- 概要
- MRE(Chicken, Egg Noodles, and Vegetables, in Sauce)の内容
- MRE(Chicken, Egg Noodles, and Vegetables, in Sauce)の食べ方
- トロピカルパンチ粉末(Beverage Powder, Carbohydrate, Fortified, Tropical Punch)
- クラッカー・ピーナツバター・イチゴジャム(Crackers, Plain・Peanut Butter, Chunky/Crunchy・Jelly, Apple(実際はイチゴジャム))
- 鶏肉、卵麺、野菜入りクリームシチュー(Chicken, Egg Noodles, and Vegetables, in Sauce)
- 付属品袋A(Accessory Packet A)
- フルーツピューレ(Fruit, Wet Pack, Applesauce, with Raspberry Puree)
- チューイングキャンディー(Pan Coated Candy, Disks, Fruit Flavored, Original)
- 最後に
概要
アメリカ軍では、MRE(Meal, Ready-To-Eat, Individual=調理不要で食べられる個人用糧食)と呼ばれる携帯食料が使用されています。
食事に必要なものが一式まとまっていて便利なため、私も山歩きの際に時々食べています。そこで、実際に私が山で食べた時の様子を詳しく紹介することにします。

▲合衆国空軍 第823基地防衛隊所属のTyler Wakefield上等空兵が2023年12月14日、ジョージア州のムーディー空軍基地における野外演習でMREを食べている様子。(Photo by 合衆国空軍Deanna Muir上等空兵 2023年12月14日撮影) パブリックドメイン VIRIN:231214-F-HU126-1259*1(出典元サイトの規約による注意事項:The appearance of U.S. Department of Defense (DoD) visual information does not imply or constitute DoD endorsement.)
今回は、メニュー番号3「Chicken, Egg Noodles, and Vegetables, in Sauce(鶏肉、卵麺、野菜入りクリームシチュー)」を紹介します。
注:紹介するのは、2024年製のMREです。MREは年によってメニューに若干の変更があります。
MRE(Chicken, Egg Noodles, and Vegetables, in Sauce)の内容

▲Chicken, Egg Noodles, and Vegetables, in Sauceのパッケージ
メニュー番号3「Chicken, Egg Noodles, and Vegetables, in Sauce」の内容物は、次の通りです(記載順序は、MREの仕様書*2に従った)。
- Chicken, Egg Noodles, and Vegetables, in Sauce(鶏肉、卵麺、野菜入りクリームシチュー)
- Fruit, Wet Pack, Applesauce, with Raspberry Puree(フルーツピューレ)
- Crackers, Plain(クラッカー)
- Peanut Butter, Chunky/Crunchy(粒入りピーナツバター)
- Jelly, Apple(りんごゼリー*3)
- Pan Coated Candy, Disks, Fruit Flavored, Original(チューイングキャンディー)
- Beverage Powder, Carbohydrate, Fortified, Tropical Punch(トロピカルパンチ粉末)
- Spice Blends, Picante Seasoning(粉末スパイス)
- Accessory Packet A(付属品袋A)
- Spoon(スプーン)
- Flameless Ration Heater(化学反応式の糧食加熱具)
- Bag, Hot Beverage(ホットドリンク用袋)
- Paperboard Sleeve(厚紙製スリーブ)
MRE(Chicken, Egg Noodles, and Vegetables, in Sauce)の食べ方
私の場合、MREは山歩きの時に食べることにしていますから、実際に私が山で食べた時の順序で食べ方を紹介します。
トロピカルパンチ粉末(Beverage Powder, Carbohydrate, Fortified, Tropical Punch)

▲Beverage Powder, Carbohydrate, Fortified, Tropical Punchのパッケージ
MREに付属する飲料は、基本的に粉末になっています。
山歩きに出発する前に、水筒の中に粉末ドリンクを入れてシャカシャカと振り、歩きながら美味しくいただきました。
トロピカルパンチは南国のフルーツ(パイナップルやマンゴー等)を混ぜた味、しかも人工的な味です。日本には似たような味の飲み物はなさそう。

▲水筒の水に混ぜた様子(水筒は透明なので、見えているのが飲料の色)*4
クラッカー・ピーナツバター・イチゴジャム(Crackers, Plain・Peanut Butter, Chunky/Crunchy・Jelly, Apple(実際はイチゴジャム))
山頂に着いたらメインディッシュで昼食ですが、メインのレトルトパウチを温めている間に、クラッカーをピーナツバターとイチゴジャムで頂きます。

▲左からクラッカー、イチゴジャム、ピーナツバターの袋
クラッカーは2枚入りなので、1枚にはピーナツバター、もう1枚にはイチゴジャムを塗りました。

▲クラッカーにピーナツバターとイチゴジャムを塗った様子
ピーナツバターとイチゴジャムの面が向かい合うように2枚のクラッカーを重ねれば、ピーナツバター&ジャム(アメリカ人が「PB&J」と呼ぶ食べ方)のできあがり。
山を歩いて疲れた体には、この甘さが美味しい。

▲重ねた2枚のクラッカー
鶏肉、卵麺、野菜入りクリームシチュー(Chicken, Egg Noodles, and Vegetables, in Sauce)

▲Chicken, Egg Noodles, and Vegetables, in Sauceのレトルトパウチと栄養成分などが書かれたスリーブ
クラッカーを食べている間にメインディッシュが温まったので、そちらを頂きましょう。

▲冬だったので、付属の糧食加熱具(水を入れると化学反応で発熱する使い捨てのヒーター)を使わずガスストーブで湯煎した
太くて平らな麺と鶏肉がたっぷり入ったクリームシチューで、そのまま食べても美味しくいただけます。

▲レトルトパウチを開封した様子(右は付属の粉末スパイス)
味付けに物足りなさを感じてきたら、付属のスパイスを掛けると一気に大人向けの味に変わりました。
ホワイトシチューに辛みを足すという食べ方は、日本人の感覚だと不思議に感じます。

▲粉末スパイス(Picante Seasoning)をかけた様子
Picante Seasoningという粉末スパイスは日本であまりなじみがないので、中身を紹介します。
Picante Seasoning
Ingredients:
Paprika, Red Pepper, Salt, Sodium Diacetate, Hot Sauce Powder[(Aged Cayenne Red Peppers, Vinegar, Salt, Garlic), Maltodextrin], Maltodextrin, Spice Extractive, and Extractives of Paprika.
(出典:Picante Seasoningのパッケージ)<当ブログ管理人による意訳>
ピリ辛調味料
原材料:
パプリカ、唐辛子、食塩、二酢酸ナトリウム、ホットソース粉末[(カイエン唐辛子、酢、食塩、ニンニク)マルトデキストリン]、マルトデキストリン、スパイスエキス、パプリカエキス
付属品袋A(Accessory Packet A)
食後は付属品袋Aに入っているインスタントコーヒーを飲みながら、山の上からの景色を堪能しました。(メニューによって付属品袋がAなのかBなのかは決まっており、Bの方にはインスタントコーヒーが付属しません。)

▲付属品袋Aに入っているインスタントコーヒー一式(左からインスタントコーヒー、クリーマー、砂糖)
Bag, Hot Beverage(ホットドリンク用袋)には計量用の目盛りが入っているので、まずは180ml(約6オンス)の水を計ります。
180mlは多いように感じますが、パッケージにそのように書かれています。

▲コーヒー1杯分の水(6オンス)を計る
これをガスストーブで沸かしたら、ホットドリンク用袋の中にお湯を戻し、インスタントコーヒー、クリーマー、砂糖を入れてジッパー付きの口をしっかり閉じてシャカシャカと振ります。

▲ホットドリンク用袋の中で出来上がったコーヒー
熱いコーヒーが入った袋を素手で持つのは困難ですし、何より飲みづらいです。
そこで、ホットドリンク用袋に書かれている通り厚紙製のスリーブに入れて支え、顔にホットコーヒーがかからないよう慎重に飲みました。

▲厚紙のスリーブにホットドリンク用袋を入れた様子
ホットドリンク用の袋から温かいコーヒーを飲むのは至難の業ですが、クッカーや食器を汚さなくて済むため、我慢して袋のまま飲むことにしました。
これでその日のMREの喫食は終了。
いくつか食べ残したものがあるので、それらを後日に食べた様子を紹介します。
フルーツピューレ(Fruit, Wet Pack, Applesauce, with Raspberry Puree)
これは、他の日におやつとしていただきました。

▲Fruit, Wet Pack, Applesauce, with Raspberry Pureeのパッケージ
上の画像の通りビンのような形をしているので、ビンの口に当たる部分を切り取って、パウチから直接吸って食べます。
味と食感は、少し酸味のある「すりおろしリンゴ」といったところです。
チューイングキャンディー(Pan Coated Candy, Disks, Fruit Flavored, Original)
こちらは別の日の山歩きで、行動食として食べました。
仕様書では「Pan Coated Candy, Disks, Fruit Flavored, Original」という長い名前ですが、要するにアメリカで売られている「Skittles(スキットルズ)」というお菓子です。

▲Pan Coated Candy, Disks, Fruit Flavored, Original(要はSkittles)のパッケージ
中身はM&M'sのようなマーブルチョコレートに見えますが、糖衣の中に入っているのはチョコレートではなくチューイングキャンディーです。
表面の色が味を表しており、オレンジ色はオレンジ味、紫色はブドウ味、黄色はレモン味、赤はイチゴ味、緑はライム味です。

▲Skittlesは5色あり、それぞれ味が異なっている
最後に
MREは1食分の食料というより、食事時間と食間の空腹を満たすためのものが一式揃ったものです。
一度に中身を全部食べ切るのではなく、山歩きでは行動中に食べられるものを食べてシャリバテを防ぎ、食事時間には時間をかけてメインディッシュを温め、美味しくいただくという食べ方が良いでしょう。
最後にメニュー番号3番「Chicken, Egg Noodles, and Vegetables, in Sauce」のカロリーと栄養成分を紹介します。

▲メニュー番号3番「Chicken, Egg Noodles, and Vegetables, in Sauce」の栄養成分
*1:VIRIN は(Visual Information Record Identification Number)の略。アメリカ国防総省が公開する画像や動画等に対して付与される一意の識別番号。
*2:ここでいう仕様書は「ACR-M-044」のことです。
*3:仕様書ではりんごゼリーになっていますが、私が食べたMREにはイチゴジャムが入っていました。
*4:色がド派手なのは、仕様書「PCR-B-055」に「Flavor 5. The tropical punch beverage shall be a light red color.」(トロピカルパンチ味の飲料は、ライトレッド(Light Red=明るい赤色)とする)と書かれているからです。