播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

CB缶の生活感を隠す「マルチカバー」

家庭用カセットコンロに使われる円筒形のガス缶はCB缶*1と呼ばれ、安価で入手が容易な(コンビニやスーパー、ホームセンターなど、様々な場所で購入できる)ため、アウトドア用品の燃料としても使われることがあります。

そんなCB缶ですが、デザインが家庭的過ぎて、剥き出しでCB缶を使うアウトドア用ストーブと組み合わせた際、見た目のガッカリ感が高め。

そんなCB缶を格好良く見せるためCB缶用のカバーが色々と売られていますが、中でも個人的に特に気に入ったのが、今回紹介する製品です。

MULTI COVERとは?

CB缶の表面に巻き付けることで、CB缶の見た目に「無骨さ」や「格好良さ」を与えるためのカバーです。

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▲Multi CoverとCB缶


カセットボンベ(CB缶)をかっこよくするガス缶カバー

▲私も愛読しているブログ「自転車とアウトドアライフ(遊び)」の管理人morikatu氏による紹介動画。

製品名: MULTI COVER(BSA-1805)
メーカー: Ballistics(東京都)
生産国: 日本
表地: ナイロン 100%
重量: 46g(実測値)
色: COYOTE、OD、BLACK、DAC HUNTER、WL CAMO、MULTI-CAM、MULTI-CAM BLACK、MULTI-CAM ARID、REAL TREE
定価: ¥2,900(税別)
購入先: amazon.co.jp
備考: この記事の画像にあるMulti Coverの色は、「WL CAMO」です。

外観

表面の素材は「コーデュラ(CORDURA)」で、私が購入したMulti Coverの色は「WL CAMO」。
これは「ウッドランド迷彩」のことで、2005年頃までアメリカ陸軍や海兵隊で森林地帯用として一般的に使用されていた迷彩服の柄です。

単に迷彩柄にするだけでもミリタリー感やアウトドア感は出ますが、それをさらに強めるためか、面ファスナー*2やデイジーチェーン、無骨なデザインのメーカータグが縫い付けられています。

左端の黒い帯状の部分は、面ファスナー(メス)。

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▲Multi Coverの表面

裏面は薄いクッション素材が入ったメッシュ生地で、左端には面ファスナー(オス)が縫い付けられています。

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▲Multi Coverの裏面

使い方

Multi CoverをCB缶にきつく巻き付け、端にある黒い面ファスナーで留めるだけ。
これだけで、家庭的過ぎるCB缶の見た目が格好良くなります。

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▲Multi Coverを巻き付けたCB缶(メーカータグのある側)

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▲Multi Coverを巻き付けたCB缶(面ファスナーのある側)

米軍の戦闘服などには大きなメスの面ファスナーが付いていて、米軍では名札や血液型、所属部隊を表すパッチ等を貼り付けるのに使われています。

Multi Cover表面の面ファスナーは、それを意識したデザインだと思います。
裏面がオスの面ファスナーになっているミリタリー系のワッペンをお持ちの方は、Multi Coverをさらに個性的にできますよ。

ただ、この面ファスナーはあまり大きくないので、貼れるワッペンは限られています。

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▲海外のミリタリーショップから購入した「EASYボタン」ワッペン*3(直径約5cm)を貼り付けた様子

Multi Coverを巻き付ける際に大事なのは、「デイジーチェーンをCB缶の切り欠きに合わせる」ということ。
こうすれば、CB缶をガスストーブに取り付ける際、デイジーチェーンが真上に来ます。

デイジーチェーンや、Multi Coverの両端をつなぐ面ファスナーが重なった部分が下にくると、Multi Coverの厚みによってガスストーブが持ち上げられ、不安定になりかねません。
デイジーチェーンが真上になるように巻けば、そういった事態を防ぐことができます。

CB缶をガスストーブに取り付けた後にMulti Coverを回して位置を調整することもできますが、初めから正しい位置にしっかり巻き付けておいた方が楽です。

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▲Multi Coverを巻くときは、デイジーチェーンとCB缶の切り欠きを合わせる

Multi Coverがある時とない時の見た目の違い

Multi Coverを装着したCB缶をガスストーブに取り付けると、どれほど雰囲気が変わるのかを比較してみましょう。

SOTOのレギュレーターストーブ「ST-310」に装着した比較画像がこちら。

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▲Multi Coverを装着していない状態

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▲Multi Coverを装着した状態

最後に

「CB缶を格好良くする」こと以外の効果はありません。

価格はそこそこ高いですし、荷物の軽量化にこだわる山歩きの愛好家から見ると、たとえ46gと言えども「無駄な重量」になると思います。

「CB缶のカバーは、100円ショップのペットボトルカバーで充分」という方も多いでしょう。

そんなわけで、「CB缶がミリタリー風のデザインになると幸せ」という一部のマニアの方々にしかお勧めできませんが、そういった方なら満足できる製品だと思います。

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▲迷彩柄はアウトドアによく似合う

私はこのカバーを被せたCB缶を使いたいがために、SOTO ST-310を購入したというのは内緒です。

*1:日本語ではカセットボンベなので、その頭文字を取ってCB缶と呼ばれています。ちなみに、英語ではButane Canister等と呼ばれています。なお、Butaneは日本語読みでブタン、英語読みでビュテイン。Canisterはキャニスターで、金属製の円筒形容器という意味。

*2:一般的にベルクロやマジックテープと呼ばれているもの。

*3:ゲームの難易度切り替え画面で、難易度を下げるときに使うボタンをイメージしたもの。軍隊では、「任務が簡単になりますように」という思いを込めてこれを貼る兵士がいるようです。