播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。原則として更新は週に1回です。広告は表示しません!

姫路市的形町の大日山と坂の山

私は仕事のあるときは元気なのですが、貧乏性なのか体調が悪いと週末や連休といった仕事の無い時に体の調子を崩します。今年のゴールデンウィークもそうで、4月末から体調不良で寝込んでいたため、体力が落ちてしまいました。

リハビリがてらにお手軽散歩コースを歩こうと思い、的形ふるさと里山回廊の一部を歩くことに。

山陽電鉄の的形駅を起点に湊神社から大日山へ登り、坂の山で昼食を食べてから的形駅へ戻るという、標高差も距離も僅かなルートです。


▲的形駅の北から見た大日山(左)と坂の山(右)


▲対応する地図は、国土地理院発行の2万5千分の1地形図「姫路南部」


▲カシミール3Dで作成したルートの断面図

10:13
山陽電鉄の山陽姫路駅を神戸三宮行の普通車で出発。

10:28
的形駅に到着。運賃は¥370。

10:35
的形駅のお手洗いで用を足し、GPS受信機の衛星捕捉を待ってから出発。
改札を出たらすぐ左の踏切を渡り、踏切の先ですぐ左に曲がって線路沿いを西へ進みます。


▲山陽電鉄の的形駅

線路沿いに240mほど進んだ突き当たりを右に曲がり、50mほど北へ進んだところにある三叉路を左へ。道なりに170mほど進むと湊神社に突き当たります(地図中「湊神社」)。

この道は車がすれ違えないほど狭く、私が歩いている時もトラックと乗用車が鉢合わせして困っていました。


▲湊神社

車が何台か止まっている湊神社の境内には入らず、神社の入口に突き当たったところで右に曲がり、すぐに出会う三叉路を左に曲がって神社の北側を西へ進みます。


▲この路地へ入る(「大日山、青の山登山口」のプレートが目印)


https://goo.gl/maps/LcNaiJtnZQR4eFLs7
▲路地の入口の位置

左に神社の塀を見ながら細い道を西へ進むと、塀の終点から山道になります。

ここからの山道は山中にある段々畑で農作業をする地元の方々の通り道らしく、よく踏み固められています。畑の中では何人もの方が農作業中でした。


▲ここから山道になる


▲山道は段々畑の農作業用通路

この山道は途中で何カ所か分岐がありますが、道の様子を考えればどちらへ進めば良いかすぐに分かるので、道に迷うことはないでしょう。

農作業をされている方々を見ながらなだらかな山道を進んでいくと、やがて左手に太陽光発電所(地図中「太陽光発電所」)が見えてきました。


▲太陽光発電所を見ながら登る

太陽光発電所の横を通過すると、間もなく峠に出ます。

10:58
峠に出ました。ここには「青の山、湊神社分岐」と書かれたプレートが立っています(地図中「青の山、湊神社分岐」)。

ここは「大日山」と書かれた道標に従って右折。


▲峠(青の山、湊神社分岐)の様子

ここからは大日山へ向けて角材で作られた階段道が続きます。
病み上がりの体にはツライ。いや、病み上がりは関係なさそう。痩せなくては。


▲大日山へ続く斜面

11:04
峠からの標高差は50m程度ですが、バテバテになって大日山の山頂に到着(地図中「大日山」)。


▲大日山山頂

小休止を兼ねてドローンを飛ばして大日山山頂の様子を撮影してみました。

大日山はあずまやがありますし、周囲の木々も多いため、陽差しが気になる時期の休憩には適していそうです。

ただ、南方面の一部しか展望がありませんから、私のような展望第一主義の人にはあまり嬉しくないかな。


▲ドローンで撮影した大日山山頂の様子

大日山の山頂がどんな場所かは、2016年に撮影した全天球パノラマでご確認ください。


https://shimiken1206.sakura.ne.jp/panorama/matogata20161230-1/virtualtour.html
▲大日山山頂の全天球パノラマ(撮影日2016年12月30日)

11:18
小休止を終えて出発。
坂の山へ向かって東へ緩やかに下っていきます。

下り始めて間もなく、二股の分岐に出会いました。
坂の山へはこの分岐を左です。


▲大日山のすぐ東にある分岐は左へ進む

11:25
ほぼ平坦な道を東へ進んでいくと、本日二つ目の峠に出ました。
ここには「大日山、地、大鳥分岐」と書かれたプレートが設置されています(地図中「大日山、地、大鳥分岐」)。

縦走路は、峠を僅かに北へ進んだところから続きが始まっています。


▲二つ目の峠(大日山、地、大鳥分岐)の様子

峠から坂の山への道の序盤は、地形図の通り平坦で快適です。
新緑越しに浴びる日の光が気持ちいい。


▲峠から坂の山へ続く道の様子

なだらかな区間は百メートルほどで終わり、また角材の階段が始まりました。

階段が終わり、登山道に露岩が出てくると坂の山はもうすぐです。


▲坂の山に近づくと露岩が出てくる

11:33
坂の山の山頂に到着(地図中「坂の山」)。


▲坂の山山頂

大日山と違い、木々が伐採されたスッキリした山頂です。
展望第一主義の私にとっては気持ちよい場所。

ただ、陽差しが強い時期は、ここで休憩をするのはキツイかも知れません。


▲ドローンで撮影した坂の山山頂の様子

坂の山も2016年に全天球パノラマを撮影しているので、ご覧ください。


https://shimiken1206.sakura.ne.jp/panorama/matogata20161230-2/virtualtour.html
▲坂の山山頂の全天球パノラマ(撮影日2016年12月30日)

ここで頂く本日の昼食は、アメリカ軍の戦闘糧食。
2019年製でメニュー番号が18番のビーフラビオリ(Beef Ravioli in Meat Sauce)です。


▲米軍の戦闘糧食のパッケージ


▲メインディッシュのビーフラビオリ(白い袋はタバスコ)

これだけでは足りないので、付属のスナックパンもチーズスプレッドを塗りたくって美味しく頂きました。

肝心の景色ですが、視程は20km程度といった印象でした。
でも、それだけ見えれば充分です。

12:43
暑くなってきたので、下山開始。

下山にどのルートを使おうか決めていなかったのですが、大日山と坂の山の間にあった峠(大日山、地、大鳥分岐)から峠道を南へ下ることに。

12:48
「大日山、地、大鳥分岐」まで戻ってきました。
峠から南(道標では「地」と書かれた方向)へ下ります。


▲峠道の様子

下りはじめは自然林の中の道でしたが、間もなく周囲が竹林に変わって薄暗くなると、墓地や六地蔵が道沿いに現れます。


▲峠道沿いの六地蔵

薄暗い上に竹が風に揺られて不気味な音を立てるので、落ち着きません。

竹林を抜けると周囲が明るくなり、麓の家並みも見えて一気に爽やかな雰囲気に変わりました。


▲竹林を抜けると峠道は明るくなる

間もなく段々畑の中を通り、路地の最奥にある民家の横に下りてきました。
これは知らないと絶対に分からない場所です。


▲この奥に下りてきた

12:58
この路地の入口には、「大日山、坂の山西登山口」と書かれたプレートがあるので、ここから登る場合はプレートを見落とさないようにしてください(地図中「大日山、坂の山西登山口」)。


▲路地の入口


https://goo.gl/maps/MvA1NNrJzWurMHcU9
▲今回の下山地点になった路地の入口の位置

「大日山、坂の山西登山口」に下りてきたら、突き当たりを右(南西)に曲がり、すぐの突き当たりを左へ。次の突き当たりを右に曲がると、後は道なりに歩けば山陽電鉄の踏切に出会います。

踏切を渡らず手前を左に曲がれば、山陽電鉄の的形駅です。

13:10
的形駅に戻ってきました。

13:22
山陽姫路行の普通車で的形駅を出発。

13:38
山陽姫路駅に到着。運賃は¥370。


交通アクセス

湊神社に車を置いて歩く方もいるようですが、その場合はトラブル防止のため地元の方に一声かけて、駐車して良いかどうか確認することをお勧めします。周辺の道は狭いため、大きな車に乗っている方は運転にご注意ください。

公共交通機関を利用する場合は、山陽電鉄の的形駅が便利です。