播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

ガス缶を脚として使う小型テーブル:3F UL GEAR 遮熱テーブル(L)

私の山歩きの目的は展望の良い場所で食事をすることですが、それに欠かせないのがテーブル(作業台)。
ちょっと高さのある台を使うだけで、食事の準備がしやすくなって快適です。

そこで、山歩き用のガス缶直結型ストーブと組み合わせることができる、軽量な折りたたみテーブルを購入してみました。

概要

テーブルには天板を支える脚が必要です。
その脚としてガス缶を使おうという発想で作られたのが、今回紹介するテーブル。

ガス缶を脚にするのは、部品点数を減らすための工夫だと思いますが、クッカー底面からの輻射熱でガス缶が過熱されないようにするための安全策でもあります。


▲3F UL GEAR 遮熱テーブル(L)を使っている様子

仕様


▲3F UL GEAR 遮熱テーブル(L)のパッケージ

製品名: 3F UL GEAR 遮熱テーブル(L)
メーカー: 3F UL GEAR(中国)
本体サイズ: 40cm × 20cm × 9cm(カタログ値)
重量: 約290g(カタログ値)
材質: アルミ板(厚さ1mm)
生産国: 中国
国内定価: ¥3,580(税込)
購入先: SWAG GEAR(神戸市)
備考: この遮熱テーブルにはSとLの2種類のサイズがあります。ここで紹介しているのは、Lサイズの方です。

外観

中国語で商品名が記載されているラベルが貼られただけの無地の段ボール箱には、専用の収納ケースに入れられた遮熱テーブルが入っています。


▲専用ケースに入った遮熱テーブル

専用ケースから引き抜いた遮熱テーブルは折りたたまれた収納状態になっていて、およそ20cm四方で厚みが3.5cmほど。

素材はアルミ板ですが、画像の通り柑橘類の皮のような模様(ランダムな凹凸)が付けられた独特の質感。


▲折りたたまれた遮熱テーブル

これを広げると、下の写真のような形になります。
これだと天板が傾きすぎていて、テーブルとしては使えません。


▲展開した遮熱テーブル

脚が無い方の端には丸い穴が開いていますが、ここにガス缶の首を通すと、テーブルの形になるというわけ。


▲250缶サイズのガス缶にセットすると天板が水平になる


110缶サイズのガス缶を使う場合はスタンドが必須

この状態で上からガスストーブをねじ込むと、ガスストーブと一体になったテーブルのできあがり。


▲ガスストーブを110缶にねじ込んだ様子

ちなみに、テーブルの脚にはメーカー名が打ち抜かれています。


▲ガス缶をセットしない方の端にある脚にはメーカー名がある

風が気になる場合は、使えるクッカーが限られますが下の画像の様なクリップオンタイプの風防を使うと便利です。


▲オプティマスのウィンドシールドを付けた様子


▲ウィンドシールドのクリップはガス缶の首を辛うじて挟んでいる

クリップオンタイプの風防が使えない場合は、一般的な屏風型風防を使えば良いでしょう。


▲屏風型の風防とセットで使っている様子

Lサイズの天板は非常に広く、面積はラージメスティン2つ分と同じくらいです。


▲天板はラージメスティンの底面積の2倍ほどの広さがある

気になる点

この遮熱テーブルは折りたたみ式ですから、可動部(回転部)があります。
その回転の軸になっている部分が、ネジではなくリベット留めなのです。

破損した場合は、ハンドリベッタで自分で再度リベット留めするか、ネジとナット、スプリングワッシャーに置き換えると良いかも知れません。


▲リベットを軸に回転する

収納状態の厚みも気になります。
折りたたんだ状態を横から見たのが下の写真。

脚は天板にぴったり覆い被さるように収納されていますが、天板の半分は残りの半分の上に積み重なった状態になるため、厚さが出てしまうのです。


▲収納状態を真横から見た様子

もう一つ気になるのは、収納ケースのサイズ。
遮熱テーブルとぴったりの大きさになっているため、出し入れがしづらいです(入れられる方向は決まっている)。

アルミ板の縁の処理が甘い(若干のバリというか引っかかりを感じる)ため、ケースに入れておかないと他の道具を傷つけたり、場合によっては自分が手にケガをする可能性もありますから、ケースは必需品。

ちなみに、収納状態のサイズは下の写真を参考にしてください。


▲大きさ比較のためA5判の本を重ねた様子

最後に

こういった道具は、荷物の軽量化にこだわるハイカーや登山家の方には全く不要なものでしょう。

しかし、私のように低山をのんびり歩き、景色の良い場所で長時間くつろぐような人や、荷物の重さがさほど気にならないキャンパーの方には役立つのではないでしょうか。

長所

  • 天板が広く、使い勝手が良い。
  • 大きさを考慮すると、軽い。
  • 折りたたみや展開が簡単。

短所

  • 嵩張る
  • ケースの大きさがぴったりすぎて、出し入れしづらい。
  • 110缶を使用する場合は、ガス缶用のスタンドが必要。
  • アルミ板の縁の仕上げが雑。
  • 可動部の耐久性に不安がある。