警告!今回紹介するルートの一部は道がなく、危険な箇所もあります。
山歩きの初心者の方や、経験者であっても整備された山しか歩かない方の挑戦は避けて下さい。
本日は、高御位山(たかみくらやま)を歩いて来ました。
「YAMAP(ヤマップ)」という山歩きに特化したSNSのようなWebサービスを利用しているのですが、そこで私がフォローしている方の記事に「鷹ノ巣山へ直登する尾根」について触れられており、「登りは何とかなりそう」と書かれていたことから、その尾根で鷹ノ巣山東峰(264.0m三角点ピーク)に登り、その後のことはその時考えることにして出発。
▲対応する地図は、国土地理院発行の2万5千分の1地形図「加古川」。
※「鷹ノ巣山」の位置ついては、公益社団法人 日本山岳会のWebページをもとに三角点ピークの西の小ピークを「鷹ノ巣山」、三角点ピークをその「東峰」としています。
09:45
姫路市街の自宅を車で出発。
国道2号線を東進します。
高砂市の「阿弥陀」交差点を左折して北へちょうど1kmほど進んだ所で、鹿嶋神社の看板に従って左折。
鹿嶋神社に近づくと、下のような立て看板に遭遇。
▲鹿嶋神社への道路沿いに立っていた看板
しかも、車を進めていくと鹿嶋神社の駐車場へ入る車の行列が出来ていました。
行列に並ぶのは大嫌いなので(そもそも山登りでの駐車は禁止)、Uターンして長尾の池に浮かぶ円形の駐車場を目指しました。
ところが、そこもハイカーの車でいっぱい。
10:15
仕方が無いので、地形図で「公園墓地」となっている場所の駐車場に車を置きました(地図中「P」)。
以下のURLをクリックすると、駐車場の位置がGoogleマップで表示されます。
https://goo.gl/maps/57o7bosAS4T2
▲公園墓地の駐車場の様子(右上に高御位山山頂が写っている)
10:21
準備を整えて出発。
鹿嶋神社へ向かって歩いていると、何台もの車がひっきりなしに鹿嶋神社へ向けて私の横を通り抜けていきます。
どんどん長くなる車の列を尻目に鹿嶋神社の駐車場へ入り、駐車場に入ってすぐ右へ。
駐車場の中を通り抜けて、馬の背尾根の南端から北へ延びる遊歩道へ入ります。
▲馬の背尾根南端から、舗装された遊歩道へ入る
猪が出るらしく、尾根を取り囲むように柵が張りめぐらされており(馬の背尾根を歩くハイカー用の出入り口はある)、少し先で遊歩道を塞ぐ形で猪よけのゲートも設置されていました。
これは猪を防ぐためのもので、ハイカーの通行を禁止するものではありませんから、カギはかかっておらず、通行が可能です。
▲遊歩道に設置された猪よけのゲート(通行は可能)
さらに遊歩道を北へ進むと、遊歩道は未舗装に変わります。
そして、頭上を東西に走る送電線をくぐって間もなく出会う鉄階段も通過(この鉄階段は、馬の背尾根への登り口)。
▲馬の背尾根への鉄階段(今回はここから登るのではない)
遊歩道は左へ大きく曲がった後、目的の鷹ノ巣山直登尾根を回り込むように右へ曲がります。
この付近で鷹ノ巣山東峰へ直登できそうな登り口を探索。
藪の中に小径があるように見える場所がいくつかあったのですが、結局最初に「あれは道かな?」と思うような藪の切れ目を見つけた場所から尾根に取り付くことにしました。
10:48
保安林の看板が立つ場所から直登尾根に取り付きました(地図中「取り付き」)。
▲尾根に取り付いた場所の様子
「道かな?」と思った場所は道では無かったらしく、すぐに道はなくなりました。
しかも、岩の斜面の斜度がきつくて登るのが大変。
▲尾根に取り付いて間もなく出会う岩の斜面
尾根の中心なら登りやすいかな、と思って尾根の中心を目指して斜面を西へトラバース。
尾根の中心は、まだ多少歩きやすい斜度です。
▲尾根の中心の様子
なかなか大変な斜面ですが、歩きやすそうな場所には人が足を滑らせたような痕跡が残っていて、ここを通る人がいることは分かりました。
場所によっては、明らかに道になっているところもあります。
僅かですがイバラがあったり、目をつきそうになるような枝、踏み外すと真っ逆さまに転がり落ちそうな岩の斜面など、少しの藪こぎとスリルを楽しめました。
▲道が見える場所もあった
背中にゴミが入ってチクチクするし、手袋をしていなかった手の甲がヒリヒリするし、汗が目に入ってしみるし、もう大変。でも、それが妙に嬉しい。
久しぶりに山歩きの醍醐味を味わえたような気がします。
振り返ると、自分が歩いてこなかった方に道があるように見えることが何度かありました。
登りでは道(?)が見つけづらい。
上から見た方が道(?)は分かりやすいのかも知れませんが、斜度が急すぎて下るのは恐ろしい。
11:16
稜線上の縦走路に合流しました(地図中「鷹ノ巣山東峰(四等三角点)」。
縦走路に合流してすぐの場所に、四等三角点標石(点名:地徳)があります。
▲四等三角点標石(点名:地徳)
ここからは、東へ向けて一般的な縦走路を進むだけ。
この縦走路は岩がちで展望が良いため、イワイワした道と展望が好きな私にとっては楽しくて仕方ない道です。
11:18
馬の背尾根への分岐を通過(地図中「馬の背方面分岐」)。
▲馬の背方面への道標
11:24
桶居山方面への分岐を通過(地図中「桶居山方面分岐」)。
昔は小さくて目立たない道標が立っているだけでしたが、今は白くて目立つ道標が立っています。
▲桶居山への道標
▲桶居山への分岐近くから高御位山山頂(中央奥)を見る
11:33
市ノ池公園方面への分岐を通過(地図中「市ノ池公園方面分岐」)。
ここの道標は、市ノ池公園方面を指す板の文字が消えかかっていました。
11:45
長尾方面への分岐を通過(地図中「長尾方面分岐」)。
ここは、小さな藪を中心にしたロータリー状の分岐になっています。
▲長尾方面分岐の様子
11:55
東西に細長い高御位山の山頂西端に到着しました。
驚いたのは人の多さ。
食事場所がなく、神社の前に座り込んでラーメンを作っている人もいました。
縦走路で出会ったハイカーの多さから予想は出来ていましたが、とてもここでお昼ご飯を食べられそうにありません。
▲山頂の岩場は人でいっぱい
▲山頂東端にある高御位神社
▲神社の脇に埋まっている三等三角点標石(点名:高御位)
高御位山の山頂で撮影した全天球パノラマ(撮影日:2014年6月24日)
https://shimiken1206.sakura.ne.jp/panorama/takamikura20140624-2/virtualtour.html
縦走路沿いの適当な場所でお昼ご飯を食べることにしましょう。
12:02
高御位山山頂を離れ、来た道を引き返します。
ふと登山道脇を見ると、妙な岩が目に入りました。
蛙のような形をしていて、ちょうど目にあたる位置に石ころが置かれています。
▲カエル岩(?)
12:14
長尾方面分岐を通過した先で食事休憩に適した場所を見つけたので、そこで大休止をとることにしました(地図中「昼食」)。
▲歩いた尾根を一望出来て静かな場所で大休止
本日のメニューは、インスタントラーメン(イトメンのチャンポンめん)に卵を入れ、ごま油を垂らしたもの。
▲本日の昼食(イトメンのチャンポンめん)
食後は双眼鏡で景色を眺めてぼーっと過ごしました。
私にとっては贅沢な時間。
12:57
食事と景色を満喫したので、下山開始。
墓地に車を置いたので、墓地へ直接下れるルートがあれば最も楽です。
ということで、墓地へ下れるように「市ノ池公園方面分岐」から南へ下ることにしました。
13:07
「市ノ池公園方面分岐」まで戻ってきました。
ここでは大勢のハイカーが休憩中でした。
ここから南へ。
▲分岐付近から下山ルートを見る
高御位山塊の縦走路から南へ下るルートはどこもそうですが、市ノ池公園方面へのルートも、下りはじめは急な岩の斜面です。
▲岩の斜面を振り返る
姫路火力東線34番鉄塔付近から先は樹林帯。
鉄塔に行くには、今まで歩いて来た下山路から左へ分岐する道に入る必要がありますが、その前に分岐の道標をよく見て道を確認して下さい。
▲鉄塔下の分岐にある道標
13:24
環境に溶け込むよう茶色く塗られた姫路火力東線34番鉄塔下に着きました(地図中「姫路火力東線34番鉄塔」)。
道標には鉄塔の位置が描かれていませんので、上の写真では画像編集ソフトで追記しています。
鉄塔の真下で南と東への道の分岐があるのです。
道標によると、東へ下る道は関電の巡視路。南への道は墓地・市ノ池駐車場へ続いています。
墓地へ下りたいので、鉄塔の下から南へ。
▲送電線鉄塔の真下の様子(矢印は南への道)
南への道は、細いですがはっきりしていて歩きやすい。
▲道は細いながら明確
13:33
墓地が良く見える露岩の場所を抜けた先で、丁字路に突き当たりました(地図中「市ノ池公園・墓地分岐」)。
墓地は東側なので、この丁字路は左へ。
右に行くと、市ノ池公園に降りるのでしょう。
▲丁字路の様子(墓地は左)
13:35
墓地に下りてきました。
この場所には登山口を示すようなものは何もなく、知っていなければ分かりそうにありません。
▲ここに下りてきた(「あ地区」と書かれた看板の前)
あとは、墓地内の未舗装の道を南へ進めば駐車場に戻れます。
13:40
駐車場に戻ってきました。