播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

味噌を入れれば美味しい豚汁になる:キャンプカレーの具(ポーク)

私の山歩きは、美味しいご飯を食べながら展望を楽しむことに重点を置いています。

しかし、実際に山で食べているのはレトルト食品やインスタント食品ばかりで、たまには手作り風の美味しいご飯を食べたいなぁと思っていたところ、アウトドアショップでたまたま発見したのが、今回紹介する「キャンプカレーの具(2皿分)」です。

「基本的に一人で山歩きをするから、二人分のカレーの具材があっても食べきれないよなぁ」と思ったのですが、ふと別の使い道を思いついて購入することにしました。

概要

2皿分のカレーを作るのに必要なだし汁と具材だけがレトルトパックされていて、カレールーを入れて煮込むとカレーができあがるという商品です。

仕様


▲キャンプカレーの具(ポーク)のパッケージ(左は表面、右は裏面)

商品名: キャンプカレーの具(ポーク)
名称: カレー・シチューの具材
製造者: 石田缶詰株式会社(静岡県)
原材料名: 野菜(たまねぎ(国産)、じゃがいも、にんじん)、豚肉、チキンエキス、酵母エキス、食塩、(一部に鶏肉・豚肉を含む)
殺菌方法: 気密性容器に密封し、加圧加熱殺菌
内容量: 460g
保存方法: 直射日光を避け、常温で保存してください
購入価格: 378円(税込)
購入先: sproutzero(姫路市)
備考: キャンプカレーの具シリーズは、ビーフ、チキン、ポークの3種類があります。

栄養成分表示(100g当たり)
エネルギー    42kcal 
たんぱく質    2.4g 
脂質    1.8g
炭水化物    3.9g
食塩相当量    0.2g
本製品に含まれているアレルギー物質:
「鶏肉」「豚肉」を含む原料を使用しております。

本来の使い方

本来は2皿分のカレーを作るための材料で、パッケージには作り方として次のように記載されています。

【中火で煮込む】袋の中身をスープごと鍋にあけ、沸騰するまで煮込みます。
【火から離してルウをいれる】一旦火から離して2皿分相当のルウを加えて、よく溶かします。
【出来上がり】再び火に戻して、かき混ぜながら煮込み、とろみが出れば出来上がりです。
(出典:製品のパッケージ)

私の使い方

いくら山に登ってお腹が空いているとはいえ、2皿分のカレーを一人で食べきるのは苦痛です。

そこで、別の使い道を考えました。それは豚汁

私にとって豚汁は大好物なので少々量が多くても食べきれますし、たっぷりの豚汁と白ご飯だけで立派な食事になります。

というわけで、「キャンプカレーの具(ポーク)」を「豚汁の具」として使うことにしました。

山歩きの場合、戦闘飯盒2型を使えば大盛りの豚汁を作りつつ、同時に白ご飯を炊いたり、家から持ってきた冷やご飯を加熱することもできます。

この「大盛り豚汁セット」を作るために用意する物は、次の通りです。

<道具>

  • 戦闘飯盒2型一式*1
  • 熱源(ガスストーブ、固形燃料ストーブなど)
  • 豚肉/ベーコンと味噌を安全に持ち運ぶための保冷剤と断熱性の高い容器
  • 手袋(熱くなった戦闘飯盒を扱うのに必須)

<食材>

【豚汁】

  • キャンプカレーの具(ポーク)・・・1袋
  • 豚肉のこま切れ/ベーコンのいずれか・・・約50g(あらかじめ食べやすい大きさに切っておく)
  • 味噌(液体味噌が便利)・・・適量
  • 乾燥ねぎ・・・適量
  • 水・・・適量(火力が強いと水分の蒸発速度が速くなり、水気が足りない豚汁になる可能性があります。そういった場合に、豚汁を薄めるため念のために準備しておきます。)


▲豚汁を作るのに必要な食材一式と、豚肉/ベーコン、味噌用の保冷バッグ

【白米】

  • 無洗米・・・75g(0.5合)
  • 水・・・110ml

※時短のため、自宅から冷やご飯を持っていっても問題ありません(腐敗しないよう要注意)。


<作り方>

まず、キャンプカレーの具を戦闘飯盒の本体に入れます。


▲飯盒本体に入れた「キャンプカレーの具」

続いて、適度な大きさに切った豚肉またはベーコンを追加します。


▲食べやすい大きさのベーコンを入れた様子

そうしたら飯盒本体に中子をセットし、あらかじめ30分以上水に漬けておいた無洗米を入れます。


▲飯盒本体の上に、無洗米と水を入れた中子を載せる

または、自宅から持ってきた冷やご飯を中子に入れます。


▲冷やご飯を中子に入れた様子

戦闘飯盒に上蓋をかぶせて火にかけます。

中身が沸騰する音が聞こえたら、火力を弱めてください。

沸騰後も火力が強いままだと、飯盒本体内の水分が蒸発して減少し、最悪の場合は空焚き状態になってしまいます。

中子に入れた米は、飯盒本体内から発生する高温の蒸気で加熱されます。これは「水蒸気炊飯」と呼ばれる方法です。


▲戦闘飯盒を火にかけている様子(使用しているストーブは、レギュレーターストーブ ST-310)

30分ほど経ったら火から下ろし、飯盒のフタを開けてご飯の炊きあがり(冷やご飯の場合は温まり具合)を確認します。


▲水蒸気炊飯で炊きあがったご飯

中子を取り出し、飯盒本体内の「キャンプカレーの具」の水分量を確認してください。

水が蒸発して少なくなっていたら、水を追加して中子と上蓋を戻し、一煮立ちさせます。

ご飯が炊きあがり(または温まり)、「キャンプカレーの具」の水分量にも問題が無ければ、味噌を入れます。


▲「キャンプカレーの具」に味噌を入れる(液体味噌を使用)


▲液体味噌はこのような小型のチューブに入れて持ってくると便利(この画像の製品は、「ジーエスアイ コンディメントボトルセット(4個セット)」の一つです。)

豚汁をよくかき混ぜ、乾燥ねぎを振りかけると完成です。

中子は熱くて素手で持てないため、上蓋の中に入れ、上蓋の取っ手を持ってご飯を食べます。


▲できあがった「大盛り豚汁セット」(ご飯を食べやすいように中子は上蓋に入れる)

戦闘飯盒の下半分に合うように断熱カバーを自作すれば、飯盒を素手で持って豚汁を食べられるので便利。


▲私は戦闘飯盒に自作の断熱カバーを被せている

最後に

豚汁を作るといっても、ほとんど最後の一手間だけで完成するので料理とは言えないかも知れません。

しかし、自分の好きなだけ豚肉/ベーコンを入れられて、自分好みの濃さで味を付けられるので、料理がまったく出来ない私にとっては、これでも立派な「料理」。

工場でしっかりと煮込まれているため、「キャンプカレーの具」の袋に入っている水分には出汁がたっぷり出ていて、美味しい豚汁に仕上がります。

もともと「キャンプカレーの具」には存在感のあるブロック状の豚肉が入っているところに、豚のこま切れ肉/ベーコンを追加しているため、豚肉だらけになって食べ応えも充分。

涼しい季節に山の上で、景色を楽しみながら頂く熱々の豚汁と白ご飯は最高です。

戦闘飯盒2型をお持ちの方は、ぜひお試しください。

関連情報

コンビニやスーパーでは、「豚汁・けんちん汁の具」や「カレーシチューの具」といった商品も売られており、「キャンプカレーの具」が手に入らない場合は、これらも活用できます。


▲コンビニやスーパーで売られている「豚汁・けんちん汁の具」

ただし、こういった商品の野菜はそれなりに歯ごたえがあるので、「具材が煮込まれてホロホロになっている方が良い」という方には、キャンプカレーの具の方が向いています。

*1:戦闘飯盒2型をお持ちでなければ、豚汁は普通のクッカーで適当な時間煮込み、ご飯はメスティンなどで炊いてください。