播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

事務椅子のように回転できる折りたたみイス:ピボットチェアー・ミニ

山歩きの際、景色の良い場所で食事を楽しむことにしていますが、イスと机があると食事が快適。

そんなわけで以前から山歩き用のイスや机を色々と買いあさってきました。

今のところテーブルはヘリノックスのテーブルオー ホームに落ち着いていますが、イスは2種類を気分によって使い分けています。

一つは過去にこのブログで紹介したヘリノックスのタクティカルチェア ミニ、もう一つが今回紹介するTALON ピボットチェアー・ミニです。

概要

ピボットチェアー・ミニは、アウトドアで使える小型軽量な折りたたみイスなのに、事務用イスのように360度の回転機構を備えています


▲TALON ピボットチェアー・ミニの利用イメージ

仕様


▲収納袋に入れたピボットチェアー・ミニ

製品名: TALON ピボットチェアー・ミニ(ブラック)
メーカー: ING Leisure Co., Ltd(韓国)
収納時サイズ: 9cm × 9cm × 28cm(カタログ値)
展開時サイズ: 32cm × 32.5cm × 38cm(カタログ値)
重量: 550g(収納袋込みのカタログ値)
材質: ジュラルミン7001(脚)、ポリエステル(座面)、ナイロン(樹脂部品)
カラーバリエーション: ブラック、バーガンディーレッドの2色展開
耐荷重: 120kg(カタログ値)
生産国: 韓国(座面はベトナム)
定価: ¥4,600+税
輸入販売元: 株式会社マジックマウンテン(埼玉県)
購入先: ハイキングサポート アドスポーツ(兵庫県姫路市)
備考: この記事で使用しているピボットチェアー・ミニの色は「ブラック」です。

2022年10月10日追記

2022年から、この製品はマジックマウンテンブランドで「ピボットミニチェアー」として販売されています。価格は¥6,050(税込)です。

追記ここまで

使い方

収納袋の中に入っているのは、折りたたまれた脚部と、それに巻き付けられた座面(クッションシート)です。


▲ピボットチェアー・ミニの製品構成(収納袋、脚部、座面)

脚部は、直径13mmのジュラルミン製の脚がナイロン樹脂製の回転部分に取り付けられたもの。


▲収納状態の脚部

まずはゴム脚が付いていない3本の脚を大きく開きます。
この3本は座面を支えるためのフレームです。


▲座面を支えるためのフレームを展開した様子

続いて、ゴム脚が付いた3本の脚を開きます。
これでイスらしくなりました。


▲ゴム脚がついた3本の脚を広げた様子

座面を脚部に取り付ける前に、座面の構造を紹介します。

座面は角が丸い三角形をしていて、表面には「TALON」のロゴが付いています。


▲座面の表面

裏面は、3つの角に丈夫な生地で出来たポケットが縫い付けられています。


▲座面の裏面

3つのポケットの内、2つには下の画像の様なループが付いていますが、これはフレームに座面をセットする際、座面をピンと張るために座面の角を強く引っ張る必要があるからです。


▲指をかけるためのループ

ループがないポケットを3本のフレームの内1本に被せ、残り2つのポケットは、ループを使ってしっかり引っ張りながらフレームの先端を中に入れて、座面を取り付けます。


▲ループ付のポケットにフレームの先端を差し込んだ様子


▲3本のフレームの先端を座面のポケットに差し込んだ様子


▲組立が完了したピボットチェアー・ミニ

以上の作業を説明する動画をメーカーがYouTubeに公開しているので、転載します。


www.youtube.com

使い心地

山の上で食事をする時は、テーブルオー ホームとの組み合わせでピボットチェアー・ミニを使用します。


▲テーブルオー ホームとピボットチェアー・ミニ

テーブルオー ホームの天板とピボットチェアー・ミニの座面は同じくらいの高さになりますが、座ってみると高さに違和感は感じません(個人的な感想です)。


▲ピボットチェアー・ミニに座った様子

回転機構は思いのほか快適で、私の場合はテーブルオー ホームの方を向いたとき右側にある地面に調理器具を、さらにその右に食材や小物類を置いて食事の準備を行った後、できあがった食べ物をテーブルオー ホームに置き、景色を見ながら食事をします。

火加減が大事なメニューの時は正面に調理器具を置き、その右にテーブルオー ホーム、その右に食材や小物を置いて調理をします。


▲ある日の山での昼食環境(ピボットチェアー・ミニの前にストームクッカー、その左にテーブルオー ホーム、その奥に食材や小物を入れた箱が見えている)

イスが回転してくれるおかげで、調理中にイスから立ち上がる必要がありません。
座ったまま体の向きを変えて物を取ったり、調理をしたり、食事ができるのです。

その代わり背もたれがないため、食後にグデーっとしながら景色を楽しむには不向き。
のんびり過ごすには、背もたれのあるタクティカルチェア ミニの方が快適です。

最後に

山の上に机とイスを持って上がるようなハイカーは極めて少数ですから、人気のある山の山頂でくつろいでいると「あの人あんなもの担いで来たんか。元気やなぁ。」とか「あそこまでせんでもええやろ。」というようなことをひそひそと話す声が聞こえてきたり、周りの人からジロジロ見られたり、なかなか鬱陶しいことになります。

そもそも私は他人と同じ事をするのが嫌いですし、上に書いたように好奇の目で見られることになるため、人気のある山にはなるべく登らないようにしています。

こういったイスや机を使ってのんびりくつろぎたい方は、人気のない地味な山に登ることをお勧めします。

人気のない山でも景色が良いところはたくさんありますし、他人がいないと本当にリラックスして自由に過ごせて、心身のリフレッシュができますよ。