概要
今回は、100円ショップで見つけた「山で使えそうな商品」をいくつか紹介します。
価格は、いずれも税込み¥108です。
カラビナ
パック燃料を買うためにダイソーの店内をブラブラしていたとき、たまたま目に入ったので購入したのが、以下のカラビナ。
いずれも「※登山用ではありません。」と表記されています。
▲Dリングカラビナ(左)とカラビナキーホルダー(右)
Dリングカラビナ
製品名: Dリングカラビナ(約5.5cm、2個)
品番: カラビナ小物 No.22
耐荷重量: 約5kg
材質: ポリアセタール
購入先: ダイソー
Dリングカラビナは、ミリタリー好きの方なら見たことがある形状のカラビナだと思います。
もとは、ITW Nexusというメーカーの「GrimLoc(グリムロック)」という製品で、アメリカ軍で使われているPALSと呼ばれるナイロンウェビングに取り付けて使用するために開発された、特殊な形状のカラビナ(本来の意味のカラビナでは無く、小物をつり下げるための輪っか)です。
元祖のGrimLocはそもそも軍用なので、赤外線カメラに写りにくい加工が施されており、リング部分を開閉するためのボタンは、砂などが噛みづらい構造になっています。
言うまでも無く、100円ショップのDリングカラビナに元祖と同等の機能を求めることはできません。
ただ、山歩きで使うには対赤外線センサー機能は不要ですし、砂が噛んでボタンが動かなくなっても命に関わることがありませんから、本物のGrimLocを使う必要はありません。
手袋やタオルをぶら下げておくのに便利です。
カラビナキーホルダー
製品名: カラビナキーホルダー
品番: カラビナ小物 No.24
耐荷重量: 約5kg
材質: ポリアセタール、ポリプロピレン
購入先: ダイソー
こちらは、軍用品がモデルになっているわけではありませんが、シンプルなデザインに惹かれて購入してしまいました。
三角形のカラビナが、短いナイロンウェビングの両端についているという製品です。
今のところ使い道が思いつかず、我が家の道具部屋に転がってます。
カラビナ
▲カラビナ
製品名: カラビナ
品番: カラビナ小物 No.23
耐荷重量: 約5kg
材質: ポリアセタール
購入先: ダイソー
これは「Tac Link Carabiner」という軍用のカラビナをモデルにした(というかデザインをパクった)もので、本物は赤外線カメラに写りづらくなる加工が施されていたり、摩擦や紫外線に対する耐久性に優れていますが、こちらの100円のものにそんな性能はありません。
見た目をパクっただけの製品ですが、小物をつり下げたりサバイバルゲームなどの際のコスプレに使う分には問題ないでしょう。
燃料
▲パック燃料(左)と固形燃料(右)
パック燃料
製品名: パック燃料(約27g×4個入)
品番: 燃料 No.1
品名: 第二類引火性個体
危険等級: 危険等級3
化学名: メタノールを主成分とする混合物
燃焼時間: 1個あたり約18分
購入先: ダイソー
固形燃料よりも火力が強いので、暖かい時期に山の上でラーメンを食べる際など、湯沸かしに活用しています。
燃えかすがかなり残るので、別途用意したアルミ箔を敷いた上で燃やすことをお勧めします。
過去にこのブログで紹介したことがあるので、興味のある方は以下のリンクからご覧下さい。
固形燃料
製品名: 固形燃料(25g×3個)
品番: 燃料 No.6
品名: 第二類引火性個体
危険等級: 危険等級3
化学名: メタノールを主成分とする混合物
燃焼時間: 20~23分
購入先: ダイソー
飲食店などで見かける水色のカップ入り固形燃料で、ダイソーのこの製品は、カップの外側にアルミ箔が付いているので、燃えかすをそのアルミ箔で包み込んで円盤状にし、簡単に持ち帰ることが出来ます。
このタイプの燃料は火力が強すぎないので、メスティンでご飯を炊いたり、豚まんを蒸したりするときに活用しています。
ミニテーブル
コストコの売れ筋商品である酸素系漂白剤「OxiClean(オキシクリーン)」。これは5kgの粉末が厚手のナイロン袋に入っているだけで、一度袋の口を切って開封すると、持ち運びや保管が不便。
そこでOxiCleanの保管に適した容器を調べると、100円ショップ「セリア」に売られている容器が便利と分かりました。それを買うためにセリアの店内をウロウロしていて、偶然にこれを見つけました。
▲ミニテーブル モンターニュ レッド
製品名: ミニテーブル モンターニュ レッド
品番: No.1949
サイズ: 約284×175×88mm(組み立て時外寸)
材質: ポリプロピレン
耐熱温度: 140度C
耐冷温度: -20度C
重量: 約150g
耐荷重: 1kg
購入先: セリア
私の山歩きの楽しみの一つは、景色を楽しみながらの食事です。
その際、食品や食器を地面に直接置くのではなく、小型のテーブルに載せて快適に食事を楽しむことにしています。
山歩きで私がもっともよく使っているのは、フィールドホッパー。
以下の記事で詳しく紹介しています。
ただ、フィールドホッパーは重いのが難点。
軽いミニテーブルはないかなと思っていたら、ULTRALIGHT FOLDING TABLEというプラダンでできた軽量なテーブルを見つけ、それも使っています。
セリアのミニテーブルはフィールドホッパーよりも軽いですし(重さは半分以下)、なによりこれ以上ないほど安価(税込¥108)。
壊したり、紛失したり、熱い物を載せて溶かしたりしても、精神的なショックが僅かで済みます。
仕組みは単純で、天板の裏面に折りたたみ式の脚が付いています。
▲ミニテーブル モンターニュ レッドの裏面
脚を広げると、下の画像のようになります。
▲ミニテーブル モンターニュ レッドの脚を広げた状態(裏面)
▲ミニテーブル モンターニュ レッドの脚を広げた状態(表面)
▲ミニテーブル モンターニュ レッドの天板の広さはこのような感じ
ミニテーブル モンターニュの脚は、下の画像のように先端部分がつながっています。
▲ミニテーブル モンターニュ レッドの脚
平らな場所で使用するときは問題ありませんが、山の上など不整地で利用するときは、このつながっている部分が邪魔になり、ぐらつく原因になります。
例えば、下の模式図を見てください。
左は脚の先端がつながっている状態で、テーブルがぐらつきやすくなっていることが一目瞭然です。
右のように脚の先端がつながっていない場合、ミニテーブルの設置場所を調整して脚の先端がおおよそ同じ高さになるようにすれば、不整地でも安定します。
▲脚の先端がつながっている場合(左)とつながっていない場合(右)の比較
そこで、脚のつながっている部分を糸鋸で切断してみました。
これなら、不整地でも4本の脚の先端が安定して地面に付きやすくなります。
脚自体の耐久性が下がるため耐荷重は小さくなるかも知れません。
▲ミニテーブル モンターニュの脚のつながっている部分を切り落とした
最後に
100円ショップの商品といえども、最近は侮れません。
私のように商品の品質が信用できず、100円ショップを敬遠している方も、偏見を捨ててぜひ店内の商品を隅々まで眺めてみて下さい。思わぬ掘り出し物に出会えるかも知れませんよ。