概要
キックスタンドを使って斜めに設置したり、背面に内蔵された磁石を使って鉄製の壁や柱、車の車体に取り付けて使用できる作業用ライトです。
2個のライトが1つのパッケージに入っています。
▲パッケージ(表面)
▲パッケージ(裏面)
購入の経緯
何か面白いものはないかなとCostcoの店内をウロウロしていて、「何に使う?」という疑問が一瞬で吹き飛ばされるほどの格好良さに引かれ、衝動買いしてしまいました。
仕様
製品名: LED WORK LIGHTS(LEDワークライト)
メーカー: Caterpillar Inc.(アメリカ)
生産国: 中国
電源: 単3形電池×4本(Duracellブランドのものが付属)
光源: LED
明るさ(※): 500ルーメン/250ルーメンの2段階切り換え
ランタイム(※): 500ルーメンで3時間、250ルーメンで6時間(新品の電池をセットし、点灯30秒後から明るさを測定。明るさが測定開始時の値の10%になるまでの時間)
照射距離(※): 25m(明るさが0.25ルクスになる距離。0.25ルクスは雲の無い満月の夜の明るさ)
耐衝撃性(※): 電源OFF時、1mの高さからコンクリート面に(6面全てが直撃するように)6種類の異なる角度で落下させた後、本体のひび割れや破損がない(傷や塗装の剥げは除く)
防水性(※): 防まつ形(IPX4)(耐衝撃性テスト実施後のライトが持つ防水性能。)
重量: 約210g(電池を含まない実測値)
購入価格: 2,780円
購入先: コストコホールセール 神戸倉庫店
備考: ライトは2個入りなので、ライト1つあたり¥1,390。
※ANSI FL-1規格に準拠した測定方法による性能表記
パッケージ内容
ワークライトが2つと、Duracellブランドの単三電池が8本(ライト1つに4本使用するため)、日本語を含まない3カ国語で記載された取扱説明書が入っています。
▲パッケージ内容(電池は写っていません)
外観
ワークライト本体は黒い樹脂製で、周囲の一部に黄色いバンパーが付いています。
バンパーはネジで本体に固定されているようなデザインですが、実際はこのネジはダミー。バンパーの取り外しはできません。
表面のキャタピラーブランドのロゴが、個人的には好みです。
LEDは、7列×2行の合計14個が規則正しく並べられています。
▲ワークライトの表面
ワークライト裏面には電池ボックスとスイッチがあります。
スイッチは赤いゴムのカバーの中に入っているため、見た目だけで防水性があることが分かります。
最近のガジェットやスマホでは、ボタンにカバーがなく、端子類が剥き出しでも防水を謳っている製品が多いですが、昔ながらのゴムに覆われたボタンの方が、安心感があります。
4隅の銀色の丸いものは、鉄製の壁などに貼り付けるための磁石。
▲ワークライトの裏面(赤い四角形のものが電源スイッチ)
使い方
まずは、ワークライト裏面の電池ボックスに単3電池を4本セットします。
電池ボックスの周囲にはパッキンが付いているので、これも安心感があります。
これだけの造りをしているのに、カタログ上の防水性能はIPX4。
▲ワークライト裏面の電池ボックス
操作方法は簡単で、赤い電源ボタンをカチッと鳴るまで押すと500ルーメンで点灯。
もう一度カチッと鳴るまで押すと、消灯します。
このライトは、明るさが500ルーメンと250ルーメンの2段階切り替え式になっていますが、その切り換え方法を見てみましょう。
説明書は英語、フランス語、スペイン語の3カ国語で記載されています。日本語はありません。
英語以外は分からないので、英語の部分を読んでみました。
On/Off
1. Depress switch on the back of the light once for high power light.
2. Depress switch again for low power light.
3. Depress switch a final time to turn light off.
(出典:ワークライトの取扱説明書)
電源ボタンを1回押すと500ルーメンで点灯し、もう一度押すと250ルーメンになり、もう一回押したら消灯すると書かれています。
ところが、実際は前述の通り2回目でライトは消灯してしまいます。説明書通りに動いてくれません。
こういうときは、インターネット検索です。
すると、悩む人が多かったのか、操作方法を説明したYoutube動画がいくつか見つかりました。
例えばこれ。
▲CAT Caterpillar 500 Lumens LED Magnetic Rugged Work Lights Unboxing
それによると、明るさを250ルーメンにする方法は以下の通り。
(1)電源ボタンをカチッと鳴るまで1回押し、500ルーメンで点灯させる。
(2)電源ボタンを「半押し」すると、250ルーメンになる。もう一度「半押し」すると500ルーメンに戻る。
(3)消灯させたいときは、明るさにかかわらずライトが点灯している時に、電源ボタンをカチッと鳴るまで押す。
つまり、点灯中に電源ボタンを半押しする度に500ルーメンと250ルーメンを切り換えられるというわけです。
説明書の内容が間違っていると困りますね。
ワークライトは「作業用照明」ですから、手に持って使うモノではありません。
手元や周囲を照らせるようにライトを置く必要があります。
そのために、このワークライトにはキックスタンドがついています。
キックスタンドは30度開くごとに「カチッ」という大きなクリック音が鳴りますが、それほど精度良く固定されません。
「遊び」が大きめなので、かなり自由に角度を決められそうです。
▲キックスタンドを使ってワークライトを立てた状態(2回目のクリック音が鳴ったあたりなので、本体との角度は約60度)
▲元の位置から180度開くと、キックスタンドは持ち手になる
既に書きましたが、ワークライトの裏面には磁石があるため、車の車体などに貼り付けることが出来ます。
▲内蔵磁石で車体に貼り付けた様子
明るさ
このワークライトは500ルーメンと250ルーメンを切り換えられますが、明るさの差はそれほど大きくないように感じます。
下の画像は、約4m先の壁をワークライトで照らした時の比較です。
数値の上では500と250ということで2倍の差がありますが、人の目でその明るさを見た時は、2倍もの差があるようには見えません。
▲明るさの比較(それぞれの明るさで4m離れた壁を照射して撮影した2枚の画像を合成したもの)
▲250ルーメンと500ルーメンで点灯しているワークライトの比較(2つのライトを並べて撮影)
このワークライトの明るさを数値化したデータを掲載しておきます。
測定方法:ワークライトと分光式カラーメーター(SEKONIC C-700)を1mの距離で正対させ、1回だけ測定しました。厳密な測定ではありません。
備考:ワークライトに使用した電池は、付属していたアルカリ単3形電池(ほぼ新品)。
<500ルーメン時>
色温度: 6740K
照度: 224ルクス
<250ルーメン時>
色温度: 6670K
照度: 125ルクス
<演色性(500ルーメン時)> Ra=86.3
「Ra」は平均演色評価数と呼ばれる値で、下のグラフのR1~R8の各色の演色評価数の平均値。
照明器具の色の再現性を示す目安として使われます。
自然光(太陽光)や白熱電球だと高い数値を示しますが、LEDや蛍光灯は、性能の良いものでないと数値が低くなります(色の見え方が不自然になる)。
今回のワークライトは、CIE(国際照明委員会)が推奨する基準に照らし合わせると、「住宅、ホテル、レストラン、店舗、オフィス、学校、病院」で好ましいとされる高い演色性を持っていることになります。
ちなみに、同基準によると「一般的作業の工場」の照明で好ましいとされるRaは60以上80未満で、Raが90以上の照明は「色比較、検査、臨床検査、美術館」に好ましいとされています。
<分光分布(500ルーメン時>
最後に
これよりも安価で優秀な作業用ライトはたくさんありますが、私はこの見た目に惹かれて買ってしまいました。
500ルーメンという強烈な明るさと耐久性の高さは魅力になり得ますが、「オーバースペックだ。そんなに頑丈である必要はない。」と思われる方も多いでしょう。
余計なお世話かも知れませんが、私のように衝動買いをせず、利用方法に合ったライトをお選び下さい。