播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

携帯に便利な固形燃料用ストーブ:SOTO テトラ

テトラとは?

今回紹介する「テトラ」は、固形燃料のゴトクに最適なサイズのネイチャーストーブ。

ネイチャーストーブは本来、枝や落ち葉などを燃料として使用するストーブ(コンロ)です。

「fam」という雑誌の2015年秋号で、小型のネイチャーストーブが付録になっていました。

これがものすごい人気で、私もあちこちの書店をウロウロしたのですが、結局入手できず。

それから1年以上が経過した2017年、新富士バーナーの「SOTO」ブランドの新製品の中にあの付録のネイチャーストーブがあるのを知り、即座に注文しました。

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▲テトラのパッケージ

製品名: ミニ焚き火台 テトラ ST-941
メーカー: 新富士バーナー株式会社(愛知県)
サイズ(幅×奥行×高さ): (使用時)88mm×88mm×79mm (収納時)88mm×80mm×4mm(カタログ値)
重量: 122g(カタログ値)
材質: ステンレス
価格: 1,000円(税別)
購入先: amazon.co.jp

テトラの外観

厚紙でできた薄いパッケージの中には、6枚のステンレス板と取り扱い説明書が入っています。

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▲パッケージ内容

ステンレス板は、ストーブの四方を囲うための4枚と、通気用の穴の開いた底板1枚、そして灰を受けるための穴の無い板1枚という構成。

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▲ステンレス板一式

6枚の板を携帯するためのケースはありませんが、代わりにゴムバンドが着いていて、それを巻くことで6枚の板をしっかりまとめることが出来ます。

組み立てると、下の画像のようになります。

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▲組み上がったテトラ

テトラの組み立て方

テトラを組み立てるのは、難しくはありませんがちょっと面倒かな。

まずは四方を囲う4枚の内3枚を連結します。

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▲3枚の側面パネルを連結する

次に、穴のある底板をセットします。
底板は、2箇所に爪が出ていて、側面パネルのスリットに嵌まるようになっています。

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▲穴のある底板をセットする(底板の爪が側面パネルのスリットに嵌まる)

続いて、穴の無い底板の爪もスリットに差し込みます。

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▲穴の無い底板も嵌める

最後に、4枚目の側面パネルをはめ込めば完成です。

「ちょっと面倒」という程度で組み立てられるテトラですが、分解するのは至難の業。
全くガタつきがなく、何をどうすればバラせるのかさっぱり分かりませんでした。

私と同じような人が多いらしく、分解方法を研究してコツを紹介してくれている方もいます。

例えばここ。

siso-lab.net

このコツを知らなければ、組み上がったテトラを両側から強く押してみたりねじってみたり、試行錯誤している内にポロッと側面パネルが外れるという、偶然に頼った方法を使うことになると思います(私も最初はそうでした)。

テトラの使い方

私の場合はテトラの中に固形燃料を入れ、500mlまでのお湯を沸かすのに使います。

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▲テトラに固形燃料を入れた様子

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▲固形燃料でお湯を沸かす様子

実際に500mlのお湯を沸かすのにかかる時間を計ってみました。

500mlの水が沸騰するまでの時間: 約10分(※)
気温: セ氏26度
湿度: 約40%
開始時の水温: セ氏25度
燃料: 一人鍋等に使用される固形燃料(30g)。点火から鎮火まで約25分。
環境: ほぼ無風の室内

※温度計が100度を示した段階の時間で、ボコボコと泡が出る状態になるのはもう少し早いです。

最後に

小型で持ち運びに便利な固形燃料ストーブなのですが、組立と分解が予想以上に面倒で、携帯性に劣るエスビットポケットストーブの方が、私にとっては利用頻度が大幅に高いです。

私が山歩きでこういったストーブを使うのは、ヘロヘロになって山頂や展望の良い場所に到着した時ですから、頭の回転がほぼ止まった状態(「疲れた」と「お腹空いた」の2つの言葉しか頭の中にない状態)で、ややこしい組立が必要になる道具は使いたくないのです。(←なんで買ったんだろう?)

そんなわけで私にとっては利用頻度が稀な道具ですが、道具として見ると面白いし良く出来ているので、活用できそうな方はぜひ活用してみて下さい。