今回は、アウトドア用のベルトを紹介します。
このベルトは、面白い商品やサービスを世に出したい人が出資者を募るためのサイト「KickStarter(キックスターター)」で資金を募集していたもの。
製品化に成功した際はベルト1本が見返りとしてもらえるプランに出資しました。
出資といっても大した金額ではありません。私が出した金額は121米ドルでした。
KickStarterで出資した企画が成功して製品化された場合、その製品が市販される際の価格に比べて大幅に安い金額で、一般販売よりも前にその製品を手に入れることが出来ます。
以前に紹介したビジネス用のベルト(https://dfm92431.hatenablog.jp/entry/2017/01/09/092115)は、今回紹介するアウトドア用ベルトにオマケとして付いてきました。
KickStarterで資金が集まってから製品化されるまでに2年もかかった(私もこのベルトのことをすっかり忘れていました)ので、そのお詫びとして普通のベルトもセットにしてくれたのかも知れません。
このSurvival Beltは現在市販されていますが、価格は150米ドル(当記事掲載時点)。
45ドル相当のビジネス用ベルト込みで121米ドルで購入できたので、かなり得をしたことになります。
45ドル相当のビジネス用ベルト込みで121米ドルで購入できたので、かなり得をしたことになります。
仕様
製品名: Survival Belt(サバイバル・ベルト)
メーカー: SlideBelts(アメリカ)
サイズ: ウェスト48インチ(約122cm)まで対応
ベルトのカラーバリエーション: ブラック、デザート・タン、オリーブ・ドラブ、クラシック・ブラウン
定価: $150.00 USD(当記事掲載時点)
購入価格: $121.00 USD(KickStarterで出資した金額で、送料を含む)
※この記事に登場するSurvival Beltは、色が「ブラック」の製品です。
メーカー: SlideBelts(アメリカ)
サイズ: ウェスト48インチ(約122cm)まで対応
ベルトのカラーバリエーション: ブラック、デザート・タン、オリーブ・ドラブ、クラシック・ブラウン
定価: $150.00 USD(当記事掲載時点)
購入価格: $121.00 USD(KickStarterで出資した金額で、送料を含む)
※この記事に登場するSurvival Beltは、色が「ブラック」の製品です。
仕組み
前回の記事で紹介したビジネス用のベルトと同じ仕組みを持っています。今回の記事では、SlideBelts社のベルトの仕組みの説明は省略します。前回の記事をご覧下さい。
ラチェット式のビジネス向けベルト:SlideBelts(スライドベルト)
外観・機能
まずは下のメーカー公式動画をご覧下さい。音声は英語ですが、音声無しでも内容は分かります。このベルトが持っている機能が一通り説明されています。
では、Survival Beltの各部を細かく見ていきましょう。
Survival Beltの仕組みは以前に紹介したスライドベルトと同じですが、それと違うのは、ベルトについたギザギザの長さ。
ベルトの全長にわたってギザギザが付いています。
そのため、色々な直径のものに巻くことが可能で、上の動画にあったような「荷物を束ねる」といった使い方にも対応出来ます。
バックルにもベルトにもアウトドア用らしい特徴が備わっています。
まずはベルト。
Survival Beltは幅広い温度帯でハードに使われることを想定しているので、非常に丈夫な設計になっています。
Survival Beltは幅広い温度帯でハードに使われることを想定しているので、非常に丈夫な設計になっています。
芯材はナイロン生地の薄い帯(ウェビング)で、それの両面をTPU(Thermoplastic Polyurethane:熱可塑性ポリウレタン)でコーティングしたもの。
厚さは約4mm。
汚れに強く、引っ張り強度も高い。
バックルはグラスファイバー入りのナイロン樹脂製。
バックルの外枠がラチェット機構を解除するためのレバーになっていますが、その動作が金属製のビジネス用スライドベルトに比べてスムーズではありません。
手を離しただけではレバーが元の位置に戻らず、押さえてやる必要があります。
このバックルは表から見ると普通ですが、裏から見るとすごい。
通常のバックルより厚みがあるため、装着感の悪さも少し気になります。
ベルトを咥える爪がすごいのは、ビジネス用のものと同じ。
▲Survival Beltのバックル裏面
まずは上端中央を見て下さい。
何やら角張った薄い部品が付いていますが、これは栓抜き。
何やら角張った薄い部品が付いていますが、これは栓抜き。
オートキャンプやバーベキューをしない私の場合、アウトドアで栓抜きを使う状況は想像しづらい。
この栓抜きが付いている部品を引き出すと、ナイフになります。
ナイフは、完全に開くとロックがかかる構造。
有名メーカーの普通の折りたたみナイフに比べると、動作にスムーズさはありません。
いかにも安物という操作感です。
いかにも安物という操作感です。
ところで、ベルトを締める時は左手でベルトの先端を、右手でバックルの上下を持つことになりますが、その時にこの栓抜きの尖った部分が右親指に当たって痛い。
部品が刺さるとか指が切れるとかいうのではなく、尖った部品が当たるから痛いだけですが、なかなかイラつきます。
バックルには円筒形の出っ張りが目立っていますが、この筒の中に入っているのはファイアースターター(着火具)。
これを前述のナイフで削り、火花を飛ばして火口に点火するというわけです。
ファイアースターターには、LEDライトの機能も備わっています。
ファイアースターターの持ち手部分にLR621電池が4枚入っていて、LEDが内蔵されているフタ部分を締め込むと点灯、緩めると消灯します。
ファイアースターターは、バックルに付いている「ベルトを咥えるための歯」を起こしてベルトを抜く時に、テコとして使えるようにもなっています。
バックルの各機能を動画で紹介したメーカー公式動画があるので、そちらもご覧下さい。
最後に
バックルに内蔵されている機能は全て小さくて操作性に難があるため、常用するのは非現実的ですが、例えばナイフを忘れてレトルトパックが開封できないとか(開けるのに失敗して切り口が駄目になったり、小さなメーカーの製品だとそもそも切り口がなかったり、「あけ口」の表示だけがあって切れ目がない不良品に出会ったこともある。)、マッチやライターを忘れてガスストーブに点火出来ないような状況(温かい食事は諦めて、行動食をむさぼり食う羽目になる)では、充分に役立ってくれそうです。
さすがにベルトを着けるのを忘れることはありませんから。
Survival Beltの入手後、私はまだこのバックルのお世話になったことはありませんが、そう遠くない将来、きっと助けられることがあると思います。
最近物忘れがひどいもんなぁ。こないだも、休暇を申請していた日に出勤してしまったし。