ここ何日か本格的に寒くなってきたので、暖かい低山をのんびり歩こうと思い立ちました。
行き先は、赤穂市の雄鷹台山(おたかだいやま)。
JR播州赤穂駅から雄鷹台山に登り、それから稜線を北東にたどって浜市へ下山。その後はJR坂越駅から電車に乗って帰るという計画です。
▲対応する地図は、国土地理院発行の2万5千分の1地形図「相生」
▲カシミール3Dで作成したルートの断面図
10:37
播州赤穂行の新快速で、私にとって最寄り駅であるJR姫路駅を出発。
▲10:37発 播州赤穂行の新快速に乗車した
11:08
終点の播州赤穂駅に到着。運賃は¥590。
改札を出たら、北口へ向かいます。
列車から降りた客のほとんどは南口へ向かったため、北口は閑散としていました。
▲播州赤穂駅の北口
11:14
駅の1階に公衆トイレがあったので、そこで用を足して出発。(上の画像で壁に書かれている「JR播州赤穂駅」の文字の下がトイレの出入り口。)
播州赤穂駅の北側にあるロータリーを出たらすぐに右へ曲がり、道なりに東へ進むと、信号の無い交差点に出会います。
それを渡ったところが、今回の登山口。
▲登山口(画像では分かりにくいが、車の奥に石段がある)
https://goo.gl/maps/TKaCX7brfBSxuQLU7
▲登山口の位置
石段を登ると、地形図で神社の記号で表されている大師堂があります。
11:22
大師堂に到着(地図中「大師堂」)。
女性がお一人、中で熱心に般若心経を唱えておられました。
木魚の音とお経の声が厳かで、良い雰囲気。
大師堂の右側から登山道は始まっています。
▲大師堂の右側から始まる登山道に入る
数多くの石仏が祀られている登山道は基本的に石段の道で、小さな橋があったり、手すりがついていたり、かなりよく整備されています。
▲石段の道を上る
数分歩いたところで一合目の看板に出会い、さらに数分で二合目にたどり着きます。
11:30
二合目に到着(地図中「二合目」)。
石仏がたくさん祀られており、南側に大きく展望が開けています。
▲二合目から見える南側の風景
二合目から先は、登山道沿いにドウダンツツジが等間隔で植えられた、並木道のような区間が断続的に現れます。
▲両側にドウダンツツジが植えられた区間の様子
一合(このルートでは約130m)ごとに看板が立っているので、後どのくらいで山頂に着くのかがよく分かって助かります(山頂は十合目)。
11:42
七合目を通過(地図中「七合目」)。
ここには関西電力の赤穂支線5番鉄塔が立っており、その下にあずまやとオリエンテーリング用のポストがあります。
▲七合目のあずまやとオリエンテーリングのポスト
▲七合目の看板と送電線鉄塔(赤穂支線5番鉄塔)
七合目から先は、なぜか2本の登山道が平行して延びています。
▲七合目から先は登山道が2本になる
八合目の先には「八合五酌」(正しくは五勺)と書かれた看板があり、そのすぐ先には小さなベンチが並ぶ展望所がありました。
休憩には良さそうです。
11:54
雄鷹台山の山頂に到着。
あずまやと、「登山六十周年記念」と刻まれたモニュメントが建っています。
このモニュメントは、昭和49年度赤穂小学校卒業生が寄贈したもの。
▲山頂のモニュメント
雄鷹台山の山頂の様子は、以下の全天球パノラマでご覧下さい。
パノラマ画面左上のリストで「あずまや前」と「モニュメント前」を切り換えてご覧いただけます。
https://shimiken1206.sakura.ne.jp/panorama/otakadaiyama20200208-1/virtualtour.html
▲雄鷹台山山頂で撮影した全天球パノラマ(撮影機材:Ricoh THETA Z1)
12:05
小休止を兼ねたパノラマ撮影を終え、雄鷹台山山頂を出発。
本日の昼食場所は、雄鷹台山の北東にある251.0m三角点ピーク(後山)と決めていたので、雄鷹台山山頂では食事をしません。
ちょうどお昼頃に三角点ピークに着くように行動する予定でしたが、自宅を出て駅に着く直前に財布を忘れたことに気づき、財布を取りに戻ったため30分遅い列車に乗ることになってしまったのです。
ここから三角点ピークまでは30分もかからない想定なので、お腹は空いていましたが我慢。
雄鷹台山山頂のモニュメントの右から北へ道が延びていますが、地形図の通り平坦で、幅が広い道です。
▲雄鷹台山山頂から北へ延びる道の様子
道は東へ向きを変えると、下り斜面になります。
そして、僅かに上り返した後の下り斜面はガレガレ。
太い道の右(南)側に歩きやすい道ができていたので、その部分を歩きました。
▲ガレガレの下り斜面を振り返る
12:15
上り斜面の途中で、ユニチカプロテック坂越線6番鉄塔に出会いました(地図中「ユニチカプロテック坂越線6番鉄塔」)。
この場所には地形図通り、南への道(送電線巡視路)の分岐があります。
▲ユニチカプロテック坂越線6番鉄塔下の分岐(本日のルートは直進。右は巡視路)
ユニチカプロテック坂越線6番鉄塔の先で、道は北へ向きを変えます。
北向きに下ったところにある鞍部には、オリエンテーリング用のポストが立つ、右への分岐(地形図にはない砂子への道)がありますが、その分岐は無視して広い道を直進。
12:20
鞍部から緩やかに登り返したところで、広い道に突き当たりました(地図中「丁字路」)。
251.0m三角点ピーク(後山)に行くには、ここを右折。
▲丁字路を右折する(写っている道標は古く、文字は読み取れない)
車が走れそうなほど広い道を上ると、すぐに251.0m三角点ピーク(後山)です。
12:23
251.0m三角点ピーク(後山)に到着(地図中「後山」)。
三等三角点標石(点名:砂子)が埋設されており、そのすぐ先にはユニチカプロテック坂越線7番鉄塔が立っています。
この鉄塔下は東向きに展望が開けているので、ここで昼食です。
▲後山山頂の様子
後山の山頂の様子は、以下の全天球パノラマでご覧下さい。
https://shimiken1206.sakura.ne.jp/panorama/otakadaiyama20200208-2/virtualtour.html
▲後山山頂で撮影した全天球パノラマ(撮影機材:Ricoh THETA Z1)
この景色を眺めながら食べる本日の昼食は、フリーズドライ食品で有名なアマノフーズが作ったフリーズドライ1人鍋「海老天ぷら入り鍋焼うどん」。
▲調理前のフリーズドライ1人鍋「海老天ぷら入り鍋焼うどん」
▲出来上がったフリーズドライ1人鍋「海老天ぷら入り鍋焼うどん」
使っているのは、折りたためるシリコン製クッカー「X-ポット」です。
寒い山の上で、ぐつぐつと煮えたぎる鍋焼きうどんをハフハフ言いながら食べる幸福感!
口の中を火傷しつつ、最後の一滴まで関西風の美味しい出汁を飲み干しました。
▲幸せな昼食
食後は缶コーヒーを温めて飲み、しばし景色を楽しむことに。
缶コーヒーはそのまま飲んでも美味しくありませんが、鍋に空けて弱火で温めると、美味しく感じます(私の個人的な感想です)。
13:10
幸せなひとときを堪能したので、下山開始。
荒れた林道のような道を北東へ下ります。
13:14
ユニチカプロテック坂越線8番鉄塔(登山道から僅かに右に外れたところに立っている)の横を通過(地図中「ユニチカプロテック坂越線8番鉄塔」)。
▲ユニチカプロテック坂越線8番鉄塔と同9番の間の道の様子(中央は9番鉄塔)
13:17
右への分岐に出会いました(地図中「中新道分岐」)。
中新道と呼ばれる道を通り、南東の砂子(まなご)に下りる道のようですが、分岐は無視して直進。
13:19
ユニチカプロテック坂越線9番鉄塔下を通過(地図中「ユニチカプロテック坂越線9番鉄塔」)。
13:24
小ピークを越えたところで、また右への分岐に出会いました(地図中「新道分岐」)。
新道と呼ばれる道を通って砂子へ下る道で、私は2011年にこの新道経由で下山したことがあります。
その時の記事は、以下のリンクからご覧いただけます。
中新道への分岐も、新道への分岐もかなり目立ちにくいので、これらの道を使って下山しようとする方は、注意深く道の右側を見ながら歩いて下さい。
今回はその中新道/新道は無視し、地形図の実線道を下ります。
新道分岐から先の下り斜面は強烈でした。
等高線間隔が狭いことから、角度が急であることがおわかりいただけると思います。
急な上に、斜面の上半分はガレガレで下半分はザレザレ。
何度も足を滑らせたので、慎重に歩かざるを得ません。
▲強烈な下り斜面を振り返る(見えているのはザレザレの区間)
なんとか強烈な斜面を下りきった所には、なぜか錆びて朽ちた車が放置されていました。
▲放置されていた車
登山道から少し左に離れた所にあるユニチカプロテック坂越線11番鉄塔(地図中「ユニチカプロテック坂越線11番鉄塔」)を過ぎたところでは、山頂から“たんこぶ”のように巨岩が飛び出ている尼子山を眺めることができました。
▲ユニチカプロテック坂越線11番鉄塔の先で見えた尼子山(写っている鉄塔は12番)
尼子山は、下上野からの登山道は展望が良く、山頂の巨岩の上に立つと大展望を楽しめます。展望好きの私にとっては楽しい山なので、同じような趣味の方にはお勧め。
13:36
新道分岐からの下り坂に比べたら格段に歩きやすい坂を順調に下り、ユニチカプロテック坂越線12番鉄塔を通過(地図中「ユニチカプロテック坂越線12番鉄塔」)。
ユニチカプロテック坂越線12番鉄塔の先では、ジムニーのような車が転がっていました。
▲12番鉄塔の先で転がっているジムニー(?)
13:43
ユニチカプロテック坂越線13番鉄塔を通過(地図中「ユニチカプロテック坂越線13番鉄塔」)。
道は今までと違って細くなり、道の両側にシダが出てきました。
すると、間もなく墓地に突き当たります。
墓地に突き当たったら左へ。
13:48
「高山・雄鷹台山登山口」に下りてきました(地図中「雄鷹台山登山口」)。
▲高山・雄鷹台山登山口
この登山口は獣よけの金網の内側にありますが、針金で閉じられた開口部があるので、簡単に外へ出られます。
▲高山・雄鷹台山登山口は獣よけの金網の中(金網は開閉できる)
ここからは川沿いに南へ進み、下の写真の位置で川を渡ってください。
川を渡ったら、そのまま直進します。
▲この場所で川を渡り、車道を渡って直進
浜市第二踏切(地図中「浜市第二踏切」)で線路を越えたら、すぐに右折して線路沿いに南西へ。
▲浜市第二踏切
線路沿いに進んでいけば、すぐにJR坂越駅です(浜市第二踏切からおよそ300m)。
▲坂越駅
14:02
坂越駅に到着。
14:11
姫路行の列車が坂越駅を発車。
14:39
姫路駅に到着。運賃は¥510。
浜市へ下る実線道はあまりにも歩きづらいので、雄鷹台山から坂越方面への縦走を考えておられる方は、中新道または新道で砂子へ下山することをお勧めします。