概要
以前(2018年)、イタリア車のイベントで多可郡多可町のセントラルサーキットに行きましたが、その時、自宅からの経路確認のために地図を見たら、近くに大きな湖(翠明湖=すいめいこ)があることが分かりました。
さらに調べると、その湖の西側には遊歩道や展望台が整備された山があることが分かり、「いつか歩いてみたいなぁ」と思っていたのですが、そのまま忘却の彼方へ。
つい先日、「どこの山を歩こうかな」と地図を眺めていた時、その湖を見て思い出しました。「この山を歩こうと思っていたんだった」と。
というわけで、何年もの間忘れたままだった翠明湖西側の山を歩いてきました。

▲黒木山山頂のあずまや(手前は三等三角点標石(点名:黒木山))
行程は次の通りです。
- 「渓流の広場」の駐車場に車を置く
- 渓流沿いを北へ歩いて稜線に乗る
- 稜線上を南下する
- 展望の良い黒木山で昼食
- 黒木山(392.9m三角点ピーク)から「渓流の広場」へ下山

▲対応する地形図は、国土地理院発行の2万5千分の1地形図「中村町」

▲カシミール3Dで作成したルートの断面図(なぜかGPSの精度が低くなっており、実際の地形(茶色い部分)とGPSの軌跡(赤線)がかけ離れています。)
姫路市街から駐車場へ
09:05
姫路市街の自宅を車で出発。
国道372号線を北東へ進みます。
山陽道の高架をくぐってから約14kmの場所にある「下宮木」交差点を右折し、1km先の「繁昌(はんじょう)」交差点を左折。ここからは県道79号線です。
県道79号線を北上すること約7km、「河内(こうち)バイパス」交差点を右折します。
ここからは県道24号線。
県道24号線を走ることおよそ8km、「仕出原(しではら)」交差点を左折します。
「仕出原」交差点から1.5kmほど進んだところで、「なか・やちよの森公園(渓流の広場)→1.3km」と書かれた案内標識に出会うので、それに従って右折(「兵庫観光百選 竹谷山」の道標もあります)。
道なりに北へ進んでいくと、標識通り1.3kmほどで「渓流の広場」に到達します。
https://maps.app.goo.gl/JqF2B2hPAHV4QNz3A
▲渓流の広場の位置
10:17
「渓流の広場」の駐車場(無料)に到着(地図中「P」)。
活動拠点施設と呼ばれる建物のすぐ手前に第1駐車場(9台+身障者用1台)があり、その手前にも第2駐車場(10台)があります。

▲渓流の広場の第1駐車場
「なか・やちよの森公園」の開園時間は09:00~17:00で、月曜は休園です。
重要
公園内(山の中を含む)では、テント、ドローン、火気の使用が禁止されています。
活動拠点施設内のお手洗いをお借りした後、靴を履き替えたりGPS受信機の衛星捕捉を待つなど、準備を整えました。
駐車場から黒木山山頂へ
10:27
準備が整ったので出発。
活動拠点施設の前を通って北へ進みます。

▲建物の前を北(画像では奥)へ進む
谷間の渓流沿いに未舗装林道のような道が伸びており、水音が聞こえるし、木陰も多いため暑い時期でも気持ちよく歩けそう。

▲谷間の林道を歩く
林道のような道は緩やかな上り坂になっているため、知らず知らずのうちに標高が上がっていきます。
10:41
「森の休憩所」と書かれた場所に来ました(地図中「森の休憩所」)。
地形図では実線道の三叉路になっている場所です。
休憩所という名前ですが、あずまやもベンチもありません。

▲森の休憩所
駐車場から距離にして800m歩き、標高は駐車場から30mほど上がっています。
ここから東に尾根を登り、主稜線上の「山の交差点」に行けるようですが、楽をしたいのでこのまま林道を北へ進むことに。
「こんなに斜度が緩くて、稜線上に出られるのかな」と不安に思っていると、稜線が近づくにつれ斜度が増してきました。

▲斜度が増してきた
10:51
稜線上の峠に出ました。ここにはお手洗いがあります(地図中「トイレ」)。

▲峠にあるお手洗い
森の休憩所から約700m歩き、標高差48mを登ったことになります。
合計すると、駐車場から1.5kmで80m弱の標高差を登ったことになり、ほんとに楽ちんという印象。
左(北)へわずかに登ると展望デッキがあって景色が楽しめそうではあったのですが、犬連れの先客が複数いたのでそちらへは登らず、黒木山方面への稜線に出るため、南へ延びる急な丸太階段の斜面に入りました。

▲峠のすぐ北にある展望デッキ

▲黒木山へ行くため南への急な丸太階段を登った(右の広い道は作業道のため立ち入り禁止)
今までが楽過ぎたため準備運動にすらなっていなかったようで、丸太階段を登り始めるとあっという間に息が上がってしまいました。
丸太階段の段差の大きさも、しんどさを感じる理由の一つ。

▲峠から稜線に出るための丸太階段の道は急斜面
峠からは標高差50mほどを丸太階段で一気に登ることになります。
キツイですが、左を見ると木々の間から翠明湖と多可町の町並みが見えて癒されました。

▲翠明湖と多可町の町並み
丸太階段を登り切った先の小ピークには、東の景色を見ながら休むためのベンチがありますよ。
谷間を歩いている時は聞こえませんでしたが、稜線に出ると、東にあるセントラルサーキットを走る車のエンジン音が聞こえるようになりました。
ベンチのある小ピークを過ぎ、平坦な区間を少し進んだ先で、木の根が露出した斜面を登ると「山の交差点」です。

▲木の根だらけの斜面
11:06
「山の交差点」を通過(地図中「山の交差点」)。
交差点というだけあり、南北には稜線上を通る道が伸び、西は「森の休憩所」からの道が、東には「湖畔の広場」へ続く道があります。

▲山の交差点の看板

▲黒木山方面を指す道標
南にある黒木山を目指すため、「山の交差点」は直進。

▲黒木山を目指して南に進む
山の交差点から南へ下る斜面は、一部だけですが岩がちな急斜面になっており、注意が必要です。
黒木山山頂の北にある鞍部からの上り返しは、また丸太階段。
段差が大きいですし、場所によっては土が流されて丸太がハードルのようになった所もありました。

▲ハードルのようになった丸太階段
11:21
三叉路に出会いました(地図中「湖畔の広場分岐」)。
道標によると、東へ進めば「湖畔の広場」で、南に進むと200mで黒木山とのこと。

▲三叉路の様子(右上へ続く丸太階段が黒木山への道)
黒木山山頂
11:26
山歩きのグループと思われる男女の集団が食事休憩中の黒木山山頂に到着(地図中「黒木山」)。

▲黒木山の山頂は賑わっていた
期待通り展望の良い場所で、それなりに広さもあって人数が多くても楽しめそうな場所です。
山頂からの眺め(全天球パノラマ)
黒木山の山頂の様子を全天球パノラマで撮影してみました。
パノラマ画面左上のリストから、3つのパノラマを切り替えられます。
https://shimiken1206.sakura.ne.jp/panorama/nakayachiyonomori20250329/index.html
▲黒木山山頂で撮影した全天球パノラマ(撮影機材:RICOH THETA Z1)
昼食
本日の昼食は、アルファ米のナシゴレンにコンビニで買った茹で卵を添えたもの。
なか・やちよの森公園内は火気の使用が禁止されているため、魔法瓶に入れて来た熱湯で調理しました(事前に公園の利用案内を確認していました)。

▲本日の昼食(材料)
アルファ米が戻るまでの15分の間に先客のグループが下山したため、山頂は私一人。
あずまや内に移動し、東側180度の大展望を見ながらゆったりと食事が楽しめました。
セントラルサーキットから聞こえるエンジンの爆音も、私にとっては癒しです。
サーキットを走る車もちらちらと見えました。
公道で聞かされると嫌な音ですが、場所をわきまえて、お金と時間をかけ、ルールを守ってサーキットを爆走するマナーの良いクルマ好きの方はカッコいいと思いますし、そうやって「正しい方法で趣味を楽しんでいる」様子が分かるから、いい音に聞こえるのかも。

▲完成した昼食
インドネシア料理のナシゴレンはピリッとスパイシー。
ナシゴレンに最適なおかずをネットで検索すると、目玉焼きが添えられている調理例が多いように見えたため、今回は代わりに茹で卵を持ってきました(火が使えないので目玉焼きは焼けない)。茹で卵を食べると辛みが和らげられ、箸休めとしてぴったりでした。
食後は、姫路に総本店があるレモンケーキ専門店「レゾンデートル」のレモンケーキです。
神戸北野ホテルの総料理長が絶賛し、北野ホテル前で同ホテルが運営しているお店「ホテルブティック」でも販売されている商品。

▲デザートのレモンケーキ
レゾンデートルについては、下のリンクからどうぞ。
山頂から見える山々
食後は山座同定を楽しみながら、お腹が落ち着くのを待つために休憩。

▲山頂から見た笠形山(磁方位313度、距離約7.7km)

▲山頂から見た千ケ峰(磁方位0度、距離約13km)

▲山頂から見た三角点山(磁方位100度、距離約10km)と西光寺山(磁方位101度、距離約15km)

▲山頂から見た妙見山(磁方位16度、距離約7.5km)
倍率が14倍の防振双眼鏡を使うと笠形山山頂のあずまやが見えますし、13km離れた千ケ峰の山頂を歩く人の姿まで見えました。
私が使っている防振双眼鏡はこちら。
下山
12:32
食事と展望を満喫できたので、下山開始。
山頂から北へ下り、「渓流の広場 1.0k」の道標に従って進みました。
(注:登山道は山頂の北から西を回り込んで南に延びています)

▲山頂の北にある道標に従って山頂の西を巻くように南下
つづら折れの道で斜面を下っていきます。

▲つづら折れの道で楽に下れた
12:41
直進すると大亀岩、右折すると渓流の広場という分岐に出会いました(地図中「大亀岩分岐」)。
大亀岩に興味はありますが、お腹いっぱいの私は「早く下山したい」という気持ちが強いため、ここはもちろん「渓流の広場」方面へ。

▲大亀岩方面と渓流の広場方面の分岐(「渓流の広場」方面(右)に進んだ)
等高線と平行に近い角度で斜面の中腹に付けられた緩やかな道を下り、最後は植林の中をつづらに下って「渓流の広場」に出ました。

▲最後は植林の広い谷間をつづらに下る

▲炭焼き窯があった
12:53
駐車場に到着。
交通アクセス
- 自家用車で行くのが一般的です。
- 利用できる公共交通機関は路線バス(運行はウィング神姫)で、「渓流の広場」の最寄りは「俵田(たわらだ)」バス停です。往路はJRの西脇市駅から俵田バス停へ、復路は俵田バス停から西脇市駅に帰れますが、本数が少なく、運行間隔が数時間単位ですので、乗り遅れると大変です(2025年3月時点)。俵田バス停から渓流の広場へは、およそ1.8kmです。
参考情報
- 「なか・やちよの森公園」内は、火気の使用が禁止されています。登山用ガスストーブ等はもちろん、煙草も禁止です。
- お手洗いは、活動拠点施設内と峠にあります。
- 飲料の自動販売機は、周辺にありません。
- 最寄りのコンビニは、「仕出原」交差点から2.3km南にある「ローソン 多可町八千代店」です。