播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。原則として更新は週に1回です。広告は表示しません!

兵庫県姫路市の岩屋山(伊勢山西峰)

概要

最近ようやく暑さが和らいで一気に涼しくなり、暑さに弱い私でも山歩きができる気温になってきました。

しかし姫路市内でもクマの目撃情報が出るほどなので、常に一定数のハイカーが歩いていて、野生動物たちが怖がって登山道に近づいてこない山を歩くのが良さそう。

暑さにかまけて長らく山歩きをさぼっていた私の身体では、体力的にキツイ山は避けたいところ。

というわけで、自宅から30分ほどで移動でき、万一の際に使えるエスケープルートが複数あって、体力的にも技術的にも手ごろで、神座の窟(しんざのいわや)という洞窟が山頂直下にあるうえ展望が良い伊勢山西峰(岩屋山)へ登ることにしました。


▲神座の窟と岩屋山(伊勢山西峰)山頂(2022年4月2日ドローンで撮影)

本日の行程は、次の通りです。

  1. 打越こもれびの森に駐車
  2. 展望広場を経て岩屋山(伊勢山西峰)山頂へ
  3. 岩屋山山頂で昼食
  4. 中尾根コースで下山


▲対応する地形図は、国土地理院発行の2万5千分の1地形図「安志」「前之庄」「龍野」「姫路北部」


▲カシミール3Dで作成したルートの断面図

姫路市街から駐車場へ

09:30
姫路市街の自宅を車で出発。

県道5号線を西へ進み、菅生川を渡った直後の「町田橋西詰(ちょうだばしにしづめ)」交差点を右折します。ここからは県道411号線

菅生川沿いに県道411号線を北上すること約2.5km、ファミリーマート姫路打越店のある「打越」交差点(三叉路)を左折。

道なりに緑台の住宅街を北へ抜けた突き当たりは神姫バスの転回場になっていますが、それを抜けた先に「打越こもれびの森」の駐車場があります。


https://maps.app.goo.gl/PR1jhrKi2Vjqgazd6
▲打越こもれびの森(駐車場)の位置

くれぐれもバスの転回場に駐車しないようにしてください。

10:00
駐車場に到着(地図中「P」)。
お手洗いのような建物がありますが、これは倉庫です(昔はお手洗いでした)。


▲駐車場の様子

駐車場から展望広場へ

10:08
準備が整ったので、出発。
倉庫に向かって右側から始まる遊歩道へ入ります。


▲倉庫の右にある遊歩道へ入る


▲この遊歩道は里山西コース

広い谷間を進む序盤は道が広くて斜度が緩く、快適な散歩気分で歩けました。

10:16
「展望台まで1.1km」の道標が立つ場所(地図中「展望台まで1.1km地点」)で道は左へ直角に折れ曲がり、少しずつ斜度が増していきます。

しかも、遊歩道にイノシシが掘り返した跡もたくさん出てきました。


▲徐々に斜度が増すだけでなく、野生動物の痕跡も出てくる(道の右半分がイノシシに掘り返されている)

稜線に出てからは、長い階段道が続きます。


▲北へ登る斜面は延々と続く階段

10:29
ベンチが置かれた休憩所に出会いました(地図中「峰相山分岐」)。

峰相山方面への道が左へ分かれていますが、今回は関係ないので分岐には入らず、北へ直進します。


▲ベンチが置かれた休憩所(峰相山への分岐が左にある)

なだらかな遊歩道で少しずつ標高を上げ、260mの等高線で囲まれたなだらかな小ピークを越えると、道の両側にシダが増えてきました。

シダに挟まれた上り坂を登って284m標高点に達すると、そこは三叉路(地図中「展望広場分岐」)。


▲284m標高点に立つ道標

せっかくなので、展望広場へ行ってみました。分岐からおよそ100mです。

展望広場

10:46
展望広場に到着(地図中「展望広場」)。
日除けのパラソルや椅子、机があって休憩にピッタリの場所です。


https://shimiken1206.sakura.ne.jp/panorama/iseyama20251108-1/index.html
▲展望広場で撮影した全天球パノラマ


▲展望広場から緑台方面の眺め

2025年5月11日に放送された「登山で頂きメシ!」というテレビ番組でこの伊勢山が登場しましたが、その際にグラビアアイドルでタレントの戸田れい氏がここを訪れてサインをされています*1


▲テレビ取材の際に残されたサイン

展望広場から神座の窟へ

11:01
小休止できたので、展望広場を出発。
先ほどの三叉路へ戻り、北へ進みます。

284m標高点から北への下りは、最初は緩やかな坂でしたが、やがてつづら折れの道や階段が出てきます。

11:13
伊勢山方面とヤマザクラ広場(車を置いた場所)方面への分岐に出会いました(地図中「伊勢山・ヤマザクラ広場分岐」)。

伊勢山は左、ヤマザクラ広場は右です。
今回は伊勢山西峰へ行きたいわけですから、左へ進みます。


▲伊勢山へは分岐を左へ進む

ここで難所に出会います(地図中「激下り」)。

冒頭の地形図を見ての通り、等高線の間隔が詰まっている下り坂に一直線の道が付いていますから、崖を下るような感覚。

トラロープにある程度は頼りつつ、頼り過ぎないよう気を付けながら(トラロープが結び付けられている木が折れたり、劣化したロープが切れる恐れがある)、後ろ向きや横向きになって慎重に下りました。


▲下った斜面を見上げる

何とか鞍部へ下り、そこからなだらかな斜面を北へ登り返していきます。
ふと左を見ると、作業道が稜線近くまでできていました。


▲稜線のすぐ西に作業道ができていた

11:28
道標が立つ三叉路に出会いました(地図中「西沢分岐」)。
ここから南東へ、広い谷を下れるようです。


▲西沢分岐の様子

まだ伊勢山西峰にたどり着いていないのに下るわけにはいきませんから、ここも直進。

尾根伝いだった道は、西沢分岐を過ぎて間もなく右(東)へ折れ曲がって斜面をトラバース*2し始めました。

この道が曲者で、下の画像のように道が分かりづらくなっています。

山歩きに慣れている方であれば問題なく道をたどれると思いますが、慣れていない方は登山アプリなどでルートをたどる方が良さそう。


▲トラバース道の様子

中尾根に近づいてくると、トラバース道ははっきりしてきます。

11:34
中尾根の登山道に西から合流しました(地図中「中尾根合流地点」)。


▲左右に延びている中尾根コースに突き当たった

ここからは、316m標高点まで急な登りが続きます。
しかも合流してからしばらくは、滑りやすい砂の浮いた急斜面です。

トラロープがあるので安心ではありますが、トラロープに木の幹の一部がぶら下がっているところがあったので、おそらくロープが結ばれていた木が折れたのでしょう。


▲滑りやすい急斜面を登る


▲砂の斜面の次は自然林の中の急斜面


▲最後は岩の急斜面

ずっと急な登りが続くので疲れますが、道の様子がコロコロと変化するおかげで楽しく登れました。特に、最後の岩の斜面は景色も良くて最高です。

岩屋山の山頂直下で神座の窟への道が右へ分岐するので、そちらへ下ります。


▲この分岐を右へ下る


▲神座の窟への道標に従って下る

11:53
神座の窟の入り口に到着(地図中「神座の窟」)。

岩に開いた細長い割れ目が神座の窟の入り口です。
私は荷物が大きいので、外にデポしてカメラだけ持って中へ入ることにしました。


▲神座の窟の中へ続く岩の割れ目


▲神座の窟の中から見た入口の割れ目


https://shimiken1206.sakura.ne.jp/panorama/iseyama20251108-2/index.html
▲神座の窟の中で撮影した全天球パノラマ

12:05
神秘的な雰囲気を堪能したので、昼食を食べるため岩屋山(伊勢山西峰)山頂へ向かいました。

岩屋山山頂(昼食)

12:08
岩屋山(伊勢山西峰)の山頂に到着(地図中「岩屋山」)。

西方面に大展望が広がっており、風も弱いし、気温も高すぎず低すぎず快適。
空気がかすんでいて遠望が利かないのが残念でした。


https://shimiken1206.sakura.ne.jp/panorama/iseyama20251108-3/index.html
▲岩屋山山頂で撮影した全天球パノラマ

ここで頂く本日の昼食は、アメリカ軍の戦闘糧食「MRE」のメニュー番号2番「Chicken Stir Fry」です。これは2024年に登場したメニューで、日本語にすると「(中華風)鶏肉炒め」といったところ。


▲水を入れると化学反応で発熱するヒーターを使ってChicken Stir Fryを温めている様子

アメリカ軍の食料に中華料理が入るのは珍しいかも。


▲Chicken Stir Fry(左に写っているPicante Seasoningは、七味唐辛子のようなスパイス)

鶏肉炒めといいつつ、ご飯が入っているのでチャーハンっぽくなっています。

レトルトパウチに入っていたのでどうしてもベチョベチョになっていますが、ごま油の風味が感じられますし、タケノコの食感が良く、鶏肉もたくさん入っていて美味しい。

日本で食べる中華料理とは趣が違い、アメリカの中華料理屋さんの味です。

途中で付属のスパイスをかけると、ピリッとした辛みのパンチが効いて、さらに美味しくなりました。

食後はMREに付属のシナモンパン(Cinnamon Bun)を食べて満腹。


▲シナモンパン

下山

13:06
食事と景色を満喫したので、下山開始。

13:15
11:34に通った西尾根と中尾根の合流地点まで下りてきました(地図中「中尾根合流地点」)。

中尾根コースで下山するので、ここを直進します。


▲中尾根コースの様子

初めのうちは明確な道でしたが、急斜面を下っていくうちに道が薄くなってきました。


▲どこでも歩けるようになった

よく目を凝らして道を探すと、マーキングテープトラロープが目に入るので、それらをたどって下ります。

特に標高190m付近は要注意。
冒頭の地形図に表示されている軌跡でも、その付近で尾根の中心から道が右(西)へ逸れています(正しいルート)。

13:28
広い谷間に下りてきました(地図中「中尾根・東沢分岐」)。


▲左は中尾根コース、右は東沢コースの看板(私は中尾根コースの看板の方から下りて来た)

広い谷に下りて来たのは良いのですが、道の続きが見当たりません。
仕方がないのでコンパスを頼りに南へ進むと、明確な道に出会えました。


▲道を見つけた

13:33
「11:13に通過した分岐を右に入ればここに下りて来るのだろう」と思われる道が右から合流する場所を通過(地図中「遊歩道合流」)。

ここからは谷沿いの遊歩道が延々と続きます。


▲このような道がヤマザクラ広場まで続く

道の様子に変化がなく、飽きてきました。

13:40
地形図に描かれている堰堤の横を通過(地図中「堰堤」)。

間もなく二股の分岐に出会いますが、そこは右へ。


▲この分岐は右へ進む

13:46
ヤマザクラ広場に入りました。
この広場を抜けた先が駐車場です。


▲ヤマザクラ広場

13:48
駐車場に到着。

今回の山歩きではスズメバチに3回遭遇した他、登山道から見下ろせる中腹の斜面から大きめの動物(イノシシかな?)の足音が何回か聞こえました。

猪が活動している痕跡はあちこちにありましたが、熊の痕跡は見当たりませんでした。

交通アクセス

公共交通機関では、路線バスが利用できます。JR姫路駅北口にある神姫バスの4番のりば、または18番のりばを出発する緑台行のバスの終点が「緑台」バス停です。

緑台バス停から打越こもれびの森までは、およそ300m。

緑台から姫路駅方面へのバスの本数は1時間に1本程度のため、下山後に姫路駅へ早く帰りたい場合は、事前に時刻表を確認しておくことをお勧めします。

参考情報

  • 登山口や登山道付近にお手洗いはありません。
  • 登山口の最寄りのコンビニは、打越交差点にあるファミリーマートです。
  • 登山口周辺には自販機もコンビニもないため、路線バスで緑台へ行かれる場合は、事前に飲食物等を購入しておく必要があります。
  • 岩屋山(伊勢山西峰)へ簡単にたどり着きたいという場合は、西麓にある「伊勢岩屋の森」から登るのが最短です。下のリンク先では空木城跡(うとろぎじょうあと)を経由していますが、この時下山に使用したルートを逆にたどれば、伊勢岩屋の森から直接岩屋山へ登れます。

*1:この登山道の維持管理をされているボランティアの依頼でサインを書いたとのことです。

*2:等高線と平行に移動すること。斜面を水平に横切ることになります。