ある日立ち寄ったアウトドアショップの店頭で面白いコップを発見。
「これなら山に持っていくのに邪魔にならないし、便利そう」と感じ、価格が安かったこともあって衝動買いをしました。
それが今回紹介するRe-Cupです。
概要
マラソンなどでは給水所で紙コップが大量に消費されますが、それを「環境にやさしくない」と考えたメーカーが、ランナー向けに“使い捨てないコップ”として作ったのがRe-Cupです。
Re-Cupはランナーが常に携帯することを想定して作られたため、非常に軽くて携帯性が高くなっています。
それはつまり、山歩きにも適しているということです。
仕様
▲Re-Cupはこのような形で販売されている
製品名: Re-Cup(リ・カップ)
メーカー: Ultimate Direction(アメリカ)
生産国: 不明(「Imported」と記載されているため、アメリカ製でないことは確かです。)
素材: 熱可塑性ポリウレタン(TPU:thermoplastic polyurethane)
容量: 200ml
重量: 9g(実測値)
メーカー直販価格: 4個入りで$19.95 USD
購入価格: 不明(失念しました)
購入先: Sky High Mountain Works(兵庫県芦屋市)
▲重さはわずか9g
外観
Re-Cupの見た目は、半透明な樹脂製のコップです。
カラビナなどを使って携帯できるようにするため、縁に付けられた大きな輪っかが特徴的。
▲Re-Cupの外観
素材が薄い熱可塑性ポリウレタンなのでRe-Cupの本体は非常に柔らかく、簡単に潰れてくれるため、ポケットなどに入れておけます。
▲Re-Cupは簡単につぶせる
「そんなヘニャヘニャだと、使いづらいだろう」という心配は無用で、水を入れた状態で普通に自立します。
▲水を入れた状態で自立する
ただ、コップ本体がフニャフニャなので、手で持つときは硬い縁の部分についた輪っかや突起を指に引っ掛けるようにして保持しなければいけません。
▲厚みがあって硬い縁を利用して持つ
私の使い方
「山歩きにコップが必要か?」と思われるでしょうが、私にとってはこれが便利なんです。
私は山歩きの際、フリーズドライ食品やインスタント食品をよく食べますが、その時に大切なのはお湯の分量です。
フリーズドライ食品は、戻すお湯の量が多すぎても少なすぎても食感が悪くなってしまうので、パッケージに書かれた分量ちょうどのお湯が必要。
それを測るためだけに計量カップを山に持って行っていましたが、荷物が多い私にとっては、計量カップ程度の荷物でも邪魔でした。
そこで、Re-Cupの側面の3箇所(100ml、150ml、200mlの位置)に油性ペンで目印を書き込み、これを計量カップとして使うことにしたところ、潰れるため嵩張らないし、わずか9gのため重さも気にならない、山歩きに最適な計量カップになりました。
▲計量カップとして使えるように油性ペンで目盛りを書いた
▲Re-Cupは透明なので外に書いた目盛りが内側からでも見える
私は100mlから200mlまで50ml単位で目盛りを書きましたから、袋麺を調理するときに500mlのお湯を沸かしたい場合は、Re-Cupで200mlを2回測り、最後に100mlを1回量ればちょうど500mlの水をクッカーに入れられます。
私がよく食べるフリーズドライ食品は必要なお湯の量が140mlと160mlのものが多く、当初は160mlのお湯が必要な時は150mlの目盛りの少し上、140mlの時は150mlの目盛りの少し下という目安で量っていました。
ところが、その推測で入れた水をハカリで量ってみると誤差が大きいことが分かったため、今では140mlと160mlの位置にも色違いの目盛りを書き込んで使っています。
▲中央にある黒い目盛りは150mlで、その下の赤い目盛りは140ml、上の赤い目盛りは160ml
目盛りが付いたボトルを利用すれば計量カップは不要に思えますが、ああいった目盛りはそもそも不正確ですし、水を量るには引き算をしないといけません*1。山歩きで疲れているときはその引き算すらまともにできないこともありますから、簡単に使える計量カップの方が便利です(個人的な意見です)。
最後に
Re-Cupなら重さも体積もほとんど無いに等しいため、インスタント食品をパッケージの説明通りに調理し、美味しく食べたいという方にはお勧めです。
今回紹介したRe-Cupの他に、類似品が様々なブランドから出ています。
最後に注意点を一つ。
熱可塑性ポリウレタンは(名前から想像出来ると思いますが)耐熱温度が低いので、お湯の量を量るのではなく、沸かす前の水を量ってください。
長所
- 嵩張らない。
- 軽い。
短所
- 耐熱温度が低い(そもそもお湯を入れると熱くて持てません)。
*1:水面が400ml弱の位置にあるとき、160mlの水を量るには、水面が200ml強の高さになるまでボトルから水を出せば良いのですが、その計算を間違えたり、水を注いでいる段階で「最初にどれだけ入っていたかな?」「どこまで水を出せばよかったんだっけ?」と忘れてしまったり、ボトルの目盛りは私の場合当てになりません(というか、私の頭脳が当てにならない)。