播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

兵庫県たつの市の片山(金輪山):マイナールートを歩く

2022年12月11日(日)にたつの市の片山(金輪山)に登りましたが、気になっていた道があったのに、それを歩くのが面倒臭くなって歩かずじまいでした。

そこで今回は再び片山に登り、今度こそ気になっていた道(山頂近くから島田へ通じるジグザグの道)を歩くことにしました。

ついでに、前回登ったときに道標で見かけた大住寺という地区にある登山口も確認することにします。


▲今回下山に使用した片山の西側斜面


▲対応する地図は、国土地理院発行の2万5千分の1地形図「龍野」


▲カシミール3Dで作成したルートの断面図

10:05
姫路市街の自宅を出発。

10:48
梛八幡神社の西にあるハイカー用駐車場に到着(地図中「P」)。


▲ハイカー用の駐車場

参拝者用駐車場にあるお手洗いで用を足し、靴を履き替えて準備を整えます。

10:54
準備ができたので出発。

2022年12月11日に歩いたのと同じルートで210m+小ピークを目指しました。

姫路市街から梛八幡神社へのルートや、神社から210m+小ピークまでのルートの様子は、12月11日のブログ記事を参照してください。

11:27
210m+小ピークに到着(地図中「210m+小ピーク」)。

ここには、南に向けて設置されたベンチがあります。


▲210m+小ピークにあるベンチ

ベンチに座ると、眼下には曲がりくねった林田川、その先には白く輝く播磨灘と男鹿島が見えました。


▲ベンチからの眺め(写っている島は男鹿島)

このベンチの前にテーブルを置き、たつの市に本社を置くイトメンの「チャンポンめん」を昼食にして休憩。

熱々のラーメンが美味しい季節になりました。


▲本日の昼食はイトメンのチャンポンめんに卵を投入したもの

麺を食べ終わったら、家から持ってきた冷やご飯を残ったスープに入れて再度火にかけ、熱々の雑炊にしてスープも含めて完食。

ベンチに座って顔を上げると正面にはきれいな景色が広がり、背もたれに寄りかかって頭を後ろに倒すと、頭上には風に流されながら飛ぶトンビが一羽。

誰も来ないし、静かで平和な時間が流れます。

12:25
幸せなひとときを満喫したので、下山開始。

本日の目的である島田地区への下山道は、210m+小ピークと片山の三角点ピークとの間の鞍部にあります(冒頭の画像参照)。

210m+小ピークから鞍部を目指して南へ緩やかに下っていくと、すぐに目的の分岐に到着。

12:27
島田方面への分岐に到着(地図中「島田分岐」)。

道標に従って西の斜面に付けられた道へ入ります。


▲島田分岐の様子

重機で斜面を削って無理矢理付けた道らしく、路面には尖った石が散乱していて歩きづらい。


▲島田へ下る道の様子

つづら折れなので斜度は緩いのですが、石だらけの路面で歩きづらいため、楽には歩けません。

登山道には珍しく、「落石注意」の標識までありました。


▲登山道には珍しい標識

谷止めと思われる古い石積みに出会うと、間もなく麓に到着です。


▲この石積みに出会うと麓は間近

12:48
2つの掛けがねで固定された防獣ゲートを通過(地図中「防獣ゲート」)。


▲このゲートで山の外へ出た

防獣ゲートをくぐると、すぐに案内図が貼られた小屋に出会います。

小屋には「平成20年度里山ふれあい森づくり(住民参画型)島田自治会」と書かれたプレートもあり、この山道が平成20年度に整備されたものと分かりました。


▲この小屋の脇へ下りてきた


https://goo.gl/maps/evc9zNdvwgqfE12k9
▲下山地点の位置

小屋の前で用水路を渡り、右へ。


▲龍野コルク工業の南側を通る道を西に進んだ

奥に写っている龍野コルク工業の工場を右に見ながら農道を西へ進めば、姫新線の線路に突き当たります。

線路に突き当たったら右へ。


▲路地から出てきたら右へ曲がる

線路沿いに北へ進み、島田第三踏切のある丁字路に突き当たったら、また右へ。

道なりに北へ進み、岩崎歯科のある交差点を右折。

岩崎歯科のある交差点から東へおよそ170m進んだところにある角(コイン精米器がある)を右折。


▲コイン精米器のある角を右へ入る

大住寺構造改善センターの前を通って南へ進むと、防獣ゲートに出会います。
これが大住寺地区の登山口。

13:18
大住寺の登山口に到着(地図中「大住寺登山口」)。


▲大住寺にある登山口


https://goo.gl/maps/ctXLbDcoLu9YTdxq5
▲大住寺の登山口の位置

ここの防獣ゲートは、縦に通すタイプのかんぬきで扉を固定するようになっています。


▲大住寺にある防獣ゲートのかんぬき

ゲートを通過して山へ入ると地形図にも描かれている池が右に見え、その池の南端を回り込むように西へ道が延びているのですが、西向きの道は間違い(地図中「道迷い注意」)。

私はぼーっと歩いて西へ延びる道へ入りましたが、荒れた竹林の中で道が途切れてしまいました。

もう一度池の南に戻ってよく見ると、南東向きにも道がありました。
方角的に考えても、こちらが正しい道でしょう。


▲小屋の前を通って南東へ進むのが正しいルート

竹が登山道に何本も倒れていますが、短足の私でも楽に越えられる程度のものでした。


▲竹が何本も倒れている登山道を登る

稜線を越えて反対側へ下りると、すぐに駐車場です。

13:30
駐車場に戻ってきました。

14:05
自宅に到着。

私が片山(金輪山)を歩いたのは3回。
その3回で歩いたルートを全て表示すると、下の地図の通りになります。


▲片山(金輪山)の登山道(私が歩いたものだけ)

役に立つかどうか分かりませんが、片山を歩かれる際の参考になれば幸いです。

注意事項

  • 片山は防獣ネットで囲まれていますが、それは野生動物がいるからです。私が歩いた時も真新しい蹄(ひづめ)の跡を複数の場所で見ましたし、島田方面へ下山する際は「ドドドッ」という足音も聞こえたので、鹿または猪が間違いなく存在します。
    単独の場合は、音の出る装備品(熊よけ鈴、ラジオなど)で対策することをお勧めします。
  • 山頂近くから島田へ下る道は、石が多くて大変歩きづらくなっています。山歩きに慣れている方は問題ないと思いますが、初心者の方が足首を守ってくれないスニーカーのような履き物で歩くと、捻挫などのおそれがあります。
  • 大住寺から登る場合は、道を間違えないようにしてください。また、大住寺の登山口から稜線までの間には倒れた竹や倒木があります。ケガの原因になりますから、無理な体勢でそれらを跨いだり乗り越えたりせず、安全な方法で迂回することをお勧めします。


交通アクセス

今回私が登山口として使った梛八幡神社の最寄り駅は、JRの「東觜崎(ひがしはしさき)」駅です。

駅から梛八幡神社までは約1.6kmありますが、駅から大住寺登山口までであれば約700mです。