播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

汎用性が高いドアストッパー:Wedge-It(ウェッジ・イット)

ドアを開け放った状態で止めるための「ドアストッパー」。ホームセンターなどに行くと様々なドアストッパーが売られています。

私の職場には、ドアと床のすき間の大きさや設置されている場所の都合で、一般的なドアストッパーが使えないドアがあります。
今までに何種類かドアストッパーを買ってきましたが、どれもうまく機能しませんでした。

「何とかしたいけど、適当なドアストッパーがないからしかたない。」と諦めていたのですが、そんな時、汎用性が高そうなドアストッパーを雑誌で見かけたので、購入することに。

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▲Wedge-It

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▲Wedge-Itの使用例

商品名: Wedge-It(ウェッジ・イット)
メーカー: Open Door Industries(アメリカ)
重量: 73g(実測値)
材質: ポリカーボネート(本体)
カラー: 緑・橙・黒・黄・OD(オリーブドラブ。軍用車両などに使われる色です。)・黄(蛍光)・桃・青
生産国: アメリカ
定価: $8.50 USD
購入先: Amazon.co.jp
備考: Wedge-Itには様々なカラーバリエーションがありますが、この記事のWedge-Itは黒色のモデルです。

Wedge-Itとは

アメリカのOpen Door Industriesという会社の製品で、3通りの方法でドアを開けたまま維持できるドアストッパーです。

Open Door IndustriesのWebサイトを見ても、Wedge-It以外の製品は見当たりません。
会社の名前から想像もできますが、これしか作っていない会社のようです。

ちなみに、Wedge(ウェッジ)は日本語でいうと「くさび」。
ドアストッパーの形状や役割を考えると、ぴったりの製品名です。

メーカーによる公式動画は見つかりませんでしたが、Wedge-Itの外観と使い方がよく分かる短い動画(43秒)がYoutubeにあったので、転載します。


EmergencyStuff.com - Wedge It Premium OPV - www.OnlineProductVids.com

外観

普通のドアストッパーとは違い、かなりゴツゴツした形状をしています。

これは強度を持たせつつ軽量化をはかるための工夫ですが、それはWedge-Itがもともと民生品ではなく、警察、消防、軍など、強度と携行性の高さを求める組織で使用されることを想定して作られているから(メーカーのWebサイトによると、Wedge-Itの開発者はそういった業種の方だそうです。)。

個人的な感覚では、ドアストッパーなのに格好いい。

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▲Wedge-Itの裏面(左:滑り止めのゴムがある)と表面(右:ゴムがない)

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▲Wedge-Itの側面(片方の側面にだけゴムが付いているが、用途は不明)

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▲大きな穴があるので、カラビナなどを利用してどこかに引っ掛けておける。

使い方

通常のドアストッパーは、ドアの下端と床とのすき間に差し込んで使います。

しかし、Wedge-Itはドアの下端だけでなく上部や蝶番(ちょうつがい)部分に置いて使うこともできるという、変わった特徴を持っています。

3つあるWedge-Itの設置場所について、順番に見ていきましょう。

ドアの下に置く

これは説明するまでもありませんが、もっとも一般的なドアストッパーの使い方です。

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▲ドアの下端にWedge-Itを差し込んだ様子

ドアの上に置く

ドアの下端のすき間が小さすぎてWedge-Itが差し込めなかったり、Wedge-Itが滑ってしまう状況で、ドアの厚みが4cm程度までなら、Wedge-Itをドアの上部に置いて使うことができます。

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▲ドアの上部にWedge-Itを設置した様子

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▲ドアの上部に置いたWedge-Itを下から見た様子

Wedge-Itがドアと上枠の間のすき間に入り込むことで、ドアが閉まらないようになるわけです。

ドアの蝶番(ちょうつがい)部分に置く

ドアの下端に置いて使えない場合で、ドアの上部に手が届かなかったり、ドアの厚みがありすぎる場合は、蝶番部分にWedge-Itを置いて使います。

Wedge-Itの中程には大きな切り欠きがありますが、その切り欠きを蝶番に上から引っ掛けるようにして置くだけ。

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▲ドアの蝶番

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▲Wedge-Itの中程にある切り欠きを蝶番に引っ掛ける

蝶番が分厚すぎる場合は、単純に蝶番の上でドアと縦枠の間にWedge-Itを押し込むだけで大丈夫。
蝶番があるので、Wedge-Itはずり落ちません。

最後に

私は派手な色が好きではないので黒色のWedge-Itを購入しましたが、これは失敗でした。

滑り止めのゴムも黒色なので、どちらの面を下にして置けば良いかぱっと見で分かりづらいのです。

ドアの下端にWedge-Itを置いている場合はその存在に気づいてもらえますが、ドアの上部や蝶番部分に置いた場合、Wedge-Itの存在に気づかず、無理矢理ドアを閉めようとされる場合があります。

そうなると、枠やドアが木製の場合「ミシミシッ」と怖い音が鳴り、蝶番を留めているネジが緩んだり、ドアや枠にWedge-Itが食い込んで跡が付いてしまいますから要注意。

他の人が利用するドアで、上部や蝶番部分にWedge-Itを置く場合は、派手な色のWedge-Itを使用し、なおかつドアノブに「ドアストッパー設置中」などのプレートを掛けておくことをお勧めします。

というわけで、もしWedge-Itを購入される場合は、目立つ色の製品を選んでください。

そうそう、冒頭に書いた私の職場のドアは、Wedge-Itでしっかり留まっています。