私は暑さに弱く夏には山歩きができませんが、少しずつ涼しくなってきました。
久しぶりに山歩きをしたいなと思うようになったのですが、長らく山歩きをさぼっていたため身体は鈍りきっています。
というわけで、散歩感覚で簡単、安全に楽しめる暁晴山(ぎょうせいざん)に行ってきました。
暁晴山は標高900mほどの場所にホテルがあるため、そこまで車で上がれますし、夏はキャンプ場とアスレチック、冬はスキー場としてにぎわいます。
▲電波塔が林立する暁晴山の山頂(左)とtic!tac!クライムMINEYAMA(右の巨大ジャングルジム型アスレチック)
暁晴山は山頂(標高1077.1m)近くまで舗装道路が続いており、登山口の標高が920mほどあるため標高差も僅か。
本当にただの散歩です。
私にとって山歩きは趣味(娯楽)ですから、楽しくないといけません。
暑い中、低山で苦行のようなキツイ山歩きをする気にはなれないので、今の時期ならこのくらいの散歩がちょうど良いのです。
言い訳はこのあたりにして、本日の山歩き散歩の様子を紹介します。
▲対応する地形図は、国土地理院発行の2万5千分の1地形図「長谷」
▲カシミール3Dで作成したルートの断面図
09:30
姫路市街の自宅を車で出発。
国道312号線を北上します。
ホームセンターの「ジュンテンドー神崎店」がある「福本東」交差点を左折し、県道8号線に入ります。
粟賀大橋(あわがおおはし)で越知川(おちがわ)を渡り、播但連絡道路の下をくぐってから2km弱走ったところにある「新寺前橋東」交差点を左折。
新寺前橋で市川を渡って道なりにひたすら走り続け、山の斜面にある長閑な上小田集落を抜けて1kmほど進むと「峰山高原ホテル リラクシア」への分岐に出会うので、標識に従ってそこを右折。(ホテル リラクシアへの分岐があるのは、「新寺前橋東」交差点からおよそ14kmの場所。)
分岐から曲がりくねった山道を4kmほど上った所で、右側に大きな駐車場があるのに出会います。
この道は0.5kmごとに看板が設置されており、ホテル リラクシアまでの残りの距離が分かるようになっているので、「あとどれだけこの曲がりくねった道を走らないといけないんだ」という心配をせずに済みます。
さらに進んだホテルリラクシア前にもトイレのある広い駐車場がありますが、ホテルや関連施設を利用するわけではないので、ホテルから離れた駐車場に車を置きました。
https://goo.gl/maps/CrtAu5uy4TWzuU2J7
▲駐車場の位置
11:03
ホテルリラクシアの400mほど手前にある駐車場に到着(地図中「P」)。
▲このゲートをくぐった直ぐ先の駐車場に車を置いた
▲ホテルから遠い方の駐車場の様子
11:11
準備が整ったので出発。
駐車場から車道に出て、ホテルリラクシアの方へ歩きます。
駐車場からおよそ250mほど進んだところ、ホテル リラクシアの手前で左側にハイキングコースの入口があるので、そちらへ入ります(地図中「ハイキングコース入口」)。
▲ハイキングコースの入口(左へ入る)
ハイキングコースと言っても、舗装道路です。
序盤だけは簡易舗装で、それを過ぎるとアスファルト舗装になります。
▲道標に従って簡易舗装の道を進む
▲簡易舗装の道には、神河町のキャラクター「カーミン」の形の凹みがあった
11:16
簡易舗装の道が終わって道がアスファルト舗装に変わると、直進と左折の分岐に出会いました(地図中「分岐1」)。
これは「←キャンプ場」と書かれた道標に従って左へ入ります。
▲最初に出会う分岐は左へ進む
このハイキングコースは、キャンプ場へ行く車の通り道であり、ホテルリラクシアで自転車を借りてサイクリングを楽しむためのサイクリングコースにもなっています。
ハイキングコースは狭くて車がすれ違えないので、一方通行。
また、サイクリングコースも事故防止のため一方通行に設定されているので、私のような歩行者も車や自転車と同じ方向に歩いた方が安全だと思い、キャンプ場への案内に従って分岐を左へ入りました。
▲ハイキングコースの様子
車や人がたくさん集まっている場所に出会いました。キャンプ場です(地図中「キャンプ場」)。
昨日から泊まっていたと思われる多くの家族連れがキャンプ道具の後片付けをしているのを横目に、ハイキングコースを黙々と歩きます。
▲キャンプ場の様子(鉄塔とワイヤーは第1リフトのもの)
南向きだった道が東屋のあるヘアピンカーブで北向きに変わり、第1リフトの下を通って間もなく、冬場ゲレンデになる場所を横断します。
▲冬場ゲレンデ(サウスコース)になる場所は、ハイキングコースより下の部分がキャンプ場になっている
11:32
ゲートが閉まった車道が左へ分岐する地点に出会いました(地図中「分岐2」)。
暁晴山の山頂へは、このゲートを越えて車道を上っていきます。
▲暁晴山の山頂へ続く車道の入口(立入禁止の看板がありますが、ハイカーやサイクリングを楽しむ人は入っても良いことになっています*1)
分岐2からしばらくは、両側が植林で展望の無い道です。
この付近はキャンプ場からもアスレチックからも遠いため人の気配が全くなく、恐ろしいほど静かで不気味でした。
▲分岐2からしばらくは植林の中
11:38
道が左へ分岐する場所に出会いました(地図中「分岐3」)。
暁晴山の山頂は、右の道です(左へ行くと南側の電波塔に行くだけで、道は電波塔で行き止まりです。)。
▲分岐3の様子
分岐3からしばらく歩くと、徐々に樹間から右側の展望が開けてきました。
同時に、建設現場のような金属音が聞こえ始めます。
山頂への道をどんどん歩いて行くと、建設現場のような音に混じって子供の歓声とおしゃれな音楽まで聞こえてきました。
その正体は、山頂直下にある巨大なジャングルジム状のアスレチック(tic!tac!クライムMINEYAMA)で遊ぶ人達の声と音。
第2リフトが動いているので、それに乗ってホテル リラクシア前から簡単に遊びに来られるのです。
▲tic!tac!クライムMINEYAMAと名付けられたアスレチックの様子(右に第2リフトおりばが写っている)
ここまで来れば、暁晴山の山頂はもうすぐ。
▲アスレチックから先の道の様子
11:50
最後に僅かな距離の砂利道を登れば、電波塔だらけの暁晴山山頂に到着です。
単独のアマチュア無線家がお一人、そしてご夫婦と思われるハイカーが一組、山頂で思い思いの時間を過ごされていました。
▲暁晴山山頂の標柱
▲山頂の一等三角点標石(点名:暁晴山)
https://shimiken1206.sakura.ne.jp/panorama/gyoseizan20210912/index.html
▲暁晴山山頂で撮影した全天球パノラマ(ドラッグして全方位を見られます。撮影日:2021年9月12日。撮影機材:Nikon D7100、AF DX Fisheye Nikkor ED 10.5mm F2.8G)
西は雲に覆われて展望が無かったので、東側の展望が楽しめる場所に荷物を広げて昼食を楽しみました。
本日の昼食は、フリーズドライで有名なアマノフーズが作った「海老天とじ丼の素」を使った海老天とじ丼となめこの味噌汁です。
アマノフーズの製品にハズレはありませんね。
フリーズドライとは思えない海老天の食感は素晴らしいし、出汁の味も美味しい。
▲本日の昼食(海老天とじ丼となめこの味噌汁)
雲が晴れるのを待っていましたが、いっこうに晴れる気配はありませんし、アスレチックから聞こえてくる声や音、音楽が騒々しくて落ち着けません。
13:21
下山開始。
13:38
分岐2まで戻り、車や自転車と進行方向を合わせるために、分岐2から北へ進みました。
▲分岐2のゲートを越えて左(北)へ進んだ
分岐2の北には2本のゲレンデ(センターコースとウエストコース)があるので、下山時はゲレンデを2回横断することになります。
▲センターコースを横切る場所の様子(この後、ウエストコースも横切る)
ゲレンデを歩いて下ると早そうですが、勝手にゲレンデに入って良いのか分からないので、素直にハイキングコース(舗装道路)を歩くことにしました。
ゲレンデを2回横切った後は、池(スキー場ができる前はグラウンドだった場所)を左に、美しい芝生の斜面(ゲレンデ)を右に見ながら歩きます。
▲ゲレンデの下部はきれいな芝生の広場になっている
13:50
分岐1を通過。
13:57
駐車場に戻ってきました。
15:20
自宅に到着。
スキー場やキャンプ場ができるまでは静かな山でしたが、今の暁晴山は一年を通してにぎやかになってしまいました。
静かな暁晴山を楽しみたい場合は、平日に来ないといけないかも知れません。
冬場はハイキングコースがゲレンデになってしまうので、昔のようにスノーシューでハイキングコースを歩くことはできません。
交通アクセス
播但連絡道路の「神崎南」出口を降りたところが県道8号線。この県道8号線を道なりに西へ進むと、およそ16kmでホテル リラクシアへの分岐に到達します。
夏季の土日祝日は、公共交通機関が利用できます。
それは、ホテル リラクシアとJR寺前駅を結ぶ有料のシャトルバス。ただし、本数は非常に少ないので、ホテル リラクシアのWebサイトで事前にご確認ください。
*1:ホテル リラクシアのWebサイトでは、「山頂へ行かれる方はゲートの横を通り抜けてください。」と書かれています。