週末は山歩きに行きたいのですが、面白そうな山を思いつきません。
「楽しい岩尾根を歩きたいなぁ」とぼんやりと考えていたら、小野アルプスの紅山(べにやま)を思いつきました。
▲岩の斜面がハイカーに強烈な印象を与えてくれる紅山
最近休日は朝早く起きられませんが、小野アルプスは家からそれほど遠くないので遅く起きても平気ですし、道がたくさんあってルート取りが自由に選べます。
今回は、「中央林間広場」から惣山へ登って展望台からの景色を楽しんだ後、いったん西の鞍部へ下り、その後「紅山」の岩尾根を登って山頂で昼食。
紅山から北へ下って駐車地点に戻るという短い周回コースを歩くことにしました。
▲対応する地図は、国土地理院発行の2万5千分の1地形図「社」「三木」。青枠内は道間違いなので、参考にしないで下さい。
09:30
姫路市街の自宅を車で出発。
国道372号線を東へ進み、飾東町豊国から県道65号線(高御位山塊の北を東西に走る道路)へ入ります。
「志方皿池」交差点を左折し、間もなく出会う「志方小学校前」交差点は直進。
すると、右前に県道118号線を示す標識に出会うので、それに従って右折。
ここから県道118号線(小野志方線)を道なりに進み、「志方東小学校東」交差点を左折。
次の信号(「細工所北」交差点)を右折すれば、後は道なりに進むだけです。
(「志方東小学校東」~「細工所北」交差点間だけ、県道43号線です)
山陽自動車道の下を潜り、「中山」交差点を過ぎて小さな峠を越えると、中央線の無い細い道になりますが、普通車同士は問題なく対向できます。
再び中央線が現れて県道118号線が右へ大きくカーブした後、左手に「山崎電気設備」の看板が見えてきますが、その直前で右にバス停があります。
そのバス停のすぐ先を右に入り、突き当たりを右へ。
「この先通り抜け出来ません」の標識を無視して道なりに進んでいくと、山に突き当たる直前で綺麗な公衆トイレとハイカー用の駐車場に出会います。
この駐車場が今回の周回コースの起点です。
バス停を右に曲がってからの道は一車線幅しかないので、注意して運転してください。
以下のURLをクリックすると、駐車場の位置がGoogleマップで表示されます。
https://goo.gl/maps/24RdowgNpa52
10:15
駐車場に到着(地図中「P」)。
▲公衆トイレと駐車場
10:20
準備を整えて出発。
できて間もない綺麗な公衆トイレで用を足してから、田んぼを挟んで駐車場の反対側にある中央林間広場を目指しました。
公衆トイレの先にハイキングマップがあり、その右側にも登山口があるのですが、多くのハイカーさんはそこから山へ入っていきます。(今回はここに下山する予定。)
この登山口から南へ進めば最短コースで紅山に登れるので、紅山だけを登りたい方は公衆トイレ奥の登山口から南へ進むと良いでしょう。
私は惣山の展望台に行きたいので、駐車場から南に進んで道なりに左へ。さらに道なりに左へ曲がり、右に見える堰堤の上に続く道へ入りました。
▲中央林間広場へ入る防獣ゲートの位置(駐車場から撮影)
10:27
防獣ゲートを開けて中央林間広場へ…と思ったら、道が二手に分かれています。(地図中「防獣ゲート」)。
▲防獣ゲート
▲防獣ゲートの先で道は二手に分かれている(左が正解)
「小さな池だし、どちらに進んでも先で道は合流するだろう。」と安易に考えて堰堤の上の道(上の画像で「×」となっている方の道)を進みました。
しかし、どう考えても整備されたハイキングコースとは思えないような道になってしまったので、上の画像で「○」となっている道に合流できそうな方向へ雑木林の中をさまよい歩いて、なんとか正しい道に入ることが出来ました。
このコースを歩かれる方は、堰堤の上の道に入らないでください。
▲池の東側を通る正規の道
10:38
「赤山」への分岐を無視して半円形の池の東側を南へ進むと、まだ新しいパーゴラが建つ中央林間広場に出ました(地図中「中央林間広場」)。
▲中央林間広場の様子
中央林間広場からは、半円形の池を時計方向に回り込むように進み、ちょうど中央林間広場の反対側の位置から、惣山へ続く尾根に取り付きます。
惣山へ続く道は丸太階段です。
途中で「西入口」方面への分岐に出会いますが、そこは「展望デッキ」方面に進んで下さい。
▲丸太階段の道の様子
標高が上がってくると道はつづら折れになります。
10:52
惣山の展望デッキに到着(地図中「展望デッキ」)。
少人数の団体さんが休憩中でした。
▲惣山の展望デッキ
▲惣山の展望デッキと紅山(ドローンで撮影)
惣山の展望デッキで撮影した全天球パノラマ(撮影日:2013年1月2日)
https://shimiken1206.sakura.ne.jp/panorama/ono_alps20130102-1/virtualtour.html
11:15
ドローン操縦を満喫してから、展望デッキを出発。
展望デッキから少し南に進んだところには、ちょっとした露岩の小ピークがあります。
景色が良いので、休憩に良いかも(岩がゴツゴツしていて座りにくいですが)。
▲展望デッキの南にある露岩の小ピーク
11:18
露岩を過ぎると、惣山の山頂です(地図中「惣山」)。
展望はありませんが、休憩しているハイカーさんが何人もいました。
ここはすぐに通過し、西へ下る道に入ります。
▲惣山山頂の様子
急な斜面につづら折れにつけられた丸太階段の道で、ぐんぐんと標高を下げていきます。
▲惣山から北西に下る道の様子
11:28
紅山と惣山の間を通る実線道に突き当たりました(地図中「丁字路(1)」)。
この丁字路は左(南)へ曲がるのが正解。
▲丁字路の様子
11:30
今度は直進と右折に道が分かれる三叉路に出会います(地図中「紅山岩山登り口」)。
ここは「紅山岩山登り口」の道標に従って右へ。
紅山岩山登り口からはシダに挟まれた急な坂道です。
▲「紅山岩山登り口」分岐
▲紅山岩山登り口から先の道の様子
やがて道が平らになって北寄りに向きを変えると、目の前に紅山の岩の斜面が姿を現します(地図中「岩の斜面」)。
▲紅山南側の岩の斜面を見上げる
どのくらいの斜度なのか分かりやすくするため、ドローンで斜面を真横から撮影してみました。
まるで近世のお城の石垣のように、下の方は斜度が緩やかですが、登るほどに角度が急になっています。
▲西からドローンで撮影した紅山の岩の斜面
紅山へ続く岩の斜面で撮影した全天球パノラマ(撮影日:2013年1月2日)
https://shimiken1206.sakura.ne.jp/panorama/ono_alps20130102-2/virtualtour.html
ドローンを片付けてからいざ、岩の斜面へ。
下の方はヒョイヒョイと登っていけます。
しかし、上の方はなかなか厳しい。
ドローンで撮影した画像を見たので上の方が急角度なのは分かっているのですが、実際にその急斜面を登っていると、ドローンからの映像で見たよりもはるかに角度がきつく感じます。
せっかくなので、休憩も兼ねて岩の斜面の途中でもドローンを飛ばしてみました。
斜面上はドローンを離着陸させるスペースもロクになくて大変。
▲岩の斜面で記念撮影(ドローンで撮影)(矢印の位置に私が立っています)
この画像内で斜面の角度を測ってみましたが、およそ40度。
そんなものなのか。実際に現地に立つと、崖のように見えるんですけどね。
12:02
強烈な斜面を登り切り、紅山の山頂(184m標高点)に到着(地図中「紅山」)。
北から時計回りに南西まで大展望が広がっています。
▲紅山山頂の様子
紅山の山頂で撮影した全天球パノラマ(撮影日:2013年1月2日)
https://shimiken1206.sakura.ne.jp/panorama/ono_alps20130102-3/virtualtour.html
この景色を楽しみながら頂く本日の昼食は、日清の「上海焼そばオイスターソース味」。
冷凍食品ですが、フライパン調理が可能なので山でも問題なく食べられます。
▲上海焼そばオイスターソース味のパッケージ
▲調理後の上海焼そばオイスターソース味
ただでさえ美味しい冷凍食品を、雄大な景色を見ながら食べると最高です。
登山用のガスストーブは炎が一点に集中するため麺が少し焦げてしまいましたが、それが逆に香ばしくて美味しい。
私が食事をしている間も、南側の岩の斜面から次々とハイカーさんが登って来ます。
どの方も息を切らし、山頂に着いた途端に「怖かったー」とおっしゃっていましたが、皆さん楽しそう。
私が食事を終えて一息ついた頃、幼稚園か小学校低学年くらいの男の子二人(兄弟)が岩の斜面を登ってきました。
それに続いてお父さんが登場。背中には赤ちゃんを背負っています。
子供達は「これは危ないな」「怖すぎる」と言いながらも達成感に浸り、お父さんと休憩を始めました。
12:45
家族団らんを邪魔しても悪いので、下山開始。
山頂の登山ポストに向かって右側に見える道から北へ下ります。
最初は手すり代わりのロープが張られた急斜面でしたが、やがて丸太階段の道に変わりました。
しかし、段差が大きくて膝にかなり負担がかかります。
▲紅山から北へ下る丸太階段の道を振り返って撮影
12:55
丁字路に突き当たりました(地図中「古墳分岐」)。
左へ進むと古墳、右(道標では「岩倉」)が下山ルートです。
▲古墳分岐の様子
12:57
また丁字路に突き当たりました(地図中「丁字路(2)」)。
道標がたくさん設置されていましたが、この辺りの地名や山の名前に詳しくないとあまり意味がありません。
方向を考えると、ここは左に進むのが良いと分かります。
▲丁字路(2)から左へ伸びる道の様子
13:02
駐車場横の公衆トイレ脇に出てきました。
往路をそのまま逆にたどり、自宅へ。
14:10
自宅に到着。
紅山南側の斜面は、角度は急ですがグリップが良い岩で出来ているため、登る分には適度なスリルを味わえて楽しいですよ。
ただ、あそこを下るようなコース取りはしない方が良いと思います。
小野アルプスは道が縦横無尽に走っています。
道標は設置されていますが、周辺の地理に明るくないと役に立たないため、小野アルプスを歩こうと思われている方は、山の名前や地名をしっかり予習してから歩くことをお勧めします。
*1:1954年以降は小野市