播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

兵庫県宍粟市の日名倉山(1047.1m)

今日も暑いので、涼しそうな1,000m級の山に出かけてきました。
1,000m級といっても、車でかなりの高さ(標高850m)まで上がれるお手軽ハイキングです。
 
選んだ行き先は、兵庫・岡山県境にある日名倉山(ひなくらやま。1,047.1m)。
 
▲対応する地図は、国土地理院発行の2万5千分の1地形図「千草」。
 
09:30
姫路市街の自宅を車で出発。
 
国道29号線の追分(おいわけ)交差点を左折して県道724号線に入ったら新宮を目指し、国道179号線(出雲街道)に入ります。
 
国道179号線の太田井橋で千種川(ちくさがわ)を渡ってすぐの交差点を右折し、千種川沿いに北上(県道53号線)。
 
道の駅ちくさをすぎて5kmほど北に進んだところで、川の対岸に「エーガイヤちくさ」という温泉施設が見えてきます。
そのエーガイヤちくさが見える「室橋東詰」交差点を左折し、国道429号線へ。
 
国道429号線は、初めのうちこそ立派な道路ですが、進むにつれて道幅は狭くなり、志引峠(しびきとうげ)への上りは1~1.5車線幅の登り坂。
 
志引峠を越えて反対側に少し下ったところで「ベルピール自然公園」への道標が立つ分岐に出会うので、そこを左折。
 
分岐から少し入ったところには、「宮本武蔵 山牢跡」なるものがありました。
 
▲宮本武蔵 山牢跡の碑
 
武蔵ゆかりの地(6)
日名倉の山牢跡・十国岩(東粟倉村)

 関ヶ原の戦で新免伊賀守の手について宇喜多に加担した武蔵は、宮本村に帰郷の途中、播州境の木戸を破って逃げた咎により、姫路城から国境の目付に来ていた武士に追われ、村に帰っても、身を潜めていなければならなかった。武蔵を追っている武士達は、武蔵をおびき出す囮として、彼の姉のお吟を捕らえ、日名倉の牢に連れて行ったのだった。
 武蔵は、沢庵に捕らえられた後、宮本村から出て行く途中、姉を助け出すため、それまで一緒だったお通と別れ、ひとり日名倉の牢を襲撃するが、姉のお吟は、既に姫路方面へ身柄を移された後であった。
(出典:現地の看板)
「宮本武蔵 山牢跡」からさらに坂を登って行くと、道の終点がベルピール自然公園になっています。
 
11:05
ベルピール自然公園の駐車場に到着(地図中「P」)。
 
▲ベルピール自然公園の駐車場(下山後に撮影)右奥はベルピールホール
 
以下のURLをクリックすると、Googleマップで駐車場の位置が表示されます。
 
 
ここは時々コスプレイベントが開催される場所なので、コスプレーヤーが集まりやすいらしく、今日も駐車場にそれらしい若い女性が何人かいました。
 
駐車場の写真を撮ろうと思いましたが、彼女たちが映り込んでしまう(マイナーな趣味であり、それを趣味にしていること自体を隠して楽しんでいる人もいるため、どこの誰か分からず、撮った写真をどうされるかも分からない人に写真を撮られると気分を害する人がいます)ので、上の写真は下山後、駐車場に人がいないときに撮影しました。
 
写真に写っている建物はベルピールホール。その裏手には、登山者が使えるトイレがあります。
そこで用を足し、靴を履き替えて準備を整えました。
 
11:15
準備が整ったので出発。
 
今回は、日名倉山の3つのピークの南側をトラバースする林道を東に進み、3つのピークを順に踏んで、山頂から西へ下る周回コースを歩くことにしました。
 
▲日名倉山の3つのピーク(宍粟市の東山山頂から2018年6月2日に撮影)
 
3つのピークの南を通る林道へ入るには、いったん駐車場を出て、丁字路を左に入ります。
 
▲駐車場を出て突き当たりを左へ曲がる
 
バリケードがありますが、それは車両の誤進入を防ぐためのもので、ハイカーである私は入っても良いだろうと判断して進みました。
 
11:17
丁字路を左に入って間もなく舗装道路は左へ向きを変えますが、直進方向に未舗装林道があるので、そちらへ入ります(地図中「林道入口」)。
 
▲舗装道路から未舗装林道へ入った
 
普通車では厳しいような未舗装林道でしたが、コスプレーヤーが乗った乗用車がゴリゴリと車体の底部を擦りながら林道を突き進んで行きました。
 
コスプレーヤー達は林の中で撮影をしようとしていたらしく、私が彼らの車に追いついたときには、路肩が広くなっているところに車を止めて撮影準備の真っ最中。
 
コスプレーヤー達の横を通り抜けた後、熊よけ鈴のロックを外して音を鳴らし、対熊スプレーを入れたホルスターからスプレーを取り出す練習をしながら、登り基調の林道をのんびりと進みました。
 
▲未舗装林道の様子
 
二の丸の南を通過した辺りで、林道は下り基調に変わります。
 
11:38
「←日名倉山」と書かれた小さな道標に出会いました(地図中「林道離脱地点」)。
この道標に従って植林の斜面に入り、高い方へ進んでいくと、地形図の破線道に合流します。
 
▲林道から離脱する場所の様子(道標がある)
 
▲破線道に合流した
 
破線道に入ったら、北へ進みます。
 
急坂とまではいきませんが、それなりに疲れる自然林の中の上り斜面を進んでいると、道が平坦になりました。
一の丸の南端に出たようです。
 
「日名倉山の3つのピークにはそれぞれ石の標柱があったはずなのに、何もないなぁ」と思いながら歩いていると、ピークの北端に標柱がありました。
 
11:48
一の丸を通過(地図中「一の丸」)。
 
▲一の丸
 
一の丸からわずかに下って、北の山並みがよく見える鞍部から上り返すと二の丸です。
 
11:55
二の丸を通過(地図中「二の丸」)。
ここは南側の展望が開けていました。
 
▲松の木が生えている二の丸
 
二の丸から少し下った後、急坂をまっすぐ登ると三の丸(山頂)です。
 
11:59
日名倉山の山頂に到着しました(地図中「三の丸(山頂)」)。
小さな祠、「宍粟50名山」の標柱、「三の丸」の標柱、そして一等三角点標石(点名:雛倉山)が立っています。
 
▲日名倉山山頂
日名倉山山頂で撮影した全天球パノラマ(撮影日:2018年06月17日)

https://shimiken1206.sakura.ne.jp/panorama/hinakurayama20180617/virtualtour.html

※パノラマ画面左上のリストで「日名倉山山頂」を選択すると、ベンチのある休憩所で撮影したパノラマ、「日名倉山山頂(空撮)」を選択すると、ドローンで撮影した空撮パノラマが表示されます。)
※北に大きく見える山並みは、駒ノ尾~後山山塊です。
祠や標柱が立っている場所の西、一段下がった所にベンチが並んだ休憩場所があるので、そこで北の山並みを見ながら昼食を楽しむことにしました。
 
▲ベンチのある休憩所
 
▲日名倉山山頂全景(ドローンで撮影。中央に私が立っています。)
 
本日の昼食は、日清のカレーメシ。
デザートは、クラッカーとホットコーヒー。
 
▲本日のデザート
 
私以外には、夫婦と思われるハイカーが1組、小さな子供さんを一人連れた親子が1組、単独男性ハイカー1人が登ってこられました。
 
車でかなりの高さまで入れるので、人気があるようです。
 
13:25
涼しさや展望、食事、ドローン操縦を思う存分楽しんだので、下山開始。
山頂から西へ延びる広い道を下ります。
 
▲西へ下る道は、初めのうちは広い
 
広い道は間もなく右へ直角に折れ曲がりますが、そこからは普通の遊歩道です。
 
▲北へ向きを変えた直後の道の様子
 
この遊歩道はつづら折れになっており、直線部分は非常に緩やかな坂で、つづら折れの頂点は丸太階段になっています。
 
その丸太階段を使い、つづら折れの頂点で標高を大きく下げるようになっています。
 
▲つづら折れの頂点はこのような丸太階段
 
13:36
ベンチが並ぶ広い空間を通過(地図中「展望の広場」)。
 
▲展望の広場
 
ベルピール自然公園には「リュバンベールの鐘」と呼ばれる巨大な鐘が吊られた鐘楼が立っているのですが、その鐘は観光客が自由にならすことが出来ます。
 
下山中は何度もその鐘の音を聞かされることになりました(鐘を鳴らそうとする人達の「せーの」というかけ声が聞こえてくれば心の準備が出来るのですが、何の前触れも無く大きな音が鳴って驚かされることもあります)。
 
▲リュバンベールの鐘が設置された鐘楼
 
13:43
ベルピールホールの裏、屋外トイレの脇に下りてきました。
 
▲ベルピールホール裏の登山口の様子
 
13:46
駐車場に到着。
 
13:50
ベルピール自然公園を出発。
往路を逆にたどり、自宅へ戻りました。
 
15:30
自宅に到着。