Rigger's Belt(リガーズ・ベルト)とは?
Rigger's Beltは米軍の戦闘ズボン用のベルトで、今回紹介するベルトの米軍での正式な名称は「Rigger's Belt(リガーズ・ベルト), Desert Sand, 52-inch」です。
▲迷彩ズボン(実物ではなくレプリカ)に装着したRigger's Belt, Desert Sand, 52-inch
▲米軍の制式装備なので、契約番号やNSNなどがスタンプされている
名称: Rigger's Belt, Desert Sand, 52-inch
NSN*1: 8415-01-526-5353(色、長さによってNSNは異なります)
購入価格: ¥2,000前後(正確な金額は失念)
購入先: 姫路市内の雑貨店(どこのお店だったのか失念)
私が持っているRigger's Belt, Desert Sand, 52-inch(以下「Rigger's Belt)は、契約番号からDefense Logistics Agency(DLA) Troop Supportが2009年に製造業者と交わした納期未定契約により製造されたものだと分かります(契約番号の先頭「SPM1C1」がDLA Troop Supportを表すコードで、その次の2桁が契約年度の末尾2桁、その次のアルファベット1文字「D」が納期未定契約を表す)。
山歩きやその他の肉体労働の時に使うベルトは、大きな負荷がかかっても緩まず、絶対に壊れたりベルトが抜けないバックルを備えた物が最適です。
学生時代や卒業後しばらくの間、工事現場や引っ越しといった激しい動きを伴う重労働のアルバイトをしたことがありますが、当時ホームセンターなどで売られていた作業用ベルトは端がバックルからすっぽ抜けるわ、いわゆるガチャベルトのバックルが壊れてベルトが外せず、仕事終わりにズボンを脱げなくなるわで、私の市販の作業用ベルトへの信頼は地に落ちました。
そんなわけで、山歩きや作業用に、アルバイト時代から米軍の放出品店で手に入れたベルトを何本か、その時の気分で使い分けながら愛用しています。
放出品店で購入した軍用のベルトは、どんなに激しい作業でもバックルが壊れたりベルトがすっぽ抜けたことがありません(そもそも、そうなるような構造上の欠陥がない)。
今回紹介するのは、私が持っている放出品のベルトの中ではもっとも新しく、もっともシンプルなものです。
Rigger's Beltの外観
▲Rigger's Belt, Desert Sand, 52-inch
バックルは「これでもか」というほどしっかり縫い付けられたベルトで固定されているので、どんなに負荷がかかっても、ギザギザの歯でベルトの端を噛んでいるだけのバックルのように、ベルトがすっぽ抜けることはありません。
▲バックルはガチガチに縫い付けられている
ベルトは丈夫なナイロンウェビングで、幅は1.75インチ(約4.5cm)。
▲軍用のベルトは幅が広い
Rigger's Beltの装着方法
バックルは金属板を打ち抜いて成形しただけのシンプルなもので、可動部は一切ありません。
安っぽさがすごいですが、壊れようがないので安心。
▲可動部が無いシンプルなバックル
ベルトをズボンのベルトループに通したら、ベルトの先端をバックルの(着用者から見て)右側の穴の手前から外へ通し、左側の穴の外から手前に通します。
▲バックルの右側の穴に手前から通す
▲続いて左側の穴に外から通す
右の穴から外側へ伸びるベルトを引っ張ってベルトの締まり具合を調整したら、左側の穴から手前に伸びるベルトの端を引っ張って弛みを取ります。
▲ベルトの先を引っ張って弛みを取る
これだけです。
シンプルな仕組みなので、緩みようがありません。
最後に
どんなに激しく動いても緩むことはなく、ベルトがバックルからすっぽ抜けることもなく、使っている内にベルトが摩耗してほつれるということもないので、私にとっては優れたベルトです。
ただ、ちゃちなバックルが普段使いには恥ずかしかったり、ベルトの幅が4.5cmもあって使えるズボンが限られたり、しゃがんだり前にかがむとバックルがお腹に食い込む(痩せればいいのかな)という欠点もあるので、ご注意を。
過去には異なるタイプの軍用ベルトを紹介したこともあります。
興味と時間のある方は、以下からご覧下さい。
*1:NSNはNational Stock Numberの略で、米軍が調達する物品に割り当てられている一意の番号です。市販の商品で言うところの、バーコードの番号(JANコード)に相当します。