カップではない袋麺(ラーメン、焼きそば)は具材が入っていないため、具材を別途用意しないといけません。
スーパーにはラーメンの具としてメンマやチャーシュー、煮卵のセットが売られていたりしますが、ああいった商品は焼きそばには使えませんし、要冷蔵で保存期間が短いため、せっかく買っても気づいたら期限切れになっているという印象があります。
長期間保存できる袋麺用の具材としては、乾燥野菜もあります。
ラーメン用と銘打たれたものはトウモロコシやワカメが入っていて焼きそばには使いづらいし、ミックス品だと存在感が強い大根が入っているものもあって、ラーメンにも焼きそばにも使いづらい。
生野菜はすぐ傷む(切らずに持っていけば傷みにくいですが、重いしかさばる)ので、山歩きで使うという前提ではそもそも選択肢に入れられません。
と思っていたら、いつも行くアウトドアショップの店長さんから「アウトドアで使えそうな乾燥野菜がもうすぐ入荷しますよ」と教えていただき、入荷して間もなく購入。
それが今回紹介する「高知乾燥野菜ミックス」です。
概要
一般的な乾燥野菜は、大きな袋にどっさり入っていて、一度開封したら日光や湿気から保護するため、毎回密封する必要があって面倒ですし、たいてい使い切る前に消費期限がきてしまいます。
それに対し「高知乾燥野菜ミックス」は、1回で使用する分だけアルミパックで個包装されているため、保存性と携帯性が高いのが特徴。
材料はキャベツ、ニンジン、玉ねぎ、エノキ、小松菜の5種類で、ラーメンでも焼きそばでも使えます。
保存期間が5年あるため、防災関連登録製品としても認定されています*1。
仕様
▲高知乾燥野菜ミックスのアルミパック(1食分)
名称: 高知乾燥野菜ミックス1食分(5年タイプ)
販売元: SLICK株式会社(高知県)
原材料名: 乾燥野菜(キャベツ、人参、玉ねぎ、えのき、小松菜)*2
内容量: 6g
保存方法: 高温多湿にならない場所で保管してください。
栄養成分表示(1食分6gあたり): エネルギー:22.4kcal たんぱく質:0.80g 脂質:0.12g 炭水化物:4.52g 食塩相当量:0.01g
購入価格: 1食¥220(税込)
購入先: ハイキングサポート アドスポーツ(姫路市)
外観
上端の左右両側に切り口が付いたアルミ蒸着のパックに1食分(6g)が密封されています。
1食分の中身を取り出してみました。
注:乾燥野菜の他に脱酸素剤も入っているので、実際に食べる時はまずパックを開封し、脱酸素剤を取り除いてから中身を鍋に空けないといけません。
▲1食分の乾燥野菜ミックス(写っているお皿の直径は約19cm)
メーカーサイトによると、6gの乾燥野菜を作るのに必要な生野菜の重さは約130g。
「ということは、124gの水を吸収するの?」と疑問に感じたので、実験してみました。
まずは秤(はかり)の上に深めのお皿とザルを置き、風袋引き機能*3で0g表示にします。
▲お皿とザルの重さを除外するため風袋引き機能で0gに設定
この状態で、ザルの中に1食分の高知乾燥野菜ミックスを入れてみました。
表示された重さは7g。
▲ザルに1食分の乾燥野菜ミックスを入れた様子(パッケージの表示では6gですが、このパックの内容は7gあったようです)
お皿に熱湯を注いで3分後にお湯を捨て、よく水気を切ってから再び計量した結果がこちら。
お湯を吸った乾燥野菜は、31gになりました。
▲お湯で戻した乾燥野菜の重量(秤が表示した値は31g)
31-7=24ですから、1食分の乾燥野菜は24g(24ml)の水を吸ったことになります。
というわけで、袋麺などにこの乾燥野菜を使う際はお湯の量を少し増やすか、お湯の量を変えないで濃い味を楽しむか、皆さんの好みに応じてお使いください。
使い方
私の場合は、袋麺(ラーメン、焼きそば)の具材として使っています。
袋ラーメンを煮込む段階で1食分の乾燥野菜を放り込んだり、袋麺タイプの焼きそばの場合も、フライパンで麺をゆでる段階で乾燥野菜を入れます。
その後は袋麺の作り方に従って調理をするだけで、野菜の食感を楽しめます。
▲袋タイプの焼きそばに入れて山の上で調理している様子(これで乾燥野菜1袋分)
▲削り節やサクラエビ、紅ショウガも使って出来上がった焼きそば
メーカーのWebサイトでは、みそ汁やスープの具材としての活用も提案されています。
最後に
価格を考えると日常的に使用するものではありませんが、保存期間が長いため、常備しておけばふと思い立った時にアウトドアに持ち出せますし、アウトドアで食べるインスタントラーメンや焼きそばを手軽に美味しく仕上げられます。
私が購入したお店では1袋から購入できるので、気軽に試せますよ。