この冬は雪がたくさん降りましたが、まだスノーシューで遊んでいないことに気づき、「雪があるうちにスノーシューで遊べる山へ行かなければ!」と突然思い立って宍粟市の東山へ出かけてきました。
▲久しぶりに物置から引っ張り出してきたスノーシュー
ただ、いつものように突然思いついて出かけたので、スノーシューや軽アイゼンなど、普段使わない物を引っ張り出して準備をするのに手間取り、家を出る時間が遅くなって東山の山頂へは行けませんでした。
▲対応する地図は、国土地理院発行の2万5千分の1地形図「音水湖」
▲カシミール3Dで作成したルートの断面図
09:10
姫路市街の自宅を車で出発。
国道29号線を宍粟方面へ向かいます。
中国道の山崎インターチェンジを過ぎておよそ18km、「谷橋」交差点(三叉路)を右折します。
ここには「フォレストステーション波賀 6km」の標識が立っているので見落とすことはないでしょう。
▲「谷橋」交差点からフォレストステーション波賀への道路は路面に雪が無かった(帰路で撮影)
除雪されて路面に全く雪がない2車線幅の道路を東山に向けて登ること6km弱、峠を過ぎて下りに入った直後に「フォレストステーション波賀」の看板が立つ三叉路があります。
ここを右折し、売店のある角を左に曲がるとすぐ右に駐車場があります。
https://goo.gl/maps/gbqBabpZdwAHw6Nt5
▲フォレストステーション波賀の駐車場の位置
10:32
駐車場に到着(地図中「P」)。
路面は除雪されており、何の問題も無く車を置けました。
▲フォレストステーション波賀の駐車場の様子
駐車場にはきれいなお手洗いもあります。
▲駐車場内のお手洗い
無雪期ならこの時間からでも昼前に山頂に着くでしょうが、雪の中を進むとそうはいきません。山頂に着くのはお昼を確実に過ぎますし、その分下山も遅くなります(体力が昔ほどないので、今は安全第一)。
ということで、目的地を929.0m三角点ピーク(四等三角点:上東山)に変更することに決めました。
メイプルロード2号線から尾根コース登山道で三角点ピークを目指します。
10:42
お手洗いを済ませてから靴を履き替え、GPSの受信完了を待って出発。
気温は約8℃。風はほとんど吹いておらず寒くありません。
駐車場から北のオートキャンプ場へ続く舗装道路を北へ進みます。
ここも除雪されていて雪が全くありません。
▲オートキャンプ場へ続く舗装道路
10:53
今までずっと登りだった道路が下りに変わる場所(峠)がメイプルロード2号線の入口になっています(地図中「メイプルロード2号線入口」)。
▲峠から右へ延びるメイプルロード2号線に入る
メイプルロード2号線は除雪されておらず、壺足やスノーシューの足跡がたくさん残っていました。
最初は踏み固められたトレースをたどっていたのですが、場所によって深く沈み込むのが嫌になり、早速スノーシューを装着。
▲メイプルロード2号線は除雪されていなかった
11:10
メイプルロード2号線の終点に到着(地図中「メイプルロード2号線終点」)。
ここが尾根コース登山道の登山口になっています。
▲メイプルロード2号線の終点は尾根コース登山口
登山道に入って間もなく二股の分岐に出会います。左は東山尾根コース、右は歩道1号線。
トレースはどちらにも付いていますが、東山尾根コースへ入るためにこの分岐は左へ。
▲分岐の様子
稜線に出るまでの道は積雪が多く、スノーシューを付けていても深く沈むところがあって体力が削られます。
ところが、稜線に出ると積雪が20~30cm程度になりました。
壺足でも問題無さそう。
▲稜線に出た直後は雪が少なかった
と思ったのもつかの間、登るにつれて雪は厚みを増してきます。
所々で壺足の深い足跡がありました。
▲少し登ると雪が増えてきた
11:39
四等三角点(点名:上東山)があるはずのピークに到着(地図中「四等三角点(上東山)」)。雪に覆われていて、三角点がどこにあるのかは全く分かりません。
今まで風は全然感じなかったのに、ここだけ強風が吹いています。
というのもこのピークには(この時期は雪に埋もれていますが)休憩用のベンチがあって、展望を確保するため南西側が伐採されているから。
風を遮る木々がないため、ここに来ると突然風が吹き始めたように感じるわけです。
▲四等三角点(点名:上東山)周辺の様子
ちなみに、この場所は雪が積もっていない時はこんな場所です。
▲雪が無い時の同じ場所の様子(撮影日:2018年6月2日)
お昼ご飯にちょうど良い時間です。
雪を踏んで作った凹みに昼食用の道具を並べ、その横にはサーマレストのクッションを置いてそれが風で飛ばないようにスノーシューを乗せました。
風が強いことは予想していたので、湯沸かし用に持ってきたのは「ウィンドバーナーパーソナルストーブシステム」。低温にも風にも強く、短時間でお湯が沸かせます。
▲本日の昼食環境
サーマレストのクッションに座って西を向くと、視界の左には国道429号線が通る谷間、右奥には植松山が見えます。
▲三角点ピークから見えた西側の景色
この景色を楽しみながら食べる本日の昼食は、チキンカツカレー丼*1。
お皿に盛るとあっという間に冷めそうなので、丼の形にしました。
▲本日の昼食はチキンカツカレー丼
気温は5℃弱、風速が毎秒5m前後の風が吹き続けているという状況。
「丼を食べるには箸だろう」という固定概念にとらわれて箸を持ってきましたが、手袋をしていると箸が使えず、素手で食事をしたのですが手がかじかんで痛い。
▲小型気象計で測定した三角点ピークの気温、湿度、風速
食後は「たけのこの里」とコーヒーでデザートタイム。
「たけのこの里」は手袋をはめていても食べられますし、コーヒーが入ったカップも手袋をしたままで問題なし。
ハードシェルを着ていると風の冷たさを感じませんし、サーマレストのクッションは断熱性が高くてお尻が冷えません。
というわけで、こんな気象条件でもいつも通り1時間ものんびりしてしまいました。
12:49
下山開始。
往路で付いた自分のスノーシューの足跡をたどって下ります。
バフバフっとスノーシューを履いて雪の緩斜面を小走りで下るのが楽しい。
13:08
メイプルロード2号線終点を通過。
13:16
メイプルロード2号線入口に戻ってきました。
ここからは雪が無いのでスノーシューをはずし、ストックを縮めてどちらもバックパックにくくりつけます。
13:29
駐車場に到着。
15:00
自宅に到着。
久しぶりにスノーシューで遊んで大満足。
でも、雪の上を歩くのは疲れるのでこのくらいの距離で充分かな。
交通アクセス
最寄りの高速道路の出口は、中国道の山崎インターチェンジです。
山崎インターチェンジから駐車場までの距離は、およそ25km。
自家用車以外の交通手段はありません。
*1:アルファ米の白米とアマノフーズのチキンカツカレーの素で作りました。