播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

アウトドアでも天とじ丼が食べられる:フリーズドライ「海老天とじ丼の素」

私の趣味の一つに「山歩き」がありますが、その目的は景色の良い場所で美味しい物を食べること。
しかし私は包丁の持ち方すら知らない料理音痴なので、インスタント食品やレトルト食品、缶詰などに頼っています。

アウトドア用の食品は色々売られていますが、私の感覚で特に美味しいと感じるのはフリーズドライ食品

今回紹介するのはそんなフリーズドライ食品の一つで、白飯とお湯があれば、山の上でも海老天とじ丼を食べられる、フリーズドライの「丼の素」です。

2021年9月に数量限定で販売され、翌月には完売になりました。

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▲山の上で実際に「海老天とじ丼の素」を使って海老天とじ丼を作った時の様子(味噌汁もフリーズドライの製品)*1

概要

海老天とじ丼の具材がフリーズドライになったもので、これを熱湯で戻し、丼鉢に入れた白ご飯の上に載せると、美味しい海老天とじ丼ができあがるというもの。

味付けにはこだわっているようで、パッケージには以下の記載があります。

海老天とじ丼の素
海老天ぷら2本をかつおだしが効いたふわとろ玉子でとじ、ご飯がすすむ味わいに仕上げました。お湯を注いでご飯にかけるだけで1人前の海老天とじ丼が出来上がります。
(出典:「海老天とじ丼の素」のパッケージ)

仕様

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▲海老天とじ丼の素のパッケージ

製品名: 海老天とじ丼の素
名称: 乾燥どんぶりの素
メーカー: アサヒグループ食品株式会社(東京都)*2
原材料: えび天ぷら(尾付きむきえび、植物油脂、小麦粉、その他)(国内製造)、液全卵、オニオンソテー、しょうゆ、還元水あめ、かつおエキス、みつば、みりん、でん粉、砂糖、風味調味料(かつお)、食塩、かつお節粉末、こんぶ粉末/安定剤(加工デンプン)、調味料(アミノ酸等)、乳化剤、トレハロース、膨張剤、酸化防止剤(ビタミンE)、カロテノイド色素、(一部にえび・小麦・卵・乳成分・大豆を含む)
栄養成分(1食分57g当たり): エネルギー 307kcal、たんぱく質 10g、脂質 19g、炭水化物 24g、食塩相当量 3.1g
内容量: 1食分
定価(2食入): 1,728円(税込)
購入先: メーカー直販サイト
発売日: 2021年9月4日
※販売数量が限定された製品です。2021年10月に完売したため、再販売があるまでは入手できません。

一般的な調理方法

パッケージに書かれている調理手順は以下の通りで、家で食べる場合はこの手順通りに作れば良いでしょう。

(1)中身のブロックを平置きできる底の深い容器に入れ、熱湯140mlを全体にかかるように注ぎ、お湯を具材にかけながら、ゆっくりと60秒ほど混ぜてください。

(2)とろみがついたら、ご飯(どんぶり1杯分)にかけてお召し上がりください。

※お湯の注ぎすぎには、充分ご注意ください。
(出典:「海老天とじ丼の素」のパッケージ)

山の上での調理方法

自宅であれば色んな食器を使えるので問題なく調理できると思いますが、山の上では使える道具に限りがあります。

そこで、私が山の上でこの種のフリーズドライ食品を調理するときの手順を紹介します。

ここで紹介する方法であれば、洗い物は海老天とじ丼を入れるのに使った食器だけ。

用意する物

  • 海老天とじ丼の素
  • 白飯のアルファ米
  • 熱湯(アルファ米と海老天とじ丼の素を調理できるだけの量)
  • 海老天とじ丼を入れられるサイズの器

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▲アルファ米の白飯と海老天とじ丼の素

調理手順

(1)アルファ米のパッケージに熱湯を注ぎ、パッケージに書かれた通りの時間をかけてアルファ米を戻します。

(2)できあがったアルファ米を適当な容器に空け、空になったアルファ米のパッケージに海老天とじ丼の素を入れます

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▲お湯で戻す前の「海老天とじ丼の素」

海老天とじ丼の素は大きいので、アルファ米のパッケージに収まりませんが、心配は要りません。お湯をかければ崩れてアルファ米のパッケージに入ります

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▲アルファ米を器に入れ、空になったアルファ米のパッケージに海老天とじ丼の素を入れる

(3)海老天とじ丼の素を崩すように、アルファ米のパッケージに140mlの熱湯をゆっくりと注ぎます。お湯を注ぎ終えたら、アルファ米のパッケージのジッパーをしっかり閉じ、お湯が丼の素に行き渡るよう寝かせて静かに揺らします
1分ほど経てば、丼の素はちょうど良い状態に戻っているはずです。

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▲アルファ米のパッケージの中でしっかりと戻った海老天とじ丼の素

(4)器に入れたアルファ米の上に、アルファ米のパッケージから海老天とじ丼の素を丁寧にかければ、美味しい海老天とじ丼の完成です。見た目は美味しそうに見えないかも知れませんが、味は抜群。

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▲出来上がった海老天とじ丼(緑色の豆のような物は、丸まった三つ葉)

海老天とじ丼が入ってる容器をご覧になって「山の上に丼鉢を持って上がっているのか?」と思われたかも知れませんが、この記事で私が使用している食器は、「Squishy Bowls」というシリコン製の食器です。
シリコン製でクシャッと潰れるので、嵩張りません。

メスティンだけとはいきませんが、メスティンと湯沸かし用のシエラカップで炊きたてご飯を使った「海老天とじ丼」を調理する動画があったので、転載します。


www.youtube.com

最後に

熱湯さえあれば山の上で美味しい海老天とじ丼が食べられることを思えば、価格の高さに不満はありません。

逆に、そういった使い方をしない方にとっては、高価な非常食としか思えないかも知れません。

フリーズドライ食品は「軽いから山歩きに最適」と言われることもありますが、戻すためのお湯も持って行きますから、結局軽量化にはなりません。

フリーズドライ食品の利点は、「常温で長期保存ができる」「お湯さえあれば調理できる」「美味しい」という3点。
山歩きをされる方など、これらの利点を活用できそうな方には強くお勧めします。

長所

  • 美味しい。
  • 調理が簡単。
  • (この種の丼の素はお茶碗一杯分のご飯にしか対応していない製品もありますが)この製品は、丼1杯分のご飯に対応できる。

短所

  • 価格が高い。
  • 出来上がりが美味しそうには見えない(実際は美味しい)。
  • 数量限定で販売されているため、売り切れると再販売を待つしかない。

注意事項

  • 「海老天とじ丼の素」は、丼の具材だけの製品です。ご飯は別途用意する必要があります。
  • 食品の味や見た目、香り等に関する感想は、個人によって異なります。この記事の内容は、当ブログ管理人の主観的な評価です。
  • ここで紹介した製品は数量限定で販売されるもので、いったん売り切れると再販売まで長い期間が空く、または再販売がない場合があります。

*1:正式にはご飯が左、汁物が右ですが、関西では食べやすさ重視で、汁物は左に置きます。

*2:かつては「天野実業株式会社」がアマノフーズという名称でフリーズドライ食品を製造、販売していましたが、2017年にアサヒグループ食品株式会社に吸収合併されました。会社は消滅しましたが、アマノフーズというブランド名は存続しています。