

 

今年の夏に設置されたらしい、新しい樹脂製のベンチが2つありましたが、それ以外は以前と変わっていません。
相変わらず広くて展望の良い、気持ちいい山頂です。
双眼鏡を使わなくても、明石海峡大橋がはっきりと見えます。
西の方は雪雲に覆われているようで、暁晴山すら見えません。やはり三室山に行かなくて正解だったかな。

 

昼ご飯にはちょっと早いので、三脚を出してパノラマ写真を撮っていると、続々とハイカーが山頂に到着。

 

2014年に撮り直したパノラマを掲載します。
パノラマ画面左上のリスト、または左下のサムネイルでパノラマを切り替えられます。

 

千ヶ峰の山頂(中央部、西端、東端)で撮影した全天球パノラマ(撮影日:2014年5月25日)

 

 

展望の撮影を終え、昼食の準備に取りかかります。
持ってきた気象計によると、気温は氷点下2度ほど。日が当たると若干気温は上がりますが、それでもやはり氷点下。
風速センサーを使うと体感気温が表示されますが、それによると、体感気温は氷点下5度。

 

寒さで耳と指先が痛くなってきたので、耳当てを着けて手袋をはめました。

 

本日の昼食は、LAGERのビーフカレー&ライス。フリーズドライのビーフカレーです。ご飯とカレーが混ざった状態で出来上がるので見た目は良くありませんが、味はなかなか。でも、値段に見合う味かは?です。

 

12:25
すばらしい展望と昼食を楽しみ、下山開始。

 

13:30
下山完了。駐車場に戻って来ました。

 

山頂直下の急な道はやはり滑りやすく、何度か尻餅をつきそうになりながらも、なんとか服を汚さず、無事に下山出来ました。