テトラとは?
今回紹介する「テトラ」は、固形燃料のゴトクに最適なサイズのネイチャーストーブ。
ネイチャーストーブは本来、枝や落ち葉などを燃料として使用するストーブ(コンロ)です。
「fam」という雑誌の2015年秋号で、小型のネイチャーストーブが付録になっていました。
これがものすごい人気で、私もあちこちの書店をウロウロしたのですが、結局入手できず。
それから1年以上が経過した2017年、新富士バーナーの「SOTO」ブランドの新製品の中にあの付録のネイチャーストーブがあるのを知り、即座に注文しました。
▲テトラのパッケージ
製品名: ミニ焚き火台 テトラ ST-941
メーカー: 新富士バーナー株式会社(愛知県)
サイズ(幅×奥行×高さ): (使用時)88mm×88mm×79mm (収納時)88mm×80mm×4mm(カタログ値)
重量: 122g(カタログ値)
材質: ステンレス
価格: 1,000円(税別)
購入先: amazon.co.jp
テトラの外観
厚紙でできた薄いパッケージの中には、6枚のステンレス板と取り扱い説明書が入っています。
▲パッケージ内容
ステンレス板は、ストーブの四方を囲うための4枚と、通気用の穴の開いた底板1枚、そして灰を受けるための穴の無い板1枚という構成。
▲ステンレス板一式
6枚の板を携帯するためのケースはありませんが、代わりにゴムバンドが着いていて、それを巻くことで6枚の板をしっかりまとめることが出来ます。
組み立てると、下の画像のようになります。
▲組み上がったテトラ
テトラの組み立て方
テトラを組み立てるのは、難しくはありませんがちょっと面倒かな。
まずは四方を囲う4枚の内3枚を連結します。
▲3枚の側面パネルを連結する
次に、穴のある底板をセットします。
底板は、2箇所に爪が出ていて、側面パネルのスリットに嵌まるようになっています。
▲穴のある底板をセットする(底板の爪が側面パネルのスリットに嵌まる)
続いて、穴の無い底板の爪もスリットに差し込みます。
▲穴の無い底板も嵌める
最後に、4枚目の側面パネルをはめ込めば完成です。
「ちょっと面倒」という程度で組み立てられるテトラですが、分解するのは至難の業。
全くガタつきがなく、何をどうすればバラせるのかさっぱり分かりませんでした。
私と同じような人が多いらしく、分解方法を研究してコツを紹介してくれている方もいます。
例えばここ。
このコツを知らなければ、組み上がったテトラを両側から強く押してみたりねじってみたり、試行錯誤している内にポロッと側面パネルが外れるという、偶然に頼った方法を使うことになると思います(私も最初はそうでした)。
テトラの使い方
私の場合はテトラの中に固形燃料を入れ、500mlまでのお湯を沸かすのに使います。
▲テトラに固形燃料を入れた様子
▲固形燃料でお湯を沸かす様子
実際に500mlのお湯を沸かすのにかかる時間を計ってみました。
500mlの水が沸騰するまでの時間: 約10分(※)
気温: セ氏26度
湿度: 約40%
開始時の水温: セ氏25度
燃料: 一人鍋等に使用される固形燃料(30g)。点火から鎮火まで約25分。
環境: ほぼ無風の室内
※温度計が100度を示した段階の時間で、ボコボコと泡が出る状態になるのはもう少し早いです。
最後に
小型で持ち運びに便利な固形燃料ストーブなのですが、組立と分解が予想以上に面倒で、携帯性に劣るエスビットポケットストーブの方が、私にとっては利用頻度が大幅に高いです。
私が山歩きでこういったストーブを使うのは、ヘロヘロになって山頂や展望の良い場所に到着した時ですから、頭の回転がほぼ止まった状態(「疲れた」と「お腹空いた」の2つの言葉しか頭の中にない状態)で、ややこしい組立が必要になる道具は使いたくないのです。(←なんで買ったんだろう?)
そんなわけで私にとっては利用頻度が稀な道具ですが、道具として見ると面白いし良く出来ているので、活用できそうな方はぜひ活用してみて下さい。